


クリプトコリネ ベケッチーは、緑茶色から濃い茶色の葉を持つ美しい水草で、葉の長さは5㎝~10㎝程度と一回り小さいサイズが特徴です。
この記事ではクリプトコリネ ベケッチーの育てる上で必要な光量や水質条件、レイアウトのコツなどを紹介しています。参考にご覧ください。
クリプトコリネ ベケッチーの情報 | |
---|---|
分類 | サトイモ科 クリプトコリネ属 |
学名 | Cryptocoryne beckettii |
類似水草 | クリプトコリネ ウェンティー ブラウン |
別名 | ウォータートランペット |
葉の大きさ | 5cm~10cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 前景〜中景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.8〜7.5 |
硬度 | 0〜5 |
二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
光量/照明 | 強くなくてOK |
増やし方 | 差し戻し |
クリプトコリネ ベケッチーは、クリプトコリネの仲間の中でも葉の色が茶色に育つ水草です。緑茶色から濃い茶色まで、環境に応じて葉の色が変化します。
クリプトコリネで茶色系といえばクリプトコリネ ウェンティー ブラウンが挙げられますが、ブラウンとの違いは、ベケッチーの葉には模様がなく、サイズが一回り小さいことです。古くから流通しており、定番の水草として多くのショップで取り扱われています。
この水草の葉の長さは5cm~10cm程度となり、前景から中景のレイアウトに適しています。葉の色は環境によって緑茶色から濃い茶色まで変わり、その美しい茂みは水槽のワンポイントとして注目を集めます。
市場では、ポットの水上葉での販売が一般的ですが、組織培養カップでの販売もあり、その場合は葉が小さくても多いため、育てやすいのが特徴です。
小さい株の組織培養の方がレイアウトに使いやすい!
クリプトコリネ ベケッチーは軟水〜中硬水までの領域で育つので、GH0~6を目指して水質調整しましょう。日本の水道水の多くは中硬水なので何も調整しなくてもGH0~6をキープできていることがあります。
硬度の高すぎる水道水を使っている人はイオン交換樹脂を使ったフィルターや濾過材を使用することをおすすめします。
軟水の基準は60mg以下、中硬水の基準は120mg以下とされています。
水槽規格 | 最低光量 |
---|---|
30cm | 500lm~ |
45cm | 1,200lm~ |
60cm | 1,000lm~ |
90cm | 1,500lm~ |
陽性水草のため、強い光量があるほど綺麗に育ち、数も増えやすくなります。ライトを選ぶ時は上記の明るさに加えて8000Kの物を選ぶと水槽内の透明感が増します。光量が足りないと思ったらライトを2つ設置することも検討した方が良いでしょう。
陰性水草のため、強い光は必要ありません。よほど変なライトや家庭用照明器具を選ばなければ、最低値はクリアできます。
葉が小さくなったり、白飛びする、赤くなる場合は光が強すぎるのでライトの明るさを落としたり、レイアウト変更で影を作るといった工夫をする必要があります。
15cm水槽向け | おすすめランキング |
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トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないのかと思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
クリプトコリネ ベケッチーはco2を添加しなくてもゆるやかに成長します。
ただしco2なしで育てる場合、水換え頻度やライトの点灯時間を調節しないとコケにまみれてしまう恐れがあるので注意が必要です。
co2添加をした方が断然綺麗に育つよ!
co2なしの育成は基本的に育成の難易度が上がります。co2添加は4つの方法があり、ハードルが高いものではありません。以下の方法を参考にはじめてみてください。
導入コスト | やり方 |
---|---|
300円〜 | 炭酸水でco2を添加する方法 |
500円〜 | 食品でco2を添加する方法 |
5000円〜 | CO2レギュレーターで添加する方法 |
1万円〜 | クエン酸と重曹で添加する方法 |
エアレーションをするとco2効率が落ちると思われがちですが、実際に人が体感する程するほどの効率は落ちません。
エアレーションには以下の4つの効果に期待でき、水草水槽を綺麗に仕上げることができます。
これはco2を添加していても、添加していなくても、どちらでも当てはまる内容なので、常時エアレーションをすることが綺麗に育てるコツと言えます。