水槽から魚から消えたワケや飛び出しを防ぐ隙間埋めの方法
熱帯魚の数が減っている
いつもの魚がいない
ある日水槽を除いたら、魚の数が減っていることがあると思います。
水槽から魚がいなくなる理由には、隠れているだけ、水槽から魚が飛び出してどこかで干からびている、死んでしまい他の生体に食べらているといったことが挙げられます。
いないからといってすぐに死んでしまったと判断するのは早いので、まずは部屋の周りを探し、水槽の中を時間をずらして確認してみることをお勧めします。
しかし、熱帯魚が消える原因をあらかじめ知っておけば、飛び出しによる死亡や病気、衰弱による死亡することの対策は取ることができます。この記事では魚が消える原因と住みやすい環境を整えるポイントや水槽の飛び出しを防ぐための方法を解説していきます。
水槽から魚が消えたワケは?
水槽から飛び出してどこかで干からびている
水槽から魚が消えた原因で一番多いのは水槽からの飛び出しです。飛び出した魚は水槽から数メートル離れた場所で見つかることがあるので、部屋の中をくまなく探してみましょう。干からびていると死亡が確定しますが、体の一部が乾燥している状態でもまだ息をしていれば、水槽に戻してエアレーションをおこなうことで復活できる場合があります。
エビや貝類は自分で水槽の外に移動して、干からびて死ぬという謎の行動が見られることがあります。明らかな自殺行為ですが、水質が合わないことが原因として考えられますが、暴れ回っていないかぎりは、PHショックを起こすことも考えられないので、外に逃げないように蓋をして、慣れてもらうしか対処方法はありません。
フィルターに吸い込まれてしまった
稚魚や稚エビ、2cm程度の小柄の魚はフィルターの排水パイプの網目サイズが大きいと吸い込まれてしまうことがあります。稚エビは濾過フィルター内でも成長することができますが、魚の場合はほぼ生きられず死んでしまいます。
ストレーナーやヒーターなどに挟まって死んでいる
フィルターの吸水口をストレーナーと呼びます。ストレーナーの隙間にネオンテトラなどの小型魚が挟まって死んでしまっているということがしばし起きます。初期装備で取り付けると事故が発生しやすいので、必ずフィルターマットやスポンジを隙間に埋めて使用することをおすすめします。
既に死んでいてエビが食べた
魚の死亡が確定するとエビや雑食性の魚が分かったかのように食べ始めます。体長4cm〜5cm程度の魚でも12時間もすれば骨もほとんど残らないほど食べ尽くされます。まれに死んでいるのにエビや他の魚が摘むことすらしない時は、病気による死亡が考えられるので、すぐに水槽から取り除きましょう。
死んだ魚を水槽内に放置するとタンパク質が水中に溢れて、水面に油膜が発生します。魚がいなくなって水面にも油膜が生じているときは魚が死亡して何処かに死骸があると考えた方がよいでしょう。
他の魚に食べられた
2cm前後の魚は4cm程度の魚に丸呑みされてしまうことがあります。熱帯魚の多くは雑食性のため、自分よりも小さい生き物を食べる性質があります。おとなしいと思っている魚でも気づいたら他の魚を捕食していたこともあるので、場合によっては混泳させることができないことがあります。
水槽から魚が飛び出した原因と対策
音や光、電磁で飛び出す
魚の飛び出すきっかけは照明のオンオフや扉の開閉による音が原因というのが有力説です。水槽のLEDライトは点灯する直前にカチという音が聞こえますが、通電時の電磁波が影響するのか、はたまた音が影響するのか詳細は不明ですが、魚は高確率で驚いて飛び出すことを確認しています。
また、水槽を設置している部屋の扉の開閉音に驚いて飛び出すこともあるので、扉の開閉は大きい音を立てないようにする配慮も必要です。
1cmの隙間でも魚は飛び出す
うちの水槽は隙間があっても、魚が飛び出すはずがない
初心者のアクアリストの多くは水槽から飛び出すはずがない思うでしょう。しかし、魚はびっくりするほど水槽から飛び出す性質があります。
飛び出しの対策を事故がある度にアップデートしていたつもりでしたが、繰り返して分かったことは「魚は1cmくらいの隙間でも飛び出す」ということでした。もちろん、蓋に当たって飛び出さなかったということもありますが、隅っこの隙間から飛び出します。大切なお魚が生きられない空気中に飛び出してしまうことを考えたら隙間埋めは必須といえます。
とにかく隙間を作らないのが対策
人間で言えば、宇宙に放り出されるのと一緒ですから、隙間は可能な限り(理想は隙間0cm)埋めること!クリアファイルやプラ板といった100円で買える物で埋め合わせが可能です。
おすすめの飛び出し対策グッズ
鉢底ネット(100円で買える)
意外ともっともおすすめする対策です。鉢底ネットは園芸コーナーに行けば3枚〜4枚で100円で売っています。ハサミでカットしやすく加工が容易いです。A4サイズで売られている事が多いので、60cm以上の水槽を使っている人は、つなぎ合わせが必要になります。接着剤やヒモなどでくっつけましょう。
アクリル板・プラ板(100円で買える)
これは水草水槽をメインに立ち上げている人におすすめです。鉢底ネットは黒い網のため、光量がやはり遮られてしまいます。光量は落としたくないが、飛び出しも防止したい場合は自作がおすすめ。
「アクリル板は固すぎで加工できない!」という人は、100均などで売っている硬質クリアファイルをおすすめします。B4〜A3サイズで売られており、ハサミで切れて強度もあり蓋として十分です。
アクアフランジ(1000円程で買える)
アクアフランジはフレームレス水槽に取り付けるもので、水槽の蓋を置くときに利用する蓋受けです。アクアフランジは硬い樹脂製で水槽のサイズや隙間に合わせて長さを加工することができます。アクアフランジは地震の揺れによる水の漏れもほぼ100%カットできるので地震対策にもなります。
水槽から魚から消えたときによくある質問
- 水槽から魚が消えた原因で考えられるものは?
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水槽から魚が消えた原因としては、1.水槽内のどこかに隠れている、2.フィルターに吸い込まれた、3.水槽から飛び出している、4.既に死んでいてエビなどに食べられたといったことが挙げられます。フィルターに吸い込まれたり、水槽から飛び出す事故は未然に防ぐことができるので対策をきちんとおこなっておくことが必要です。
- エビが生きている魚を食べることはある?
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弱っている魚でない限り、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどに食べられることはありません。しかし、衰弱して抵抗力のない魚は生きている時から捕食対象になり食べられてしまうことがあります。