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サイアミーズフライングフォックスの暴れる理由と色落ちの原因

サイアミーズフライングフォックスの生態と育て方

髭ゴケを始めとするコケ類の対策に挙げられるサイアミーズフライングフォックス。多くのアクアリストがメンテナンスフィッシュとして起用する人気のある熱帯魚です。草食性が強く髭コケ以外にも多くのコケを食べてくれる優れた魚です。

ただ、大きくなると凶暴性が出てきて他の魚を追いかけ回したりしてしまうことがあります。本記事ではサイアミの育て方と注意すべき点を紹介していきます。

目次

サイアミーズフライングフォックスはどんな魚?

サイアミーズフライングフォックス
サイアミーズフライングフォックスの基本情報
分類コイ目
コイ科
学名Crossocheilus siamensis
Crossocheilus oblongus
類似魚シルバーフライングフォックス
別名
大きさ3cm~15cm
一般水槽平均10cm
育成難易度
成長速度早い
寿命10年以上
分布タイ
マレーシア
インドネシア
温度18〜28度
水質5.5〜8.0
硬度3〜15
増やし方枝分かれ
ピンチカット
差し戻し
参考価格80円〜240円

ヒゲ苔/黒髭ゴケを食べる魚

ヒゲ苔

黒髭苔と言えば、サイアミーズフライングフォックスと言われるくらい黒髭苔対策に使われる魚。その他にも糸状コケや茶ゴケも食べ尽くしてくれ、コケ取り生体の代表格になります。

サイアミーズのコケ取り対応早見表

茶ゴケ好んで食べる
黒髭苔餌が無ければ優先して食べる
髭苔餌がなければ優先して食べる
糸状苔短いものは食べる
アオミドロ食べない
珊瑚苔齧るがなくならない
藍藻食べない

苔を食べずに水草の葉を中心に食べてしまう個体もいれば、人工餌や生き餌しか食べないような個体もいます。苔のみ食べる個体の場合はアタリと思った方が良いかもしれません。

髭苔やサンゴ苔を除去したい場合に導入を検討しているならシルバーフライングフォックスの方が効果的なのでおすすめです。

通称サイアミもしくはフライングフォックス

サイアミーズフライングフォックスは通称「サイアミ」もしくは「フライングフォックス」という略名で親しまれています。人によって「サイアミーズ」であったりするが。アクアショップでも大体通じます。

最近ではサイアミーズフライングフォックスよりも苔を食べるシルバーフライングフォックスも人気なので「フライングフォックス」だけだとどっちか分からないということも起きそうです。

集団での行動が多く学習能力が高い

サイアミーズフライングフォックスは集団で動くことが多く、一緒に泳ぎ食べ物を食べることが多いです。食性が偏る個体もいるものの、仲間が食べているものは自身も食べられると学習しコケやその他の餌も食べるようになります。

また、身体の配色が似ているオトシンクルスを稀に仲間と勘違いし一緒に泳ぎ回る姿を見ることができます。(オトシンクルスは割と迷惑そうにしている姿を見受けられる。

サイアミーズフライングフォック飼育で後悔しないために

以下の内容は認知しておこう!

サイアミーズを水槽に入れる目安

30cm水槽1匹
45cm水槽1匹
60cm水槽2〜3匹

ショップで売られている個体の大きさは3cm程度で身体も細いので大きい水槽に入れるには心許ない感じがしますが、成長速度、食べる量が尋常ではないので、数多く入れると水草も食べられてしまいます。奥行き30cmの60cm規格水槽だったとしても3匹は多すぎます。サイアミーズフライングフォックス1匹とヌマエビを入れるなど組み合わせをしましょう。

食害は起きる

サイアミーズフライングフォックスは大食漢のため、水草を片っ端から食します。コケを集中して食べてくれますが、水草の新芽や柔らかい葉があればコケよりも優先的に食べる傾向があります。

ロタラワリッキーやニューラージパールグラスの新芽などは禿げ上がるほど食べるため、レイアウトによっては入れるのは避けたほうが良いでしょう。

巨大化するほど混泳が難しくなる

巨大化したサイアミーズ

サイアミーズフライングフォックスはコイ科のため、水槽の大きさに合わせてどんどん大きくなります。最大で15cmほど。7cm台になると胴体も太くなるので迫力は凄いです。大きくなるほど縄張り意識が強くなり他の魚を執拗に追いかけるようになります。45cm水槽でもレイアウトによっては1匹も飼えない場合があるので注意。

また、サイアミーズフライングフォックスは雑食性があるため、追いかけた魚のヒレをかじってしまうこともあります。追いかける速度が速いため、勢いのまま追いかけられた魚が水槽外に飛び出してしまう場合もあります。

サイアミーズフライングフォックスの性格は様々

縄張り優先度を無視して場を荒らす図々しい個体もいます。逆に最初から水槽にいるのにも関わらず隠れたり、たどたどしい行動する控えめな個体も存在します。

サイアミーズフライングフォックスの育て方と注意点

熱帯魚の飼育方法まとめ

水槽立ち上げから入れない

サイアミーズフライングフォックスは大きくなるほど縄張り意識が強くなるため、立ち上げ直後にメンテナンスフィッシュとして導入することは控えた方が良いです。後から入れた魚が追いかけられる可能性が高くなります。

餌付けをすると苔を食べなくなる

個体によると言ってしまえば全てに当てはまりますが、餌付けをすると黒髭苔を始めとするコケを食べなくなる可能性があります。そもそも苔の好みにも優先度があるため、餌の方が良いと思ってしまえば食べなくなるのは当然です。ちなみに個体によっては最初から黒髭苔を食べないものも存在します。

餌は何でも食べる雑食性

  • フレーク
  • 顆粒
  • 冷凍アカムシ
  • 乾燥アカムシ
  • 植物性タブレット

蓋は絶対にすること

自作した蓋

サイアミーズフライングフォックスは俊敏性が非常に高く、周囲への反応も過敏な生体です。なにかにびっくりした拍子に水槽から飛び出すことは日常茶飯事なので隙間が一切生まれないように蓋をする必要があります。

飛び出し事故
飛び出して干からびた姿

サイアミーズフライングフォックスがコケを食べない時

餌付けの頻度を減らしてみると良いでしょう。人工餌がなければ餓死してしまうなんてことは滅多になく、必ずコケなどを食べるようになります。また、ヒゲ苔が硬くて食べられない場合もあるので、オキシドールで苔を弱体化させることで食べることを促すことも狙えます。

サイアミの調子が悪い?FAQ

サイアミーズフライングフォックスが暴れる時

サイアミーズフライングフォックスは大きくなると暴れ回る頻度が多くなります。ほとんどの場合は水槽サイズ(遊泳スペース)が小さいために起きる現象が考えられます。遊泳スペースが小さいと他の魚を結果的に追い回したりすることにもつながります。必要であれば大きい水槽へ移動させることも検討しましょう。

サイアミーズフライングフォックスが動かない時

サイアミーズが寝てる時
体を突っ込んで休んでいる様子

サイアミーズフライングフォックスが動かないでじっとしている時は寝ている場合が多いです。点灯時間中は泳ぎ回っていますが、消灯時間間近や点灯時間直後は寝ている場合が多く、流木の上や砂の上でじっと休めている姿を確認することが出来ます。

サイアミの体色が落ちる原因

ショップで購入して連れて帰ってきた時や水換え時などは体色が落ちる場合があります。これはストレスによる一時的なものである場合がほとんどなので特に心配する必要はありません。しかし、何もしていないのに身体が真っ白になってしまう場合は病気など不調の可能性があるので様子を見て隔離や塩浴を行いましょう。

サイアミの育て方まとめ

サイアミーズフライングフォックスの相場

サイアミーズフライングフォックスはアクアショップなら1匹90円〜280円とかなり価格帯に幅があります。平均価格として150円程度を見ておくのが良いでしょう。オンラインショップでは1匹あたり180円+送料になります。まとめ売りが多く単価間で言うと1匹あたりにかかる費用は200円程度になります。

類似する魚「モツゴ」も食べる

河川で捕まえることができる、サイアミーズフライングフォックスに姿を似たモツゴも黒髭ゴケを食べることがあります。ただ、ヌマエビや小さいメダカなども食べてしまうので、コケ取り生体としては向いていません。

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