オーストラリアンクローバーは前景〜中景草としてレイアウトに活用できます。名前のごとくクローバーの形をした愛らしい葉が魅力的な水草。増殖力が高く、初心者でも育てやすいのが特徴。流木や石組の隙間隠し、局所的にボリュームを出したいといった時に用いやすいです。この記事ではそんなオーストラリアンクローバーの育て方や実際のレイアウトを紹介しています。
オーストラリアンクローバー(オークロ)の特徴と育成条件
オーストラリアンクローバーの基本情報 | |
育成難易度 | ★・・・・ |
水質 | 弱酸性〜中性 |
水温 | 20度〜26度 |
GH | 0〜6 |
KH | 0〜6 |
底砂 | ソイル・大磯 |
葉の大きさ | 1cm程度 |
トリミングが必要になる期間 | 2週間〜1ヶ月 |
通称オークロやノチドメ
- オーストラリアン クローバー
- オーストラリアン ヒドロコティレ
- オーストラリアン ノチドメ
- ハイドロコタイルsp.オークロ
色々な呼び名が存在していますが、ショップや品種を取り扱う通称呼びはオークロやノチドメになります。ツタのように広がりこんもりする葉、もしくはクローバーのような葉を探しているのであれば、ショップの店員さんにオークロまたはノチドメありますか?と聞けば望む回答が返って来ると思います。どれも育てる上で変わりありません。
前景〜中景として使える
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は蔦のように広がる水草で、葉も多く展開するため前景〜中景として使いやすいです。背丈のある水草の根元を隠すといった使い方もできるのが良点。
オーストラリアンクローバーは初心者でも育てやすい
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は凄いタフな水草のため、ドブ川でも大繁殖します。栄養の吸収力が強く爆発的な繁殖力で、初心者でも簡単にこんもりした量を確保できます。ソイルでなくても育ちます。
オーストラリアンクローバーの育てるコツ
注意することはあまりない
あまりに汚い水や、草食性のある熱帯魚の数が多いといった場合は導入時に枯れて溶けてしまう場合も。調子を戻すまでは頻度ある水換えを行うようにしましょう。オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)の導入量が少なすぎると食害にあって消失する可能性があるので、伸びてくるまでは目立たないところで慣れさせるのもありかもしれません。
オーストラリアンクローバーに必要な光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
水槽サイズにマッチしたLEDライトが1灯だけでも十分育ちます。オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)よりも背丈が低い水草がある場合は、覆いかぶさって成長を阻害させる場合があるので要注意です。
オーストラリアンクローバーのトリミング方法
適当にハサミを入れても問題ないのがオーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)の管理しやすいポイント。切ったところから芽が出て広がります。景観に合わせてボリュームを落としましょう。他の水草の成長を阻害させるくらい根を張ることがあるので、その場合は根を引っこ抜くなどしましょう。
オーストラリアンクローバーの活着方法
オーストラリアンクローバーは根が流木や石に絡みつきやすく、活着自体もしやすいですが、活着せずともくっつけたレイアウトを実現する事も可能です。完全な活着を狙う場合は、テグスやモスコットンで巻きつけるのが良いでしょう。
オーストラリアンクローバーを使ったレイアウト
45cm水槽レイアウト
左右にオーストラリアンクローバーを植栽したレイアウト。成長とともにウィローモスと一体化し自然な混ざり合いになる。

30cm水槽レイアウト
オーストラリアンクローバーの滴る(したたる)特性を生かして石の頂上から垂れ下がる様子を体現しているレイアウト。
オーストラリアンクローバーの価格
フリマで安く多く買える
メルカリやラクマといったネットフリマでオーストラリアンクローバーやノチドメで検索すればたくさん出品を見ることができます。50葉で350円前後、ポット売りで500円前後といった相場感です。筆者も購入したことがありますが、20g前後または50葉くらいあれば自身の水槽であっという間に増やすことは可能。
安く揃えるならフリマでの購入がおすすめです。ただし、スネールや苔の侵入の恐れがあるので気になる人は培養カップを買うようにしましょう。
培養カップでの購入もおすすめ
オーストラリアンクローバーも培養カップで売られていることは珍しくありません。ショップなら1カップ700〜900円前後。(お店の立地にもよります)
スネール、苔、害虫の侵入を防ぐ意味では1番オススメできます。