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メダカのボウフラ対策をしないと稚魚は食べられ蚊は大量発生!

メダカのボウフラ対策

3cm前後に成長したメダカはボウフラを食べてくれますが、食欲のある個体でないとボウフラを積極的に食べてくれません。

また、水草が多いビオトープは、メダカではたどり着かない所にボウフラが発生してしまうと食べられることなく蚊になります。

ボウフラは10日程度で蛹を経て蚊になります。夏場の高水温はもっとサイクルが早くなることが考えられます。

そうなるとボウフラ対策をしないとメダカだけでは対処できず、ビオトープを設置したことで蚊が増えて困る事態におちいります。

また、ボウフラはメダカの卵や生後2週間以内のメダカの稚魚を捕食する恐れがあるため、繁殖をさせたい人はボウフラ対策はきちんとすべきです。

目次

ボウフラがの特徴と発生する環境

人を刺すのがボウフラ刺さないのはユスリカ

ボウフラは10日程度すると蛹を経て、動物を吸血する成体になります。これがいわゆる血を吸うタイプの蚊です。

成体はヒトスジシマカもしくはアカイエカと呼ばれます。

一方で動物を吸血しないタイプの蚊がユスリカです。ユスリカは成体になると口が退化するため、生涯栄養を摂取することなく寿命を迎えます。

シマカとユスリカの違い

指すのがシマカとイエカ、刺さないのはユスリカだね!

ユスリカの幼虫は魚の生き餌や冷凍餌として人気のあるアカムシになります。

ユスリカは無害と思われがちですが、幼虫の時は栄養を得るためにボウフラと同じようにメダカの卵や稚魚を狙って捕食することがあります。

成長過程は卵→幼虫→蛹→蚊

ボウフラの成長過程は卵から幼虫になり4回ほどの脱皮を経て、オニボウフラと呼ばれる蛹になります。約2日程経つと蚊になります。

ボウフラ
ボウフラ

卵から蚊になるまでのサイクルはおおむね10日間ですが、1匹あたり100以上の卵を産むのでもっと短い期間で湧いていると思う人も多いかもしれません。

水辺ならどこでも発生

ボウフラの親となる蚊にはヒトスジシマカとアカイエカが挙げられますが、どちらも水辺を狙って卵を産みます。

アカイエカは水面に100個〜500個の卵を塊で産むのに対して、ヒトスジシマカは一度に産む数は100個に満たないことがありますが、水辺だけでなく、付近の植物にも植え付けるので気づかずに繁殖してしまうことがあります。

メダカ水槽(ビオトープ)のボウフラ対策

水草を多く入れない

水草を多く入れるとメダカでは侵入できないエリアが生まれてしまい、そこにボウフラが定着してしまう恐れがあります。

背丈のある水草も植えることが多いビオトープではそもそもボウフラ対策が難しいため、完全に根絶、予防することはできないと思った方が良いです。水草は背丈のない浮草であれば入れることができます。

ビオトープはそもそも水棲の生態系の構築を指すからボウフラがいることも自然なんだよね。

網目の細かいネットをつける

すだれではなく、網目の細かいネットをメダカの飼育容器に被せて侵入を防ぎます。

スドーなどの一部アクアメーカーは睡蓮鉢やトロ舟に合わせて取り付けることができるネット蓋を販売しています。

網目ネットは上からメダカを日常的に見ることはできませんが、ボウフラやユスリカの混入やそれ以外のヤゴなどの害虫の混入も防ぐことができます。

水換えを定期的におこなう

メダカを屋外飼育すると足し水に頼ってしまい、水自体の入れ替えをすることが減る人も多いのではないでしょうか。

水中の汚れの原因となる糞や食べ残し、その他ゴミは底に溜まる一方で、足し水は汚れた水が蒸発した分を綺麗な水で補填しているにすぎません。

そのため、足し水は汚れの希釈になるため、根本的な汚れの除去や改善とは言い難いです。

水質が良いほどメダカの活力も上がり、食欲が増すためボウフラを積極的に食べるようになります。また、水換え時に糞やボウフラも除去することで過剰繁殖を予防することができます。

あまり効果がないメダカのボウフラ対策

蚊取り線香を使う

蚊取り線香

蚊取り線香にはピレスロイド系と呼ばれる殺虫成分が含まれていて煙にあたった蚊は死に、煙に当たらなくても蚊除けの効果があります。

しかし、蚊取り線香は風向きによって効果が大きく変わるため、必ずしも効くとは限りません。また、蚊取り線香をしてもメダカ容器やビオトープに卵を産み付けるのでほぼ意味がありません。

さらに蚊取り線香は微量ですが、殺虫成分が空気中を漂うのでメダカに影響が出る恐れもあります。消費物なのでコスパはもちろん悪く、良い対策ではありません。

虫コナーズを近くに置く

虫コナーズ

虫コナーズは蚊取り線香と同じくピレスロイドの一種が用いられていて、風に殺虫成分が漂うことで蚊除けの効果が得られます。

こちらも蚊取り線香と同じように風向きによって効果が変わってしまいます。また、メダカ水槽やビオトープの真上に吊るしてしまうと雨の日に殺虫成分が滴るので危険です。

ただ、日常的なボウフラ対策にはなりませんが、作業する時に身の回りに付けておくなら効果はあります。

ボウフラ対策によくある質問

メダカはボウフラを全て食べてくれますか?

全てのボウフラを食べることは約束できません。メダカの数に対してボウフラの数が多ければ食べ切ることはできませんし、食べる前に羽化してしまえばメダカ水槽やビオトープの周りに蚊が湧いてしまいます。

ボウフラはメダカの稚魚を食べますか?

ボウフラのサイズは6mm程度なため、それよりも小さいメダカの稚魚やメダカの卵は食べれてしまう恐れがあります。したがって、メダカを繁殖させたい場合はボウフラの混入対策はきちんとおこう必要があります。

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この記事を書いた人

アクアリウムTIPSはプロショップをはじめとする多くのアクアリストに閲覧されているサイトです。熱帯魚、水草をはじめとする生体の育成管理ノウハウをはじめ多くの情報をお届け。定期的なコンテスト開催も行い、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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