アクロ TRIANGLE LED GROW600の評価レビュー|値段に納得する性能
水草水槽にはLEDライトが欠かせません。特に60cm水槽は人気でそれに合うLEDも多く流通しています。水草がしっかり育つ、予算、など含めて本当におすすめのLEDは何か迷いますよね。そんな中で候補に上がってくるアクロ TRIANGLE LED GROW600ですが、性能はどうなのか詳しく知りたい人も多いのでは?本記事ではアクロ TRIANGLE LED GROW600を使用感をレビューしていきますので参考に見ていただければと思います。
アクロ TRIANGLE LED GROW600の性能
アクロ TRIANGLE LED GROW600のスペック | |
---|---|
拡張横幅 | 66cm |
ライト横幅 | 56.2cm |
縦幅(奥行き) | 9.5cm |
高さ | 5cm |
推奨水槽 | 55cm水槽~66cm水槽 |
ルーメン | 3,000lm |
ケルビン | 7,200K |
電源コード | 150cm |
付属ワイヤー | 50cm×2本 |
価格相場 | Yahoo! 9300円〜 |
Amazon 12650円〜 | |
楽天市場 9300円〜 |
1個でも十分な明るさ
明るさを示す数値は3000lmで1つでも水草を育てるには十分な光量が手に入ります。明るさ強さは低コスパ製品だとおおよそ1000lm〜2000lmなので非常に明るいということが分かります。
通称おにぎり
アクロ TRIANGLE LEDはどのサイズでも別称「おにぎり」と親しまれているアクアリストに定評のあるLEDライトです。写真の通り、三角形でおにぎりのような形をしていることから呼ばれています。
2通りの設置方法がある
アクロ TRIANGLE LED GROW600は水槽のフレームに設置する方法とスタンドを別途設けて付属のワイヤーで吊るす方法があります。どちらが良いという事はなく、好みで使い分けるのが良いでしょう。吊り下げスタンドだけは別途購入する必要があります。
アクロ TRIANGLE LED GROW600の評価レビュー
購入を足踏みする価格帯
アクロ TRIANGLE LED GROW600は滅多に安売りされず、送料含めておおよそ9000円〜10000円程かかります。GEXやコトブキなどメジャーメーカーと比べると2倍ほどの値段になるので水草水槽を始めたばかりの人は躊躇してしまう価格です。
アクロ TRIANGLE LED GROW600の電気代はいくら?
アクロ TRIANGLE LED GROW600の消費電力は29.4Wなので、1kWhあたり25円(2021年.全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込))とし、1日10時間点灯した場合約7.4円。それを30日計算すると約222円程度になります。
GEXクリアLEDパワーⅢを同じ条件下で算出すると30日で約131円なので、ランニングコストが90円ほど高くなることが分かります。(光量が3倍と考えると比較的安いでしょう。)
赤い水草はよく育つ
アクロ TRIANGLE LED GROW600は同シリーズのOVALと比べて単調な色味でないため、赤の波長を必要とする水草もしっかり育てることが出来ます。例えばルドヴィジアspスーパーレッドはより赤く、葉も大きくなりやすいです。他には赤系水草で代表的なロタラHraも赤みを出しやすいです。
水景によっては1つじゃ足りない
3000lmあっても奥行きが30cmの水槽になると物足りなさを感じてしまうかもしれません。奥にも手前にも赤い水草を植える場合は2つ並べるとより綺麗に育つはずです。
光量が強すぎてコケが出やすい
幸か不幸か、水草が育ちやすい環境を作れることもあり、苔も多く発生しやすいです。水換え等で栄養のコントロールはもちろん、点灯時間も10時間以内にした方が良いかもしれません。
どんな人が買うべき?
アクロトライアングルLEDGROW600は値段が高く感じてしまう人も多いかもしれませんが、ほぼ確実に水草が比較的綺麗に育つことを考えると安いLEDライトを買うより、トライアングルグローを購入した方が満足いくレイアウトを作れると思います。
満足いく水槽レイアウトを作りたい、安物買いの銭失いをしたくないという人はアクロトライアングルグローを選ぶべきでしょう。予算をもっと出せる場合はツインスターやChihiros、ADAといったランクのライトを選ぶのが良いです。
他のLEDとの比較
アクロOVAL600BRIGHT
LEDのスペック | |||
ルーメン | 3,250lm | ケルビン | 7,300K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 6,680円〜 |
アクロシリーズでこちらの方が安価で光量が高いという製品。安くて光量が高いならこちらの方が良いじゃないかと思うかもしれませんが、アクロOVALは白チップのみなので、白飛びが否めません。また、ウィローモスなどの苔類の成長が非常に悪く満足いくレイアウトを作るのは至難です。根を持たない水草以外で構成された水草水槽レイアウトなら活路はあるかも。
GEX クリアLEDパワーⅢ600
LEDのスペック | |||
ルーメン | 1,000lm | ケルビン | 10,000K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 5,131円〜 |
どこでも売っているメジャーLEDライト。頑張れば5000円以内で購入することも出来ます。アクロ TRIANGLE LED GROW600と比べると性能は1/3なので暗く感じてしまいます。水草は育たないことはないといった具合。トライアングルグローの費用+α出せば2台購入もできるので最低限快適な育成環境を低予算で整えたい人はこちらを選ぶのもあり。
Chihiros WRGB2 60
LEDのスペック | |||
ルーメン | 4,500lm | ケルビン | – |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 29,388円〜 |
専用アプリでRGB素子の発光強度を操作できるLEDライトです。4500ルーメンと非常に明るいのでワイドタイプでも1台運用できるでしょう。1台でアクロトライアングルグローの3台分の費用が掛かりますが赤い水草、赤い熱帯魚の色を引き出すならこちらの方が向いています。
まとめ
中堅アクアリストはおすすめ
アクロ TRIANGLE LED GROW600は水草がほぼ確実に育つと言っても良いでしょう。筆者も安いLEDライトに手を出して来ましたが、やはりちゃんとした水草育成をするという意味では最低限のレベルと感じます。
値段は1台9000円ほどなので2台完備の場合2万円は必要になるので躊躇しがちですが、買ってよかったと思える製品なのは間違いないです。もう少し予算を出してツインスター600やChihirosWRGB600を1台運用もありかもしれませんね。赤い水草の色味をより引き出すなら後者を選択します。