金魚やメダカ、熱帯魚など魚の病気の時に使うことが多いメチレンブルー水溶液。ただ、売られている薬の説明には60Lあたり10mlを添加するという説明だったり、小型水槽や隔離水槽に入れるには参考にならない数値。正しく薬を入れないと逆に早く死んでしまう事が多いので正しい容量を守る必要があります。この記事ではメチレンブルー水溶液の正しい使い方と計算方法を紹介していきます。
メチレンブルー水溶液を使う前に
日本動物薬品株式会社から出ているニチドウ メチレンブルー水溶液(青いパッケージボトル)を元に使用法を記載しています。緑色のパッケージと若干異なる場合があるので計算式を置き換えて添加するようにしてください。
用意するもの
この記事では青いパッケージのメチレンブルー水溶液を基準に話を進めて行きます。
- メチレンブルー水溶液
- 2Lペットボトル
- スポイトor注射筒or計量カップ
隔離水槽の水量を計るのに重宝します。予め水量が分かる容器に入れるならペットボトルは必要ありません。
薬液を水槽もしくはペットボトルに入れる際に必要になります。注射筒が一番やりやすいです。小型容器で薬浴する場合は0.1ml単位で量れる注射筒が必要になります。100均にならほぼほぼ売っています。
メチレンブルー水溶液の計算方法
青いパッケージのメチレンブルー水溶液は「飼育水60Lに対し本剤を10〜15mlを添加する」という小型水槽向けには実用的でない説明が書かれています。メチレンブルー水溶液を活用した治療は基本的に隔離して行うのでベタや金魚のサイズによっては6L〜10Lほどで十分な場合がほとんど。今回は1Lあたりの必要溶液を算出していきます。
1Lにつき0.16〜0.25ml
なので
10〜15ml ÷ 60 = 1Lあたりの量
となります。
上記の量をメチレンブルー水溶液の容器から直接入れるのは至難ですので、0.1mlづつ量れる注射筒を使って水量がわかっている容器に入れていきましょう。
▲直接注射筒を差し込んだ方がやりやすい
また、メチレンブルー水溶液を取る前に、2Lペットボトルで隔離水槽が何リットル分あるのかを把握しておく必要があります。
0.25 × 6 =15ml
が適正添加量になります。(キリの良い数字で揃えよう)

メチレンブルー水溶液の薬浴期間
効果は5〜7日
メチレンブルー水溶液の効果は5〜7日と言われています。効果を感じられない場合は新しい水にメチレンブルー水溶液を溶かしたものと入れ替えて継続させましょう。
水換えは1回で行わない
メチレンブルーの薬浴から一気に真水に戻すと魚がビックリしてしまいますので、1日事に半分の水を入れ替えるように行いましょう。(塩を加えてるなら尚更)3日〜4日目にはだいぶ薄まっているので水を全交換しても良いでしょう。水槽に戻す場合には水合わせを忘れずに。
メチレンブルー水溶液の使用容量早見表
メチレンブルーを小型水槽に入れる場合 | |
1L | 0.25ml |
2L | 0.5ml |
3L | 0.75ml |
4L | 1ml |
5L | 1.25ml |
6L | 1.5ml |
7L | 1.75ml |
8L | 2ml |
9L | 2.25ml |
10L | 2.5ml |