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クーリーローチーの飼育方法|混泳・寿命について

クーリーローチーの飼育と混泳

クーリーローチーはドジョウの仲間で水槽の下層をメインに泳ぐ熱帯魚です。性格は温厚で周りの魚に対して攻撃をすることはほとんどありません。体長は10cmほどになるので小さすぎる水槽では飼育管理が難しくなる場合があります。この記事ではクーリーローチーの育て方、寿命や餌、混泳相性などを紹介しています。

目次

クーリーローチーの特徴や寿命

クーリーローチー
クーリーローチーの情報
分類コイ目
ドジョウ科
学名Pangio kuhlii
分布タイ、マレーシア、インドネシア
別名
大きさ3〜8cm
寿命10年
育成難易度
温度25〜28度
水質6.0〜7.0
硬度3〜10
繁殖産み付け
参考価格100円〜

クーリーローチーはどんな魚?

クーリーローチーはタイやマレーシアといった東南アジアに生息するドジョウの仲間です。3匹で300円程度で販売されており、購入のハードルは低い熱帯魚です。温厚な魚で他の魚との混泳も問題なく、クーリーローチーが危害を加えることはほとんどありません。(大型で同じく低層を泳ぐ魚を入れる場合は混泳に注意が必要です。)

水草水槽とは不向きの場合も

クーリーローチーは低床(ソイルや砂利)に潜る性質があるため、しっかり根を張っていない状態の水草を引き抜いてしまう場合があります。そのため、立ち上げたばかりの水草水槽に入れることはおすすめしません。

クーリーローチは長寿

クーリーローチーは普通に飼育すれば10年近く生きると言われています。水質にもうるさくなく初心者でも飼育しやすいですが、長く生きるため飼育する場合は長期間水槽の管理が求められることは念頭におきましょう。

クーリーローチーの飼育方法

過ごしやすいボトムサンドなどを使おう

クーリーローチーは砂に潜ったり、低床を泳ぎ回る魚なので、低床は柔らかく角のたたない砂がおすすめ。ソイルならスーパーパウダーレベルが望ましいです。クーリーローチーは基本的に水草水槽というより熱帯魚メインのタンク飼育となるのでボトムサンドなどの細かい砂を起用するのがベストです。

おすすめの細かい砂

クーリーローチーを購入したら

クーリーローチーを購入した場合、ショップからの持ち帰りでも通販でも、まずは水合わせが必要です。水合わせとは飼育環境とショップなどでの管理環境における水質をできるだけ合わせることを指します。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

水槽に入れられる目安

30cm水槽2~3匹前後
45cm水槽3匹前後
60cm水槽5匹程度

クーリーローチーは成長すると10cm前後にまでなるため、30cm水槽の場合奥行き20cmでも3匹程度が理想です。できれば余裕を持って30cmキューブ水槽から飼育を始めるのが良いでしょう。

隠れ家を用意してあげよう

クーリーローチー 隠れ家

クーリーローチーは基本的に夜行性なため、日中(電気点灯時)に隠れられる土管や流木、石などは用意しておくのが好ましいです。隠れ家がないと落ち着きがなくストレスもかかってしまうため体色も薄くなってしまうことも。コミュニティを形成し、隠れた姿も愛しいので隠れ家は用意しましょう。

クーリーローチーの飼育水槽

クーリーローチーの飼育水槽

ボトムサンドを敷き、隠れ家をいくつか用意。エアーは24時間稼働。後方にはソイルベースのエリアを用意しアヌビアスナナプチが一定数植っている。混泳しているのはサイアミーズフライングフォックスとマウンテンスパイニーイール。

飛び出し防止は必須

クーリーローチーは基本的に下層を泳ぐ魚ですが、夜間活発的になると上層も泳ぎ回ることがあります。また、急な物音や明かりでびっくりして泳ぎ回ることもあり、その拍子で水槽から飛び出してしまう事故もあります。蓋をすることはもちろん、アクアフランジなどで蓋と水槽の隙間を無くす工夫も必要です。

クーリーローチーの餌

  • 沈下性顆粒
  • ブラインシュリンプ
  • イトメ
  • 冷凍アカムシ

クーリーローチーは基本的に雑食で餌選びに困ることはありません。1日に数回、食べ切れる量の餌を与えるのが理想ですが、給餌の頻度が上がるほど水槽の水が汚れるスピードが上がるため、管理が非常に大変なものになります。1日に1回でも育成上問題はありません。(たとえ1日1回の給餌でも3分程度で食べ切れる量にして下さい。)

基本的に低床を泳ぎ回るので沈下性のものが好ましく、成魚出ない場合はイトメやブラインシュリンプなど小さい餌が理想です。

クーリーローチーと混泳しやすい生体

上層を泳ぐ魚との相性が良い

クーリーローチーは水槽の下層をメインに泳ぐ魚なため、中層〜上層を泳ぐ魚と相性が良いです。ネオンテトラなどのカラシン科が代表的。温厚といえど、同じ下層を泳ぐコリドラスは体長によっては小競り合いを起こす場合があります。

エビなどの生体との混泳は可

クーリーローチーは雑食性でフレークやアカムシといった物をすすんで食べます。流石にチェリーシュリンプやミナミヌマエビの稚エビは見つかれば捕食される可能性はありますが、成体となった2cm〜3cmのエビを襲うことはありません。

クーリーローチーの死ぬ原因と病気

クーリーローチーの体色が白くなったら?

クーリーローチーは購入時の輸送によるストレス、新環境で落ち着かないストレスによって体色が薄くなる場合があります。体色が薄くなる現象はクーリーローチーに限ったことではなく、他の魚でも起こる現象です。早ければ30分程度で色が戻る場合もあれば、数時間経たないと色が戻らない場合もあります。

導入時以外で体が白い場合は体調不良や何かの病気のシグナルの可能性があります。注視し、泳ぎ方がおかしかったり鰭に異常がある場合は塩浴や薬浴をするために隔離をしましょう。

クーリーローチーの死ぬ原因

クーリーローチーはストレスによる急死や病気による弱体化による死が発生することがあります。以下の病気は熱帯魚が罹りやすい病気なので参考にご覧ください。

白点病

見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも影響がないためおすすめ。気になる場合はヒコサンZやアグテン、メチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全。

尾ぐされ病

ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあります。塩浴をすると悪化するので注意。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、気になるようなら隔離水槽でヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。

クーリーローチーまとめ

クーリーローチーはドウジョウの仲間でヒョロヒョロとした姿が特徴的。複数飼すると魚同士のコミュニティ観察もできニョロニョロとした姿だけでなく、表情まで愛しく思えていきます。体調よりも表情でローチーファンになるアクアリストも多いとか。ドジョウ好きには飼育しやすく幼魚から育成を楽しめる魚です。クーリーローチーは複数でコミュニティを形成する魚なので、単体での飼育ではなく3匹程度のまとまりで購入するのがおすすめです。

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