水草その前にの効果や使い方|代用品より正規品を絶対使うべき
「水草その前に」には農薬除去やスネールや害虫の混入を予防する効果がきちんとあります。
「水草その前に」に使われる焼成カルシウムは人間の食べる野菜の農薬洗浄にも使われるものです。自分の家の水槽に不要なものを入れることを避けたい人は絶対に使用すべきです。
自分が食べる野菜なら多少乱暴に洗っても問題はありませんが、水草を乱暴に洗ってしまうと溶けたり枯れたりする原因となります。この記事では「水草その前に」の効果や代用品について言及しつつ、正しい使い方を紹介していきます。
「水草その前に」の効果
「水草その前に」は農薬の除去や害虫やスネール、スネールの卵を自分の水槽に持ち込まないために使うコンディショナーです。水洗いするよりも効果があるため、水草を購入して自分の水槽に入れる前は必ず使用すべきです。
アクアショップの店員から「水草その前に」の購入を勧められることがありますが、これはただの営業トークではなく、純粋に使ったほうが良いアドバイスなので素直に従うべきです。
農薬などの成分を除去できる
「水草その前に」は焼成カルシウムが主成分です。焼成カルシウムは私たちが知らないだけで、野菜の洗浄にも使われたりします。
焼成カルシウムは水に薄めて使用することで農薬などの酸化物や残留塩素を除去することができます。「水草その前に」も使い方は一緒で2Lに対して1袋(1g)を入れることで水草についた農薬などの不純物を取り除くことができます。
スネールや害虫の除去ができる
水草その前には農薬や残留塩素だけではありません。
水草についた細菌の殺菌や害虫(水ゲジやプラナリア)、スネール、スネールの卵も引きはがして除去ができます。水草には肉眼では見落としてしまう害虫やスネールが多く付着しています。
「水草その前に」を使用したことで水草から飛び出てきたということもよくあります。
「水草その前に」を使用せずに水槽内に害虫やスネールを持ち込むと、面白いほど自分の水槽で増殖します。
代用品より正規品を使うべき理由
「水草その前に」の代用品を探す人は稀にいますが、「水草その前に」の代用品は主成分の焼成カルシウムを用意するくらいしか保証できるものはありません。
重曹は農薬や残留塩素を除去することは一般的にも知られていますが、人間が口にするほどの洗浄をするには目安として15分程度漬け込む時間が必要です。
15分も漬け込んでいると水草が溶けたり枯れたりするので使用はおすすめできません。従って、代用品を探すより200円出して正規品を購入して使った方が賢明です。
200円ケチって水草を枯らしてしまったら元も子もありません。
「水草その前に」を使うべき理由
農薬から生体を守るため
アクアショップで販売されている水草は国内で無農薬で増やした品種もあれば、海外のファームから取り寄せた水草も合わせて販売されています。
海外のファームで取り寄せた水草は植物検疫にかけられるため、伝染病などが入らないように農薬を使用している場合があります。それを知らずに水草をそのまま水槽に入れてしまうと農薬が原因となって魚やエビが死んでしまうことがあります。
アクアショップでも「水草その前に」を使用してトリートメントしているお店もありますが、それでも100%の農薬を除去することは難しいと考えるべきです。
さらに、自分で購入し水槽に入れるときも「水草その前に」を使用して農薬をできるだけ0に近づける努力が必要です。
スネールを水槽に持ち込まないため
アクアショップではスネール混入をゼロとしているショップはありません。スネールはどこからでも混入する恐れがあるため、徹底した管理をサービスに付与することはコストに見合わないからです。
したがって、ショップで購入した水草にはスネールやスネールの卵、害虫などが混入していると思った方が良いです。スネールが水槽内で広まってしまうとフィルターまで掃除する手間が発生します。
「水草その前に」を使用する手順
「水草その前に」を使用する前にバケツに2Lの水を用意します。「水草その前に」が残留塩素も除去してくれるので、バケツの水はカルキ抜きをしなくて構いません。
用意した2Lの水に「水草その前に」を1袋全て入れます。よくかき混ぜて白く濁ったら準備完了です。
「水草その前に」を入れて白く濁った水に水草を入れます。全体がしっかり浸るように沈めます。あまりに水草が多いときは2回に分けた方が良いです。
10分以上つけたほうが効果が出ると思って浸しすぎると水草にダメージがあり、枯れや溶ける原因となるので10分を最大として時間は守るようにしましょう。
10分間浸したら真水を使ってよくすすぎます。「水草その前に」をきちんと濯がないとエビ水槽ではエビがに影響が出てしまいます。
「水草その前に」と合わせて使いたいグッズ
ゼオライトなどの吸着ろ材
「水草その前に」を使用しても農薬が全て取り切れる保証はありません。念には念をということでゼオライトやブラックホールといった水中の不純物を吸着してくれる濾過材を併用すれば限りなくリスクを抑えることができます。
「水草その前に」によくある質問
- 「水草その前に」は本当に効果があるの?
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「水草その前に」には農薬除去やスネールや害虫の混入を予防する効果がきちんとあります。「水草その前に」に使われる焼成カルシウムは人間の食べる野菜の農薬洗浄にも使われるものです。自分の家の水槽に不要なものを入れることを避けたい人は絶対に使用すべきです。詳しい使い方は「水草その前に」を使用する手順をご覧ください。
- 「水草その前に」の代用となるものはある?
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焼成カルシウムであれば代用として使うことができますが、「水草その前に」は200円程度で購入でき、1袋に対して2Lという分かりやすい分量になっています。焼成カルシウムを別で購入すれば総コストとしてはお得になりますが、用量を間違えれば水草が枯れたり、十分に焼成カルシウムを洗い流せず、水槽の生体に害を及ぼしてしまうことがあります。従って、安全を考えるなら「水草その前に」を使ったほうが良いです。