この記事ではニューラージパールグラスを綺麗に育てる上で必要な光量などの条件、参考レイアウトなどをまとめています。また、ニューラージパールグラスを使って水草絨毯を作るための植え方やトリミングの仕方なども紹介しています。
ニューラージパールグラスの特徴
ニューラージパールグラスの情報 | |
分類 | ゴマノハグサ科 ミクランテムム属 |
学名 | Micanthemum tweediei |
別名 | ミクランテムムsp.Newラージパールグラス |
育成難易度 | ★★・・・ |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 前景 |
水温 | 20〜28度 |
水質(pH) | 5.5〜7.0 |
硬度(GH) | 0〜6 |
炭酸塩硬度(KH) | 0〜6 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | 強く長く必要 |
増やし方 | ランナー |
参考価格 | 600円〜 |
ニューラージパールグラスは前景やアクセントとして
▲石や流木から溢れ出す自然を演出
ニューラージパールグラスは背丈が低く、横に這うように広がるため、水草絨毯を作りやすいです。前景水草として使われることはもちろん、成長速度の速さから石や流木に着けて、垂れ下がる植物を演出するのにも使われたりします。
水中葉と水上葉は色が違う
全ての水草に言えることですが、水上葉と水中葉の色は違います。水上葉の方が色が濃く、水中葉の方が若干色が薄いです。水中葉の色合いが濃くなるにも限度がありますので、そこまで気にする必要はありません。
水上葉は水中で枯れる
水上葉は水中で生き続けることが出来ません。水中化する際に枯れてしまいます。水中化とは、水中で生きるための葉を新たに芽吹くことですので、水上葉が枯れても問題ありません。もちろん、水中葉を出さずに枯れてしまう場合もありますが、完全に育たないケースは珍しい品種なので、初心者でも育てやすいです。
初心者でも簡単に育てられる
ニューラージパールグラスは成長速度が速いことに加えて、光量や二酸化炭素もそれほど必要としません。
もちろん光量が多い方が順調かつ綺麗に育ちますが、光量が少ないからと言って、グロッソスティグマのように茎が上に伸びていくこともありません。水草絨毯を作りたいならオススメの水草です。

キューバパールグラスとの違い
キューバパールグラスとニューラージパールグラスはどちらも地面を這う水草なので、どちらを植えても水草絨毯は作れます。ただ、ニューラージパールグラスはキューバパールグラスと比べて葉が大きいため、キメ細やかさは劣るかもしれません。ただ成長速度はキューバパールグラスの方が早いため、手っ取り早く絨毯を作りたいならニューラージパールグラスが良いでしょう。

パールグラスとは見た目が違う
ニューラージパールグラスと間違えられやすい水草としてパールグラスが挙げられます。パールグラスはニューラージパールグラスと違って上に伸びていく水草です。ロタラ系と等しく10cm以上伸びるので、間違わないようにしましょう。
ニューラージパールグラスで絨毯を作るコツ
液肥より固形肥料がおすすめ
キューバパールグラスで水草絨毯を作るには追肥が重要な要素となります。葉が大きい分、使う栄養素も多大ですので、立ち上げから2〜3ヶ月目で葉が黄色っぽくなってしまうことも。ソイルに埋め込むタイプの肥料を主に使い、色合いを保ちましょう。絨毯化をは速めたいならCO2添加をした方が良いです。
二酸化炭素(CO2)の添加は必須
絨毯になってからの維持であれば二酸化炭素の添加は重要ではありません。しかし、植えたばかりで絨毯をこれから作りたいと考えている場合はCO2の添加は必須です。成長速度が段違いに違いますし、成長速度が遅いと溶けてしまったりコケまみれになる場合もあります。


光量も多い方が良い
水槽サイズ | 育成難易度(低) | 育成難易度(高) |
30cm | 350lm | 700lm |
45cm | 1,000lm | 2,000lm |
60cm | 1,500lm | 3,000lm |
90cm | 3,000lm | 6,000lm |
低い光量だと成長速度は望めません。高い光量を発揮できるようにしましょう。
植えるポイントは葉が埋まるくらい
▲1束あたりは気持ち多めに
▲葉が少しだけ見える程度に埋め込む。
早く広がって欲しいあまり、葉をソイルから多めにだしていませんか?かえって根づきが悪くなるので、最初は葉が埋まるくらいに思いっきり埋めましょう。たとえ葉が全部埋まったとしても必ず葉が出てきます。根付く速度が早ければその分絨毯化も早いです。
適度なトリミングが重要
ニューラージパールグラスは成長速度が速いものの、横に伸びるのあまり得意ではありません。ですので、山のように盛り上がりがち。絨毯化するまでは定期的に真上からハサミを入れてランナーを分散させましょう。
黒く苔に覆われる状態なら、苔の部分をカットしてしまいましょう。切ったところが新芽が現れて綺麗な緑で覆ってくれます。
適度な水換えは必須
ニューラージパールグラスは細かい葉のため、糸状コケや藍藻が発生すると手に負えなくなる場合がほとんど。
絨毯が完成するまでは適度な水換えは必須です。ソイルから主に栄養を吸収するため、換水しすぎても問題はありません。

定期的な追肥も忘れずに行う
立ち上げから割と早い段階でスティックタイプなどの追肥を行うと良いです。重なるトリミングで成長を繰り返すことになるため、栄養不足が発生します。葉の白化(黄ばみも含む)などが起き始めたら早めに投入するのがおすすめ。
ニューラージパールグラスを使ったレイアウト
45cm水槽レイアウト
立ち上げ当初 中間 現在の45センチ水槽ですʕ•ᴥ•ʔ 中間の時のニューラージパールグラスより厚みは倍です^^ pic.twitter.com/8jbno9qd82
— りずʕ•ᴥ•ʔアクア*Kicks (@krovvs0917) September 9, 2017
30cm水槽レイアウト

今日で30日目(*`・ω・)ゞ。
あともう一息で、グロッソが敷き詰まる(*^^*)ニューラージも、雪崩をしそう(*^^*)co2添加量上げました。(*`・ω・)ゞ。 pic.twitter.com/tDD5YownYm— 水草屋さん (@kaihatuzai) April 11, 2017
急傾斜に追いソイル
ニューラージ🌿植えたので
雪崩が起きないようにプラ板で仕切り(ง˶ •̀ ̬•́˶)งヤマト〜
抜かないでね(;^ω^)🙏 pic.twitter.com/C5ITvCwJNg— ねるる / Neruru-Piano (@Nett0706MS) November 7, 2019
ニューラージパールグラスの価格
ネットの価格は1500円程(送料込)
ネットでは250円(送料別)から売られているものの、1円玉サイズや数本だけといった物が多く、導入としては割高です。1円玉程度の大きさに送料込で600円以上も出せますか?きちんと水槽に植えることを考慮すると1500円〜必要になります。(送料込)
アクアショップやホームセンターに行けば1水槽に十分な量が補える培養カップが700円〜売られているのでそちらを購入するのが良いでしょう。水上葉ならその半値で揃えることも可能です。
フリマアプリ価格は400円程(送料込)
フリマアプリでは立ち上げるには十分の量が400円程度で購入できます。また、だいたい送料込ですのでかなりお得。ただし、スネールやコケの混入は可能性として高く、水槽に入れたら「かえって維持が大変」というリスクもあります。
培養カップがオススメ
ニューラージパールグラスの培養カップは有名かつ人気な前景水草ですので、アクアショップやホームセンターで間違いなく売られています。1個あたり750円〜1000円で購入できます。
培養カップはスネールやコケの混入がないため、自身の管理さえしっかりすれば綺麗な水槽に仕上げることができます。1カップもあれば60cm水槽までまかなえるので、現地購入がおすすめです。
ニューラージパールグラスの成長過程
1週間
立ち上げから1週間経過した様子です。深く植え込んだニューラージパールグラスがソイルに馴染み、自力で葉を出す様子が見て取れます。自力で葉を出せるようになったらエビやパイロットフィッシュを入れて問題ありません。
2週間
植え込み時期から見るとかなり芽吹いてるのがわかります。ただ、トリミングはまだ行いません。ここでトリミングやハサミ入れを行うと根付いたニューラージパールグラスが抜けやすくなってしまいます。
3週間
3週間目になると目に見える速度で成長が始まります。ここで初めてトリミングを行います。トリミングはランナーを切るため真上からハサミを入れる事になります。上から指してチョキンとするだけで、差し戻しなどは一切しません。なるべく根が飛び出ないように慎重にハサミを戻しましょう。
1ヶ月
嘘かと思うでしょうが、3週間目から1週間放置するだけで絨毯化します。1日に伸びる速度が早いのです。ただ、実際に水槽を覗くとソイルが隙間からチラホラ見えるので、完成ではありません。
1ヶ月と1週間
さらに1週間経つとボリュームが出始めのが分かります。もう一度ハサミを真上から入れさらにランナーを増やしましょう。トリミングによる丈調整はまだ行うレベルではありません。

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