ペンギンテトラは気性が荒い?混泳と飼育方法|寿命・餌・水質のこと
身体のラインが尻尾の先端まで伸びているのが特徴的。身体の片面だけ黒くなる/白と黒の色合いからペンギンテトラと呼ばれています。別名ではサンタマリアやホッケースティックとも呼ばれるカラシン科の熱帯魚。
縄張りを作れるほどの水域があると気性が荒くなり攻撃的になる一面があります。またカラシン科の中でも最大7cm程にもなるので、エビとの混泳には注意が必要です。この記事ではそんなペンギンテトラの飼育方法などをまとめていきます。
ペンギンテトラの特徴(気性について)
シマドジョウの情報 | |
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分類 | カラシン科 |
学名 | Thayeria |
別名 | ホッケースティックテトラ サンタマリア ホッケースティック |
類似 | バルーンペンギンテトラ |
大きさ | 5cm~8cm |
寿命 | 2年〜5年 |
育成難易度 | |
温度 | 22度〜28度 |
水質 | 7.0〜7.8 |
硬度 | GH1 – GH20 |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | – |
ホッピングするように泳ぐ
カラシン科は群生して優雅に泳いだり、各々がバラバラに泳ぎ回ったり、ミサイルのように俊敏に泳ぐなど特徴がありますが、ペンギンテトラは頭を斜め上にしてホッピングするように泳ぎます。慌てふためくような泳ぎではなく、落ち着いた動きが特徴な温厚な魚と思わせる雰囲気があります。
ペンギンテトラの気性は荒い
ペンギンテトラは同種での混泳で争い合う場面はあまりないですが、他の魚がいて尚且つそれぞれの縄張りを主張できるほどのスペースがあると小競り合いを起こします。攻撃的になると相手のヒレをボロボロにするまで追い込む事があります。
ペンギンテトラがメインとして飼育できる水槽を準備する、またはペンギンテトラが群れで過ごせるほどの水槽を準備することをおすすめします。(5匹未満など中途半端な数で水槽に入れると群れが作れず、周りに対して攻撃的になることがあります。)
ペンギンテトラは草食性がある
ペンギンテトラは草食性がややあるため、水草をかじってしまう事があります。餌の頻度を落としたり、与える量が少なすぎると柔らかい新芽などから食べられていきますので注意しましょう。
飼育は40cm以上の水槽がおすすめ
ペンギンテトラは5〜7cmに成長し、さらに5匹以上の数が求められるので水域を確保できる40cm以上の水槽が理想的です。
ペンギンテトラの飼育方法
ペンギンテトラの餌はフレークでも良い
ペンギンテトラは草食性に傾いた雑食の熱帯魚です。フレークを中心に与えることで水草を食べる性質を抑える事が狙えます。水槽導入後は餌を食べない事が多いですが、1〜2週間もすれば環境に馴染んで食べてくれるようになります。
餌の頻度は1日1回
ペンギンテトラはなるべく1日1回はフレークで餌付けしたいところ。1回の餌の量は1〜2分程度で食べ切れる量が理想。あんまり多く挙げてしまうと大食漢になってしまい、餌以外に水草を食べるようになってしまうことも。
5匹以上の飼育を心がける
ペンギンテトラは群れを作れる状態、テリトリーを確保できる状態でないと攻撃的になってしまいます。最低でも5匹は混泳させて飼育したいところ。
エビとの混泳について
標準でも5cmほどと比較的大きいのでチェリーシュリンプなどの小さい生体は食べられる可能性があります。小さなシュリンプが群れに標的にされると確実に餌になってしまうので、隠れ家は必須です。大きいヤマトヌマエビなどは食べられる心配が格段に下がるので問題なく混泳ができます。
ペンギンテトラの繁殖について
オス | 標準体型 |
メス | オスよりもお腹が膨らんでいる |
ペンギンテトラは水中に卵をばらまく、産卵方式をとる熱帯魚です。環境とタイミングが合えば、知らぬ間に産卵して稚魚が生まれていたりもします。ですが、知らない間に他の魚に食べられているか、親魚に食べられている事がほとんどです。したがって、ペンギンテトラの繁殖は卵を産ませるよりも卵や稚魚が食べられることを注意する必要があります。
稚魚にはインフゾリアから
ペンギンテトラの稚魚は非常に小さいため、インフゾリアからあげるのが理想です。(インフゾリアが用意できない場合は卵黄を溶かして与えるも良い)大きくなるに連れてブラインシュリンプや粉砕したフレークを与えるなどステップアップを図りましょう。
ペンギンテトラまとめ
ペンギンテトラはカラシン科の中でも白と黒の色合いと決して鮮やかでないため、ネオンテトラやグリーンテトラなどと違って好みが分かれる熱帯魚だと思います。丈夫で育てやすいのは良いですが、大きさや気性が少し荒いなど他の生体に影響を与える点が初心者を苦しめやすい要因の一つ。
レイアウトに活かす観点からもペンギンテトラは中級者以上の方が起用するのが向いているかもしません。