


本記事ではアクアリウムに手を出しているけどまだ本格的に水草水槽には手をつけていない。水草を育ててみたい初心者の方におすすめする育てやすい水草をまとめています。安いLEDやco2がなくても育てられる水草も紹介しているので参考にご覧ください。
水草を育てる上で光は最も重要な要素。植物は光合成で育つのは小学校の授業でも習いましたよね。取り付けるLEDライトはより明るい方が良いので、できるだけ水槽用のライトを購入し設置することをおすすめします。
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
「水中に二酸化炭素!?」と思う方も多いでしょう。植物の成長には光と二酸化炭素が必須です。無くても育つと言われる水草はもちろん存在しますが、成長速度は非常に遅く自分が思い描くレイアウトになる前に枯れてしまったり綺麗な緑を維持できなくなるのがほとんど。co2なしでも育つ!というのは実際のところ超ゆっくり育つか現状維持にしかならないと思うのが無難。栄養をたっぷりあげてもco2がなければ成長は促進されないのでご注意。
co2の添加はハードルが高く感じますが、炭酸水をそのまんま使用するやり方やイースト菌と砂糖と水をまぜて作るといった身近な物で簡単に二酸化炭素添加装置を用意できるので是非導入して欲しいところ。
濾過能力を高める意味と水流を生むという意味でフィルターは必須です。おすすめは水中モータータイプのフィルターです。(外部フィルターや水中フィルター)その次におすすめは外掛けフィルターになりますが、co2効率はちょっと落ちます。
LEDライトを消灯する夜間はエアーレーションが必須です。24時間co2を添加すると濾過バクテリアが定着し難くなるので水質が悪化しやすくなり、結果的に水草がコケまみれになったり育成が難しい状態に陥っていきます。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 300円〜 |
金魚藻としても有名で学校の水槽や観察池に見られやすく、一度は見たことがある人も多いかもしれません。アナカリスは丈夫な水草なため植えずに水槽に入れておくだけでも良し。植えるのも良し。と育て方に決まりがありません。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 300円〜 |
アナカリスと同等にポピュラーな金魚藻。フワフワとした姿からアナカリスよりも草!という感じがある水草です。(感想は人それぞれです)砂利で育つ場合と育たない場合があるので初期の水槽でしっかり育つかは環境によりけり…。しかし、水草の中でも安価で育てやすいことには変わりません。姿も丈夫さもほぼ同じとも言える水草でアンブリアという種類もいます。こちらも合わせておすすめ。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 300円〜 |
マツモはアナカリス以上に有名な水草かもしれません。金魚水槽に無造作に入れられている姿を見たことがある人も少なくないでしょう。マツモは水に入れておくだけで勝手に成長するので育てることに対しては手間がかかりません。伸びすぎたマツモを切る作業がめんどくさい程度。植えて育てるのもよし、水槽に入れておくだけでもよし。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 600円〜 |
陰性植物といって光をあまり浴びせなくても育つ初心者に優しい水草です。楕円ともいえる丸みを帯びた葉が特徴です。co2なしでも緑を損なうことなく維持することが出来るのがおすすめポイント。砂利でもソイルでも育てることができるので、本格水草水槽にシフトする前のお試しとしても良いかもしれません。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 800円〜 |
アヌビアスナナのとても小さいバージョンです。アヌビアスナナの子株ではなく、どんなに育っても小さい葉しか展開しないのがプチの特徴です。アヌビアスナナと比べてレイアウトに使う1株単価は高いですが、小さいゆえにレイアウトの振り幅は広く脇役からアヌビアスナナプチを題材とした細かいレイアウトも作れたりします。
光量 | 中 | co2 | あると良い |
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床材 | ソイル | 価格 | 690円〜 |
クリプトコリネは陰性植物でアヌビアスナナのように高い光量をあまり必要としない水草です。その中でもクリプトコリネルーケンスは小型で前景草として水草絨毯を作るのに起用することもできます。キューバパールグラスグロッソスティグマといった水草より育成と維持がしやすいので初心者にはおすすめです。成長は遅いのでco2を添加できる環境があるのが望ましいです。
光量 | 中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 300円〜 |
ミクロソリウムは初心者用として袋売りされている事が多い水草です。アヌビアスナナと同じく植える環境や光量はシビアでないので誰でも育てられる特徴があります。ミクロソリウムプテロプスはどこにでもあるような葉の形をしており、トライデントやナローリーフという名前になると三叉槍のような形や葉幅の狭いタイプになります。
光量 | 中 | co2 | なし |
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床材 | ソイル | 価格 | 300円〜 |
アヌビアスナナとミクロソリウムの中間に位置するような育てやすい水草です。アクアショップではミクロソリウムと同じように初心者用として安く入手することが可能です。本当に初心者の方はミクロソリウムとアマゾンソードに大きな違いは感じないかもしれません。
光量 | 中 | co2 | あると良い |
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床材 | ソイル | 価格 | 300円〜 |
ねこじゃらしのようにふわふわとした姿が特徴的な水草です。成長速が早く2週間に1回トリミングをしないと水面に到達しがち。この水草を育てる際はトリミング用のハサミも必要になってきます。また、砂利での育成は向かないのでソイルを用いた方が良いです。co2を添加しなくても維持はできますが、あった方が細かな気泡をつけて美しいですよ。
光量 | 中 | co2 | あった方が良い |
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床材 | ソイル | 価格 | 300円〜 |
スクリューバリスネリアは水景の最も後ろに植栽する水草でねじれたテープ状の姿が特徴的です。単純にスクリューバリスネリアを全面に敷き詰めた水槽も魚の見え隠れする様子が見れるので面白いかもしれません。バリスネリアは成長のスイッチが入るまでにやや時間がかかります。安価で入手でき水質にもうるさくないのでおすすめといえばおすすめな水草です。
光量 | 中〜高 | co2 | あった方が良い |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 880円〜 |
モコモコと広がっていくボリューミーな水草です。前でも後ろでも好きな所に植えておくだけで隙間を埋めてくれる優れた水草。見た目もクローバーで可愛らしく気泡をつけた姿は美しいです。
買ってきたばかりのオーストラリアンクローバーは序盤こそ少し枯れたり成長が止まったりしがちですが、放っておくだけでもぐんぐん成長し始めるので手間がかかりません。co2があった方がよりきれいに育つので合わせて導入したいところ。
光量 | 中〜高 | co2 | なし |
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床材 | ソイル | 価格 | 700円〜 |
キメ細かい緑が特徴で造形がしやすい水草です。基本的に後景草として使われますが、地を這う性質もあるのでトリミング次第で前景として使うこともできます。砂利では育てるのが難しいですが、ソイルなら初心者でも割と育てやすいのでthe水草を育てたい!という方には特におすすめです。
光量 | 高 | co2 | あり |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 880円〜 |
前景草として、物に括りつけてワンポイントに使うなど様々な用途がある水草です。気泡をつけた姿はとても美しく、リシアを敷き詰めた水槽は非常に美しいです。また、育成条件も緩く初心者も簡単に育てることができます。できればco2があった方がよりきれいに育つので合わせて導入したいところ。
リシアは浮草なので石や重めの流木にしっかり括りつけて配置しましょう。
光量 | 低〜中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 300円〜 |
石や流木にくっつけるコケの定番です。水草を育てることにハードルの高さを感じている人はウィローモスから始めるのも良いでしょう。扱いはコケですが、水中で気泡をつける姿は綺麗です。co2がなくとも一応育てることは可能。
形状が三角形に成長するウィローモスを南米ウィローモスと呼びますが、この種も育てやすく綺麗なのでおすすめです。また、混合して売られていることもあります。
光量 | 中 | co2 | なし |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 1200円〜 |
ウィローモスとは形状も育っち方も異なるコケの一種。横に伸びていくのではなく、縦に伸びていく特性があるので水槽の中森を作りやすい水草です。モコモコになると魚やエビが自分でそれぞれのねぐらを作り始めるので見ていて面白いですよ。高い光量、co2も必須ではないので初心者でも簡単に育てることができます。
▲フレイムモスを使ったレイアウト
光量 | 中〜高 | co2 | あった方が良い |
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床材 | ソイル | 価格 | 350円〜 |
ルドヴィジアオバリスは初心者でも育てやすい赤系水草です。育てるのが難しそうな名前をしていますが、ミズユキノシタという別名も持ち日本固有種でもあります。
ショップでは緑のような黄色のような半端な色合いをしていることがほとんど。強めの光量とco2の添加で赤色に染まっていくので自身のスキルと水槽スペックが上がっていくほど本来の綺麗さを発揮することが出来るのでステップアップ水草として育ててみるのも良いかも。
▲水上タイプのオバリスが徐々に水中葉に変化していく様子
光量 | 高 | co2 | あり |
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床材 | ソイル | 価格 | 880円〜 |
アルテルナンテラレインキーミニは割とどこでも売られている小型の赤系水草です。ソイル、光量、co2それぞれしっかり揃えることで真っ赤な姿にまで育てることができます。
ライトなし、co2なしでは黄色っぽい色にしかならず、溶けて枯れてしまうことがほとんどなので、水槽とフィルターしか用意していない初心者にはちょっと厳しいかもしれません。
▲しっかりと育てると写真のように真っ赤になっていく。
光量 | 低〜高 | co2 | あった方が良い |
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床材 | 砂利/ソイル | 価格 | 200円〜 |
ニムファルブラはスイレンの仲間の水草です。スイレンと聞くとハードル高そうですが、実際にはニムファの球根を水槽内に転がしておくだけで葉を展開していくので育成自体は簡単。大きめの葉が特徴的で水景のワンポイントとしてもよく映えます。
▲転がしておくだけで葉が出てくる
ニムファルブラはショップで200円〜600円で購入できるので比較的安価な部類に入るでしょう。数年単位で育てると水上まで茎をのばし、花を咲かせてくれることもあるので長く楽しめる意味でもおすすめです。
光量 | 中〜高 | co2 | なし |
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床材 | ソイル | 価格 | 500円〜 |
ポゴステモン系の中でも強靭で勝手に育つ生命力のある水草です。トリミングしたポゴステモンデカネンシスをソイルに植え込むとまた成長するので無限に増殖させることが可能。茎がしっかりとしているのに対し葉は細く繊細なので群生させると木々が並ぶ林のような?森の中のような?レイアウトを演出でき、トリミングによるコントロールで奥行きを出しやすい特徴があります。
光量 | 高 | co2 | あり |
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床材 | ソイル | 価格 | 880円〜 |
水草の絨毯を作りやすい代表格のひとつ。ショートヘアグラス、グロッソスティグマ、ニューラージパールグラスと様々ですが、(初心者におすすめする前景水草)ウォーターローンはその中でも成長速度、育てやすさがピカイチな水草です。
水草絨毯を作る上でco2の導入は欠かせないので炭酸水式か化学式でも良いので導入することをおすすめします。