カミハタOKOSHI(おこし)の肥料成分と使い方・注意点
カミハタのOKOSHI(おこし)はトウモロコシのような姿でイニシャルスティックとは違い窒素の含有量が多い肥料になります。
固形肥料のため液体肥料よりも扱いやすく、水草の調子が悪い時に有用な水草向きの肥料です。しかし、液肥よりも使いやすいものの、誤った使い方をすると水槽が崩壊してしまうこともあります。
本記事ではOKOSHIの使い方や効果、失敗例を紹介していますので参考にご覧下さい。
固形肥料のOKOSHI(おこし)の成分と効果
持続効果 | 20度程度の場合約5ヶ月程度 28度以上の場合約3ヶ月程度 |
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保証成分 | N(窒素):13.0% P(水溶性リン酸):5.0% K(水溶性カリウム):9.0% Mg(水溶性マグネシウム):1.5% B(ホウ素) Cu(銅) Fe(鉄) Mn(マンガン) Mo(モリブデン) Zn(亜鉛) |
適正使用量 | 15Lあたり1個 |
OKOSHIの特徴
OKOSHIは有機樹脂でコーティングされているため、栄養成分が徐々に溶け出すという性質を持っています。そのため、土壌に埋め込んでいる状態であれば緩やかに栄養が排出されるため、液肥と比べて一気にコケが繁殖してしまうということは少ないのが特徴です。
実際にOKOSHIを触ってみるとツルツルのようなぬるっとしたような感触がします。固形肥料で人気のあるイニシャルスティックと比べても見た目や溶けやすさは違います。
温度によって溶出率が異なる
OKOSHIは温度が高くなるほど溶ける速度が上がります。溶け出すスピードが高ければ水草も常に高い栄養を受け取れるので成長速度も向上します。(コケが出やすい状況にもなりやすい)20度程度の水温であれば5ヶ月程度は栄養が続く保証がされていますが、水温が28度以上になると3ヶ月ほどで役目を終えるようです。
成長速度の向上が狙える
OKOSHIを水草に植えることで成長速度が著しく向上することを確認できました。底床の水草がなかなか絨毯化しない時やコンテストに合わせてロタラなどの有茎草を長くしたいときには、ブースターとして使うのもアリですね。
水草の白化を防止、改善できる
グロッソスティグマやニューラージパールグラスは、しばしば肥料切れによって葉が黄色になったり白化してしまいます。イニシャルスティックを差しても改善が見込めないといったこともあり、その場合に窒素不足が指摘されることもあります。OKOSHI(おこし)には窒素が含まれており、根元に植え込むことで直接の改善が期待できます。
中にはトリミングしないと改善が見込めない場合があるので状況を見つつ剪定を行いましょう。
固形肥料のOKOSHI(おこし)の正しい使い方
丸ごと使うならそのまま使用
水草のストック水槽で蜂にソイルを注いで管理する方法や底床に直接埋め込んで管理する場合は、水に漬け込むことはせず、直通埋め込んで使っても問題はありません。
ただ、栄養が偏るので作り込んだレイアウトに使用する場合はペンチやハサミで塊を分けた方が使い勝手が良いです。OKOSHIは固いので刃がかけても良いと思えるものでおこないましょう。
バラして使うなら20分ほど水に漬ける
塊ではなく1粒1粒をばらして使いたい時は、コップなどに水を入れてOKOSHIを浸け置きします。20分ほどすると塊がバラバラになり1粒ずつ摘めるようになります。
ピンセットで摘んでは植え込むといった骨の折れる作業ですが、小型水槽やそこまで肥料を追加しないのであればこの方法もおすすめです。
また、水槽立ち上げに、吸着性ソイルを使用した場合、肥料不足になり水草が上手く育たず、立ち上げ〜完成までスムーズにいかないトラブルが起きます。
そんな時はバラバラにしたOKOSHIを底床にバランスよく混ぜ込み、肥料を効率よく分配することで水草が上手く育たないトラブルを回避することが狙えます。
固形肥料のOKOSHI(おこし)の間違った使い方
埋め込まず使うと水槽が濁る
同じ固形肥料のイニシャルスティックはそのまま落としても急な水流に当てない限りは急速に水質に影響が出ることは少ないですが、OKOSHIはそのまま水に入れると濁ります。
濾過器をグレードアップしても対処出来ない程になることがあるのでOKOSHIはきちんと埋め込んで使うことをおすすめします。