ボララス・ブリジッタエの色揚げや寿命・混泳の注意点
ボララス・ブリジッタエはコイ科ボララス属の仲間でサイズが極小かつ朱色のように赤くなるのが印象的な熱帯魚です。この記事では飼育に必要な水質条件や色揚げに適した餌などを紹介。またボララスブリジッタエがかかりやすい病気やその対策についてもまとめているので参考にご覧ください。
ボララス・ブリジッタエはどんな熱帯魚?
ボララス・ブリジッタエの情報 | |
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分類 | コイ目 コイ科ボララス属 |
学名 | Boraras brigittae |
別名 | ナノフィッシュ |
大きさ | 1.5cm~2cm |
寿命 | 1~2年 |
育成難易度 | |
温度 | 20〜28度 |
水質 | 4.0〜7.0 |
硬度 | 1〜10 |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | 80円〜 |
ボララス・ブリジッタエは超小型の赤い熱帯魚
ボララス・ブリジッタエはコイ科に属するボララスの仲間で大きくないのが特徴です。成熟したブリジッタエのオスは真っ赤になるのが魅力。成熟前のオスやメス、色揚げがおよんでいないブリジッタエはオレンジ色なのが一般的です。ボララスという名前からラスボラの仲間?と思うかもしれませんが、1993年にボララス属に分類されています。
丈夫な魚?ではないのは確か
ボララス・ブリジッタエは丈夫な魚と紹介されたりしますが、それは安定した環境で多少がさつに飼育しても大丈夫という意味です。購入したばかりや水槽リセットによる環境の大幅変化では気づいたら数が減っている(死ぬ)というケースも珍しくありません。
ボララスブリジッタエの色揚げ方法
栄養価の高い餌を与える
餌をあまり与えないことで色味を揚げるという方法を謳う人もいますが、栄養価のある餌を与え、きちんと育てる方が体色が綺麗になる確率はうんと高いです。動植物に広く含まれている赤い色素であるカロチノイドが含まれた餌をあげるのが手っ取り早いです。
赤い光を含んだライトを使う
白色のみより3色LED(RGB)など赤を含んだLED照明を当てた方が発色がよく見えます。あまり白色が強すぎると体色が飛んで見えてしまうため、身体が透明のように見えてしまいます。
白色ライトしかない場合は、光量を少し落とす工夫をしましょう。といっても光量を落とすことは難しいので、流木や水草の茂みを作って隠れられるようにすると赤みが増します。
レイアウトをしっかり作り込む
砂利や少しの水草だけといったシンプルなレイアウトだと本来の体色を発揮できないことが多いです。環境に合わせて色が強くなるので、水草レイアウトをしっかり作り込んでみましょう。
ボララス・ブリジッタエの飼育方法
ボララスブリジッタエは低pHの水質を好む
硬度の影響を受けづらい低pHを好む傾向にある。できる限り低いのが理想でpH5以下にまでできると尚良い。pH調整剤を使うよりもマジックリーフなどを活用するのがおすすめ。といってもその数値にしなければならないという訳でもなく一般的な水草水槽であれば育ちます。
ボララスブリジッタエに与える餌
- フレーク
- 顆粒
- ブラインシュリンプ
ボララスブリジッタエは何でも食べてくれるので餌に困る事はありません。フレークは大きいと食べれないのですり潰してあげると良いでしょう。アカムシなどもそのままあげると食べたいのに食べれないという事態に陥るので刻んであげるのが理想です。
ボララス・ブリジッタエの水合わせ
ボララス・ブリジッタエは急激な水質変化に弱く、水合わせを行わずに水槽に入れると病気になったり、そのまま死んでしまう場合があります。
- 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
- 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
- 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
- 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
水流は弱い方が良い
ボララス・ブリジッタエの入れる水槽の水流は弱い方が良いでしょう。水流が強いと体力をかなり消耗しストレスがかかります。コーナーフィルターの水流強だと対応できずに流されてしまいます。ほぼ止水域の方が優雅に泳げるため、環境には慣れやすいでしょう。
ボララスブリジッタエの混泳について
3cm以上の魚とは注意
ボララスブリジッタエは体長が平均して1.5cm程度しかないので大きい魚と混泳すると食べられる可能性もあります。(そもそも肉食魚とはNG)肉食魚でなかったとしても餌の時間に追い回されたり尻ビレを齧られたりし、それが致命傷になってしまう場合もあります。
バジスバジスに食べられてしまったボララスブリジッタエ。丸呑みなので救う手段もない。混泳には十分気をつける必要があります。
10匹以上で泳がせたい
ボララスブリジッタエは同種で10匹以上で泳がせることで規律的な群れをよく見ることができます。2〜3匹でもお互いが確認出来れば群れている姿を見ることができます。数が少なく、他の魚と混泳させると先述したように食べられてしまったり、尾鰭を齧られて弱ってしまうこともあります。
ボララスブリジッタエの飼育動画
かげろうchは当サイトの提携YouTuberです。生体の導入の仕方や実際に泳ぐ姿など上記の動画から見ることができるので参考にご覧ください。
ボララスブリジッタエ飼育まとめ
ボララスブリジッタエは非常に小さく、色が乗ると赤いので小型水槽などにぴったりな熱帯魚と言えます。赤みはレッドテトラなどよりも赤みが強い印象です。より「赤!」を求めている時にいかがでしょう?