



ミクロソリウムプテロプスは初心者からでも水草レイアウトに用いられることが多いシダ系の植物です。co2なし、光量少なめでも育つ水草なので育成は容易。この記事ではミクロソリウムプテロプスの活着方法やレイアウト、トリミングの仕方などの育て方全般を紹介しています。

| ミクロソリウム・プテロプス情報 | |
| 分類 | ウラボシ科 ヌカボシクリハラン属 |
| 学名 | Microsorum pteropus |
| 別名 | ミクロソラム ミクロソリム |
| 育成難易度 | ★・・・・ |
| 成長速度 | 普通 |
| レイアウト配置 | 中景 |
| 水温 | 20〜26度 |
| 水質(pH) | 5〜7.5 |
| 硬度(GH) | 0〜6 |
| 二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
| 光量/照明 | 弱くても良い |
| 増やし方 | 株分け 葉に着いた子株の切り分け |
| 参考価格 | 300円〜 |

ミクロソリウム全般に言えることですが、購入したばかりのミクロソリウムプテロプスの葉が黒くなっている部分がある場合があります。葉の裏に丸くポツポツと付着しているなら子株の種の可能性があります。
そうでない茎や葉の側面が黒い場合は調子を少し崩しているサインだったりします。新芽が出てきてるようなら黒い部分は早々に切り落としましょう。様子を見て黒ずみが広がるようならシダ病の疑いがあるので黒い部分を全て切り落としましょう。
ミクロソリウムは陰性水草の代表格。高い光量もいらず、co2もなくたって比較的キレイに維持することができます。水槽に水草を入れてみたいと思う方に導入としておすすめできます。
さすがに大株のミクロソリウムプテロプスは小さい水槽に入れることはできませんが、小株なら小さい水槽に入れることも可能です。初めて作るボトリウム(ボトルで作る水景)にもおすすめできます。したがってアクセントとして用いられることもありますね。
ミクロソリウムプテロプスは活着しやすい水草ですが、緩やかに成長するタイプなので接着剤を使ってしまった方が立ち上げ時や後のメンテは楽だったりします。アクアメーカーから出している接着剤を使用することをおすすめします。
立ち上げに面倒なだけであってテグスで活着を狙ったって問題ありません。しっかり巻き付けないとミクロソリウムプテロプスに付いているコケを取っている時や活着物ごと水槽から取り出してメンテナンスする時等に解けてバラバラになる事があるので注意。モスコットンはちぎれやすくエビにも食べられやすいのでおすすめしません。
| 水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
| 30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
| 45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
| 60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
ミクロソリウムプテロプスは陰性水草のため高い光量は必要ありません。ただ、極端に暗すぎると葉が溶け始めたり、苔が着きまくるなどの弊害が起きる場合があります。
現状維持を目的とするなら二酸化炭素(co2)はなくても問題ありません。ただ、成長速度が遅いため、活着や株分けを目的に見据えるならあった方が良いでしょう。また、シダ病予防として葉を切り落とした場合はco2の添加量をあげて成長を促した方が回復しやすいです。


ミクロソリウムプテロプスは放って置いても葉の裏に黒いブツブツ(胞子のう)をつけ始めます。黒いブツブツは時間が経つと根が出てきて小さな芽もつけます。このブツブツは葉からブチッと取れます。これで株分け完了です。他には親株の根元を素手やハサミで両断しても株分けできます。
ミクロソリウムプテロプスの葉を途中から切ると平らな状態(切り口)が目立ってしまいます。また平に切ると大体そこから溶け始めたりする場合があるので茎部分から切り落としてしまった方が良いです。
第1水槽のクリプトが黄色くなるからおかしいなーと思ってよく見たら、ミクロソリウムがシダ病になってめっちゃ枯れてた‼️ #アクアリウム #シダ病 pic.twitter.com/Ju1YoNKegr
— たくおくん (@takuokun1) August 18, 2019
葉っぱに苔とは違う黒いものが見えるようになり、徐々に広がっていきます。(徐々に黄ばんで溶けていく状態の場合もあります。)発生するとどんどん広がっていきダメになってしまうので早々にトリミングしてしまいましょう。

ミクロソリウムプテロプスはビニール袋に少量入って株売りされていることが多々あります。ネットでの購入より実店舗の方が安く購入できる場合がほとんどなので、購入を検討している場合はまずお近くのアクアショップを覗いてみましょう。