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オーストラリアンクローバーは名前にあるように、葉がクローバーの形をした魅力的な水草です。オーストラリアンクローバーは前景〜中景草としてレイアウトに活用できて、増殖力が高く、初心者でも育てやすいです。
流木や石組の隙間隠し、局所的にボリュームを出したいといった時に用いやすいです。この記事ではそんなオーストラリアンクローバーの育て方や実際のレイアウトを紹介しています。
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オーストラリアンクローバーの情報 | |
---|---|
分類 | セリ科 チドメグサ属 |
学名 | Hydrocotyle Tripartita |
類似水草 | 特になし |
別名 | オーストラリアン クローバー オーストラリアン ヒドロコティレ オーストラリアン ノチドメ ハイドロコタイルsp.オークロ |
葉の大きさ | 葉幅1cm前後 葉の大きさ1cm前後 |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | オールラウンダー |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.5〜8 |
硬度 | 1〜4 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | ランナー ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | Yahoo! 800円〜 |
Amazon 600円〜 | |
楽天市場 549円〜 |
色々な呼び名が存在していますが、ショップや品種を取り扱う通称呼びはオークロやノチドメになります。ツタのように広がりこんもりする葉、もしくはクローバーのような葉を探しているのであれば、ショップの店員さんにオークロまたはノチドメありますか?と聞けば望む回答が返って来ると思います。どれも育てる上で変わりありません。
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は蔦のように広がる水草で、葉も多く展開するため前景〜中景として使いやすいです。背丈のある水草の根元を隠すといった使い方もできるのが良点。
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は凄いタフな水草のため、ドブ川でも大繁殖します。栄養の吸収力が強く爆発的な繁殖力で、初心者でも簡単にこんもりした量を確保できます。ソイルでなくても育ちます。
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は水上化させればビオトープにも用いる事ができます。生い茂ってボリュームができると伸びていくランナーが蔦のようになり、垂れ下がるシーンなどレイアウトの幅を利かす事ができます。
あまりに汚い水や、草食性のある熱帯魚の数が多いといった場合は導入時に枯れて溶けてしまう場合も。調子を戻すまでは頻度ある水換えを行うようにしましょう。オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)の導入量が少なすぎると食害にあって消失する可能性があるので、伸びてくるまでは目立たないところで慣れさせるのもありかもしれません。
オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)は成長速度が化け物じみて速いため、栄養を一気に使います。栄養が切れてくると葉っぱが白化していき、穴が空いてしまったり、見栄えが良くありません。
白化が見えたらトリミングして取り除き、またイニシャルスティックなどの固形肥料を根元に差し込んでおくことをお勧めします。全体的に白化が進み始めたら、いっそのこと根元付近まで一気に刈り込んでしまった方が良いでしょう。
スカスカの状態までしても、2週間〜1カ月もすれば、再び芽を出して綺麗な状態に戻す事ができます。
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
水槽サイズにマッチしたLEDライトが1灯だけでも十分育ちます。オーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)よりも背丈が低い水草がある場合は、覆いかぶさって成長を阻害させる場合があるので要注意です。
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
---|---|---|---|---|---|
![]() | 水作ライトアップ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 588〜936lm | ||||
![]() | GEXクリアLEDパワーⅢ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 500~1000lm | ||||
![]() | アクロ TRIANGLE LED GROW | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
![]() | Chihiros wrgb2 | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 2300~4500lm |
CO2を添加することで光合成が活発化し、綺麗な新芽をどんどん展開してくれるようになります。また、気泡がついたオーストラリアンクローバーも美しいですよ。綺麗な色味、形状をキープしたい。増やしたい場合はCO2は必ず添加した方が良いでしょう。
適当にハサミを入れても問題ないのがオーストラリアンクローバー(別名:オークロ/ノチドメ)の管理しやすいポイント。切ったところから芽が出て広がります。景観に合わせてボリュームを落としましょう。他の水草の成長を阻害させるくらい根を張ることがあるので、その場合は根を引っこ抜くなどしましょう。
オーストラリアンクローバーは根が流木や石に絡みつきやすく、活着自体もしやすいですが、活着せずともくっつけたレイアウトを実現する事も可能です。完全な活着を狙う場合は、テグスやモスコットンで巻きつけるのが良いでしょう。
オーストラリアンクローバーは水上に葉が出ていれば簡単に水上葉に転じてくれます。しかし、ランナーを通して水に触れていないとすぐに干からびて枯れてしまいます。水上葉を狙う際は常に根元が水分に触れている状態をキープできる環境を用意しましょう。
ビオトープでオーストラリアンクローバーを使う場合、水辺に植え込む事ができるなら水が切れないので問題ありません。しかし、流木に巻き付けて使いたいといった希望がある場合、テラテープを使って水分を常に切らさないようにする必要があります。
左右にオーストラリアンクローバーを植栽したレイアウト。成長とともにウィローモスと一体化し自然な混ざり合いになる。
オーストラリアンクローバーの滴る(したたる)特性を生かして石の頂上から垂れ下がる様子を体現しているレイアウト。
メルカリやラクマといったネットフリマでオーストラリアンクローバーやノチドメで検索すればたくさん出品を見ることができます。50葉で350円前後、ポット売りで500円前後といった相場感です。筆者も購入したことがありますが、20g前後または50葉くらいあれば自身の水槽であっという間に増やすことは可能。
安く揃えるならフリマでの購入がおすすめです。ただし、スネールや苔の侵入の恐れがあるので気になる人は培養カップを買うようにしましょう。
オーストラリアンクローバーも培養カップで売られていることは珍しくありません。ショップなら1カップ700〜900円前後。(お店の立地にもよります)
スネール、苔、害虫の侵入を防ぐ意味では1番オススメできます。