アクアショップなどで時々安売りされているニジイロボウズハゼ。価格としてはオトシンクルスやブッシープレコのように手頃であるため、コケ取り生体として検討できるのでは?と思う人も多いのではないでしょうか。見た目、名前の珍しさも魅力的な一つ。この記事ではニジイロボウズハゼがコケを食べるのか問題や基本的な育て方について紹介していますので参考にご覧ください。
ニジイロボウズハゼの基本情報
ニジイロボウズハゼの基本情報 | |
大きさ | 5〜8cm |
pH | 6.0~8.0 |
水温 | 22度〜28度 |
寿命 | 3年 |
学名 | Stiphodon elegans |
別名 | レッドフィンレインボーゴビー |
分布 | インドネシア |
ニジイロボウズハゼはコケを食べる?
いきなり確信をつくような題材ですが、結論から言うとある程度の苔は食べます。ニジイロボウズハゼは装飾ではあるものの、雑食な一面もあります。水槽のガラス面にくっつく事より流木や石などゴツゴツしたものに張って動き回るのが好きなようです。
▲壁に張り付かずじっとするニジイロボウズハゼ
コケ取り生体としては心細いので、オトシンクルスやヤマトヌマエビ、サイアミーズフライングフォックスなどがいる水槽におまけとして入れるのはアリ。ニジイロボウズハゼはどちらかというとコケ取りメインで入れるような生体では無いでしょう。

エビとの混浴は?気性は荒い?
ニジイロボウズハゼはそもそも俊敏性が無いため、他の魚を脅かすような行動は基本的にしません。むしろ弱ったニジイロボウズハゼなら大きなエビに攻撃されて死ぬ場合があります。全長は8cmほどになりますが、頭部自体はあまり大きくならないのでエビがバクバク食べられる心配はしなくて良いでしょう。
ただし、チェリーシュリンプなどは稚エビレベルであれば食べられてしまう事があるので要注意です。(自分より小さい生き物を食べる習性はどの魚も共通です。)
ニジイロボウズハゼは本当に虹色?
ニジイロボウズハゼはオスが色鮮やかになりますが、虹色というよりオレンジっぽい色合いです。反射によっては虹色?に見えなくも無いですが…。カメレオンフィッシュのように色が変化するわけでは無いです。メスは黒い縞模様が特徴です。超安売りされているニジイロボウズハゼはメスである場合があります。
初心者でも育てやすい愛らしい魚
▲頼りない泳ぎ姿が愛らしい
ニジイロボウズハゼは弱酸性から弱アルカリ性まで対応する事ができます。かなり水質には融通が効くので初心者でも育てやすいです。水草水槽の脇役としても良いですが、ニジイロボウズハゼをメインに育てるのもありですね。長細いため、蛇のようにニョロニョロ泳ぐのかと思いきや、前ヒレをヒョコヒョコ動かして泳ぐ姿は独特でとても愛らしいですよ。
ニジイロボウズハゼの飼育方法
水草水槽なら餌もいらない…かも
苔がある程度ある水草水槽ならコケや餌の残りカスで大きくなっていくので餌は必須ではありません。ただし、水槽を立ち上げて落ち着いた時の事例なので、立ち上げ直後や綺麗すぎる水槽では餓死する可能性があります。
ニジイロボウズハゼは雑食ですが、落ちている餌を好んで食べますので、プレコなどが食べるタブレット型の餌を入れておくのが無難です。
ニジイロボウズハゼは飛び出すことも
ニジイロボウズハゼは泳ぎ回るのが得意な方ではありませんが、上へ上へとぴょんぴょん泳ぐので滝登りのように水槽から飛び出してしまう事があります。水槽の側面に隙間がある場合は密閉させておくことをおすすめします。
ニジイロボウズハゼの繁殖方法は?
ニジイロボウズハゼは流木やフィルターの上に産卵します。産卵まで稀に行いますが、ニジイロボウズハゼは海と川を行き来する両側回遊魚であるため、幼魚の時には海水が必要になります。したがって、通常の飼育環境下での自然繁殖はほぼ不可能と思うのが良いかもしれません。
ニジイロボウズハゼはどこで販売されている?
ニジイロボウズハゼはショップでもネットでも販売されています。そこまでレアな品種でもなく、ショップでは安いと150円から販売されています。