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コトブキ工芸(寿工芸)から販売されている「手軽にすっきり透明な水。」ミニフィットフィルターMFは超小型水槽向けに丁度良いサイズの外掛けフィルターです。この記事ではミニフィットフィルターMFの水流の強さ、モーター音、サイズなどをまとめています。実際の使用感による評価も行なっているので参考にご覧ください。
ミニフィットフィルターMFはアクアショップで購入する場合は1400円前後になりますが、ネット購入なら1000円前後で購入できるお手頃外掛けフィルターです。20cmキューブ水槽(8リットル)以下の水槽なら適しているので是非購入をお勧めします。
おすすめの理由を書いていくよ!
ミニフィットフィルターMFはモーターが水槽の外に備え付くタイプであるためか、モーター音が全くしません。水面の揺れを抑えるため水量は水槽いっぱいにすることで水のチョロチョロ音も抑える事ができます。
水草水槽なら気泡が入り込んでしまいエア噛みを起こしてしまう可能性があります。その際は給水ポンプを持ち上げ、空気を出してあげましょう。水流が元に戻ればまた無音で稼働するはずです。
エア噛みとはモーター部分に空気が滞留することで空回りして異音が発生する現象。モーター稼働のフィルターのほとんどで発生しうる現象です。故障とは違いますが、エア噛み頻度が多い場合は内部のエンペラーに何かしらの原因がある場合があり修理や取り替えの必要が出てきます。
公式を確認しましたが、正式な適正水量の記載はありませんでした。(ちなみにワンランク大きいプロフィットフィルターX1では25Lまで使用できます。)サイズ的にも20cmキューブ水槽(8L)程度までが限度だと考えます。幅30cm×奥行20cmレベルではプロフィットフィルターX1以上が望ましいです。
小型水槽になるほどフィルターの圧迫によってレイアウトの自由度が下がってしまう懸念点があります。しかし、ミニフィットフィルターMFは水槽外にモーターを置くように設計されているので水槽内が圧迫されることはありません。給水パイプさえ刺さっていれば機能するので設置場所は小さい水槽ながら色んな選択肢があります。非常に優秀。
水流は強くなく弱くもなくといった具合で丁度良い印象です。つまみで多少の水流調整はできるので水槽サイズに合わせて調節しましょう。
コトブキ工芸の神対応というべきでしょうか。給水パイプの長さ調整や荒めスポンジも付いているのでハイタイプの水槽やエビ専用水槽にも使うことができます。
外掛けフィルターは濾材を入れたくなりがちですが、ミニフィットフィルターには濾材を入れることはしない方が良いでしょう。というのもモーター部分にカスが詰まると異音が出てしまう原因にもなりますし、フィルターBOX自体のスペースは狭いので詰めてしまうと水流が確保できなくなる可能性もあります。
デフォルトのままの使用が一番効果的だと感じるので濾過材を入れることは当サイトでは推奨しません。
水草水槽には二酸化炭素(CO2)が必要不可欠です。よく外掛けフィルターは水が外気に触れてから水槽内に戻るため酸素を取り込んでしまい、CO2効率が落ちると言われたりします。しかし、実際に水面を揺らす程度ではCO2は逃げていきませんし、酸素でいっぱいに満たされることもありません。
発酵式のCO2添加をする場合、24時間CO2が出続ける上に添加量をコントロールすることができません。小型水槽ではかえってCO2中毒を引き起こす可能性もあるので、少しでも分散させる、適度に酸素も取り込むという意味でも外掛けフィルターを使用するのが良いでしょう。
水槽を立ち上げたばかりの時は特に発生しやすいのでエアーレーションを行なって油膜を散らしたり、CO2をリセットするといった対策が必要となる場合があります。
コトブキ工芸のミニフィットフィルターMFを使ってみた結果、音が本当にしないのでちゃんと動いているのかと心配になるくらいでした。特に水中にモーターを設置する必要がないため、水量確保をできるのが嬉しいポイント。
小型水槽の管理下においては水量の少なさが水質悪化のトリガーにもなるため、少しでも水量を確保して水質悪化を避けられる意味では非常に良くできた設計だと思います。