ウォーターマッシュルームは水上の場合に呼ばれることが多く、水中ではピグミーマッシュルームとして呼ばれることがある水草です。水陸両用に生息できるため、水草水槽(アクアリウム)とビオトーブどちらにも用いることができます。育成難易度も高くなく、初心者でも育てやすいウォーターマッシュルームの育て方を紹介していきます。
ウォーターマッシュルームとは?
ウォーターマッシュルームの基本情報 | |
育成難易度 | ★★・・・ |
pH | 6前後 |
GH | 0〜6 |
kH | 0〜6 |
水温 | 20〜26 |
葉の大きさ | (水中)1〜2cm (水上)5cm〜20cm |
増やし方 | 差し戻し トリミング |
成長速度 | ゆっくり |
ウォーターマッシュルームの特徴
ウォーターマッシュルームはピグミーマッシュルーム、ハイドロコタイルベルティキュラータなど呼び名がいくつかある水草。基本的にどれを育てても見た目的に大差はありません。セリ科の植物で細長い茎と受け皿のような丸い葉を展開するのが特徴。成長は遅い方でコケがつきやすいので、オトシンクルスやエビを多めに入れる対策が必要です。ランナーを伸ばして増えていくタイプになります。
ウォーターマッシュルームは前景〜中景として
ウォーターマッシュルームことピグミーマッシュルームは、水中だと1〜2cmの丸い葉を展開する有茎草です。奥深く埋め込めば丈がそこまで目立たず、前景として起用することも。ただし、ピグミーマッシュルームだけだとスカスカに見えてしまうのでヘアーグラスなどと合わせて茎部分を隠してあげると綺麗にレイアウトできます。
深く植えずに抜けない程度に埋め込めば丈がニョキニョキ伸びていくので中景のワンポイントとしても使えます。
ウォーターマッシュルームはビオトープにも
水上葉の方がよく知られているため、メダカ水槽などビオトープに用いられることが多々あります。ショップによっては水中葉でなく水上育成された物が売りに出ている場合も珍しくありません。水上葉は葉が大きくなりやすく、最大で20cmほどの大きさになる事も。
ウォーターマッシュルームの育て方
ウォーターマッシュルームの必要光量
水槽サイズ | 育成難易度(低) | 育成難易度(高) |
30cm | 350lm | 700lm |
45cm | 1,000lm | 2,000lm |
60cm | 1,500lm | 3,000lm |
90cm | 3,000lm | 6,000lm |
ウォーターマッシュルームは光量が少ない分、丈が長くなっていきます。(有茎草の育ち方に順次ていると言える)LEDまたは蛍光灯は2灯用意するのが無難です。
▲ウォーターマッシュルームに気泡がつくとこんな感じ
ウォーターマッシュルームのトリミング方法
ウォーターマッシュルームの丈が伸びすぎてしまったら茎を切断するしかありません。茎を切ってそこから葉を展開することはほぼ無いので高さの調整は難しいです。ウォーターマッシュルームを増やしたい場合はランナーの切断を行いましょう。根元を真上から切断すればそこからどんどんランナーを広げて行きます。
ウォーターマッシュルームは奥深く植えよう
水草全てに共通するところではありますが、導入時の植え込みは4cmくらいは植え込みたいところ。特にウォーターマッシュルームは茎がどんどん伸びていくので、最初の段階で葉しか出ていなくても問題ありません。
ウォーターマッシュルームは水上育成できる
ウォーターマッシュルームは水上も水中もどちらでも育成可能です。丈が伸びていき水上へ顔を出すこともあるためビオトープでもよく使われます。水中から水上(ポット/鉢)へ移行する場合はたっぷり水を与えて枯れてしまわないようにしましょう。
水上から水中へ移行するまでに葉が溶けてしまうことがありますが、水中葉を出すために必要な過程なのであまりシビアに考えないようにしましょう。
このまま帽子になりそうなウォーターマッシュルーム。今年の春頃、リセット時の様子です。 pic.twitter.com/XyuEJJwRS4
— Mangorou (@KobeMangoro) June 10, 2020
ウォーターマッシュルームに二酸化炭素は必要?
ウォーターマッシュルームの成長を促進させたい場合は二酸化炭素は必須と言えます。二酸化炭素なしでの育成の場合根付きが遅かったり、最悪根付かずに溶けてしまう場合もあります。
ウォーターマッシュルームの増やし方
トリミング放置または差し戻し
ウォーターマッシュルームはランナーを張って増えていきます。葉と葉の間にハサミを入れて放置しておけば、その周りにランナーを展開して増やすことができます。違う場所に増やしたい場合は差し戻しを行いましょう。根が残っていないと枯れてしまうので注意。
ウォーターマッシュルームを使ったレイアウト
※ウォーターマッシュルーム、ピグミーマッシュルームは同一です。
水草は、ベトナムゴマノハグサ、ロタラインディカ 、ニューラージパールグラス、ウィローモス、ショートヘアグラス、ラヌンクスル、ピグミーマッシュルームかな🤔 pic.twitter.com/m64sVlkn2k
— キスケ@アクアリウムのある暮らし (@ahi39kyo) October 28, 2019
ピグミーマッシュルームにより下から上へのベクトルがやけに…
ホシクサ応援隊か pic.twitter.com/aXDqVz4SJ8
— ペカポン (@betaoon) March 3, 2020
ウォーターマッシュルームの値段相場
ウォーターマッシュルーム、ピグミーマッシュルーム、ハイドロコタイルベルティキュラータ、ミニマッシュルームなどの呼び名でアクアショップ実店舗やネット販売、フリマ販売されています。名前が変わったから価格が大きく変化することはないようです。
ショップなら培養カップで買うべし
実店舗、ネット販売共通して培養カップでの購入が1番無害で質が良いです。また、水中化しやすいのですぐに注水したい人や初心者にはおすすめ。価格は800円前後で十分な量が確保できます(ネットでは送料が上乗せ、地域によっては実店舗でも1000円を超える場合あり)
水上育成されたウォーターマッシュルームは水中化する際に溶けることが多く、水質悪化を招きやすいです。少しでも「水槽立ち上げに失敗したくない」「消失させたくない」という人は培養カップが良いでしょう。
フリマアプリでの購入も良い
フリマアプリは質を求められないものの、安価で多くのウォーターマッシュルームを確保できます。害虫やスネールの混入がある場合があるので、水槽に入れる際はよく洗いましょう。15葉で500円程度で売られています。1葉あたり100円で売っている場合がありますが割高なので要注意。
