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水草を安価で入手できるとしてメルカリやラクマなどのフリマアプリを使われている方は多いのではないでしょうか。筆者も時々利用しますが、中には購入しない方が良い品種や購入しない方が良い時期などあります。そのポイントについて紹介していきます。
年中通して水草の種は売られています。草よりも種の方が安価で大量入手できるだけでなく、スネールや苔類の混入も防ぐことができるメリットがあります。水上育成に慣れていない人は買わない方が無難ですが、ある程度慣れている人は種で買えばいくつかの水槽に使えるといった利点を生かして購入される方も少なくありません。
ただし、「〇〇風」と記載されいてる種/シードは注意が必要です。どこぞの品種かも分からない雑草の種をヘアーグラス風などと明記して販売されていることはザラ。今この記事を読んでいる人も調べてみると見つけられるはずです。購入前にレビューがしっかりついているか、コメントで前景草として使えるか、全長何センチ位になるのかを聞いてみるのが良いでしょう。
実際に購入して育てましたが、立派なイネ科の牧草が育ちました。
— アクアな会社員 (@ZLQbxThippzDhRv) August 8, 2020
販売側もややこしいように
ヘアーグラス"系"
ヘアーグラス"風"
など濁してます。そんなところが悪質! pic.twitter.com/NUn9qN3wea
ヘアーグラスの和名は「マツバイ」と言い、日本各所の水田や湿地帯、池などで見かけることができます。その辺の芝のような牧草のような品種(マツバイ?)をヘアーグラス風と言っているのなら、あながち間違いでは無いが、水草水槽の前景として使うには少々リスクがあるようにも思えます。ショートヘアグラスを前景で使いたいのなら、培養カップで正規で売られているものを購入するのが吉でしょう。
高額で取引されることが多いブセファランドラ。ここでの注意点は品種詐欺です。見た目的にも恐らくクダガンだろうという憶測で明記されて売られていることも。
品種で調べれば写真はしっかり出てくるのでしっかり見定めましょう。コメントでは葉の大きさや葉の裏側、根の写真などを要求してみるのも良いかもしれません。また、レビュー数や評価を見るのも怠らずに。
グリーンロタラやロタラインディカ、パールグラスといった後景草として使われることが多い水草は安価で大量購入できるとあって人気があります。
しかし、これらの有茎草は夏場の超高温に弱く、郵送の間に枯れてしまったり溶けてしまったりすることがあります。郵送は1~2日かかるものなので、その間にダメになる場合も考慮した上で購入する必要があります。
販売者の責任というより、購入者側の自己責任となる部分が多いようにも感じます。水草のダメージを抑える意味でも売り手も買い手も金土日に発送手続きをしない工夫と理解が必要です。(土日は郵便局が休みのため、金曜日に出しても土曜には届かない)
割と個人間での取引数が多いものを挙げていますが、水草はどの種類も長時間放置すれば夏場はすぐに痛むので注意です。
フリマアプリで得られる情報だけでも選別は可能です。簡単に言えば「相手をよく見て買え」ということ。フリマアプリはシステムを利用した素人同士の取引が行える場で、保証などほとんど無いのが普通です。購入に失敗したら自己責任ということをしっかり念頭に置いて取引しましょう。明らかに過失がある場合は運営も対処してくれると思いますが、事前知識が何もなければ話も取り合ってもらいません。ですので情報はしっかり集めておきましょう。
彩度を上げすぎたりすると写真は綺麗でも実物と乖離して見えてしまうことがあります。購入者からすれば騙された事案ですので、そういった認識ズレが起きないように写真加工するのはやめましょう。写真に枠を付けたり、文字を入れるくらいは問題ないですが…。
「プレミアムモスだと思います」「〇〇風です」といった「思います」「風」といった言葉を使うのはやめましょう。曖昧な表現は購入者の認識とズレた場合ほぼ間違いなく悪いレビューがつきます。お互いのためにも嘘や曖昧な説明を書くのはやめましょう。
出品者が注意しなければならないのは発送のタイミングです。例えば金曜日に購入者が決まり、金曜日中に投函しても土日は届きません。その間に水草が痛んでしまうことは十分に考えられるので、月曜日に発送する旨を伝えて了承を得るなど「対話」が必要になります。幸い取引キャンセルの機能が存在するので話が合わなかったらキャンセルもできます。無理に進めて悪いレビューが付くよりも遥かにマシだと思うので丁寧に取引していきましょう。