クリプトコリネウェンティブラウンはADAの組織培養だと非常に葉が小さい(1〜3cm程度)ですが、水中に馴染むと徐々に葉が大きくなっていく水草です。緑から深緑と落ち着きのある色合いでレイアウトのワンポイントに入れると締りがよくなります。この記事ではそんなクリプトコリネウェンティブラウンの育て方(光量や水質、co2)についてまとめています。
クリプトコリネウェンティブラウンの特徴
クリプトコリネウェンティブラウンの情報 | |
分類 | サトイモ科 クリプトコリネ属 |
学名 | Cryptocoryne wendtii var. brown Cryptocoryne wendtii brown |
別名 | ウォータートランペット ウェンティーブラウン |
大きさ | 水上1〜4cm 水中5〜20cm |
育成難易度 | ★★★・・ |
成長速度 | ゆっくり |
レイアウト配置 | 中景 |
水温 | 20〜26度 |
水質(pH) | 6.0〜8.5 |
硬度(GH) | 3〜15 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | ふつう |
増やし方 | 株分け |
参考価格 | 1000円〜 |
組織培養は子株
クリプトコリネウェンティブラウンはみずくさの森などの組織培養(カップ)でも販売されています。3cm程度の子株の集合体ですが、水中に入れ徐々に馴染んでいくと葉の大きさは20cm前後にまでなることがあります。
クリプトコリネルーケンスやクリプトコリネべケッチーといった前景で使えるクリプトコリネもあることからウェンティブラウンも前景に使えるかもと思うかもしれません。しかし、大きくなることを考慮すると向いていない事が分かります。

レイアウトの中景に
クリプトコリネウェンティブラウンは背丈がないので中景のワンポイントや後景草の根元隠し、構図上あまり見せたくない部分の目隠しとして用いるのが理想的です。
立ち上げたばかりの水槽では大きくなることを考慮して石や流木などの配置に余裕を持たすとキツすぎる印象を回避することができます。
初心者に易しい入門種
クリプトコリネウェンティブラウンは丈夫な部類に属するので初心者でも育てやすい水草です。ただ、水上葉から水槽内で育てるのはどの種でも若干ハードルが上がるものなので水中葉のウェンティブラウンを選ぶようにしましょう。大きくなるので横30×奥20以上の水槽をおすすめします。
クリプトコリネウェンティブラウンの育て方
クリプトコリネ・ウェンティブラウンの必要光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
クリプトコリネ・ウェンティブラウン陰性水草なのであまり高い光量がなくても育てることができます。ブセファランドラといった一部の陰性水草は光量が高すぎると葉が縮んだり色飛びすることがありますが、クリプトコリネ・ウェンティブラウンはそんなことはないでしょう。
クリプトコリネ・ウェンティブラウンにco2は必要?
クリプトコリネ・ウェンティブラウンは成長の遅い水草なため、水上葉から水中葉に移り変えなければいけない時など、変化にスムーズに対応させるにはco2の添加が必須と言えます。
水中株をそのまま水槽内に持ち込む場合は大きな変化がないのでco2なしでの育成も無理ではないでしょう。ただし、葉の溶け始めなどの不調が見られた場合はco2を入れた方が良いでしょう。
クリプトコリネ・ウェンティブラウンに合う低床
ウェンティブラウンは丈夫な品種なのでソイルでも砂利でもどちらでも良いでしょう。低すぎるpHは好まないのでソイル+砂利やキメの細かいサンドを併用するのもあり。といってもレイアウトによりけりですが。
クリプトコリネ・ウェンティブラウンのトリミング
ウェンティブラウンの葉が溶け始めたら次々に伝染していく傾向にあります。(葉が重なり合うように増えていくため、移りやすいのかもしれませんが)少しでも溶け始めたり痛んでいる葉があれば茎部分から切って除去するのが良いでしょう。
また、成長するとコケやエビなどの糞が溜まりがちなのでトリミングして間引いてあげる時があっても良いです。
クリプトコリネ・ウェンティブラウンを使ったレイアウト
60cm水槽レイアウト
▲立ち上げ初日の様子
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