水槽の水換え頻度やタイミングを解説!立ち上げ後の水換え頻度も言及!
水槽の水換えの頻度やタイミングは実際どうなの?
サイトによっては1週間に1回、2週間に1回1…などさまざま。個人ブログでは半月や1ヶ月に1回で大丈夫!という参考にならない自慢話を書いていたり…。
そんな水換え頻度問題、結論から言えば「自身の水槽の状態に合わせて」が正解となります。ですが、それは慣れて来た人が考える結果であって、そんな答えが初心者にとってベストかと言えばそうでないと思います。自身で判断がまだ難しいと思う人は参考にご覧ください。
最高の状態の水槽とは?
水が輝いている状態
水質が良いと水が本当に入っているのかと思うほど水が輝いて見えます。なかなか水が輝いている状態をキープするのは至難の業です。水槽立ち上げ直後が際立って良かったり、立ち上げ後しばらくしてから輝いたりなどタイミングはそれぞれです。
適度にコケが生える状態
輝くほどじゃないが、透明度がある程度高い状態。コケも薄っすら生えるも生体が食べて綺麗。そんな状態もまた良好と言えます。生体が気持ち良さそうな状態が最良の判断目安と言えます。
見比べてみると左の方が若干、水が白っぽく見えるのが分かる。水草の成長と換水のタイミング次第でパキッとした水質に持っていく事が可能だ。(ただし、維持は難しい)どちらの状態も水草育成、熱帯魚飼育上ではほとんど差はない。
水槽立ち上げ後の水換え頻度とタイミング
水槽立ち上げ直後は毎日
ソイルを使う場合に生じる疑問。
通常の水換えと同じく1週間に1回の頻度での水換えの場合、間違いなくコケパニックになって大変なことになる可能性が高いです。出来ることなら1週目は毎日、もしくは2日に1回は水換えをしましょう。
また、ガラス面はコケが肉眼で確認できなくても合わせて拭き取ることをお勧めします。(メラミンスポンジで擦ると緑色が付着しているはずですよ!)この最初の手間は後のコケ対策に大きな影響を与えます。
水槽立ち上げ2週間から週2回
水槽立ち上げから14日程度経過するとパイロットフィッシュなどを入れ始めるでしょう。(人によっては1ヶ月後など目安は様々ですが。)
水草のみの水槽の場合、「ソイルによる栄養素の充満を避けるため」の水換えでした。しかし、生体が入ると「栄養素の充満」だけでなく「硝酸塩(ショウサンエン)の排除」という意識も持たないといけません。
かといって毎日水換えをすると、パイロットフィッシュにストレスを与えかねません。1週間で言えば月曜日に水換えをして、木曜日に水換えをするといった感じに感覚を開けて行ってみましょう。
水槽立ち上げ1ヶ月以降は、週1または2回
1ヶ月もすると前景水草はかなり繁殖し、絨毯完成まで半分に差し掛かったかという具合なはず。ここでは毎日水槽の様子を見ることが管理にとって重要な要素となります。(眺めているだけでOK)
コケの増える頻度が多いと感じたら週2に。
水質がとても良いと感じる場合は週1。
立ち上げから1ヶ月後は自身の感覚を研ぎ澄ませるしかありません。
その他水換えの頻度とタイミングについて
pHで判断する
pHとは簡単に言えば酸性なのかアルカリ性なのかの判断基準ですね。水草育成をメインとする場合は、pH6〜7台をキープしましょう。また、赤い水草を育てている場合はさらに低く、pH5.5〜6.5の間が良いともされます。
大体の目安として認識しておきましょう。pHが低すぎるとバクテリアの活動が弱まったり、エビや貝に影響があるので水槽の濾過機能や入れている生体についても把握しておく必要があります。pHは検査シートや計測器で図るのが一般的です。
pHが高すぎるとどうなるの?
逆にpHが高いとコケが発生しやすくなり、水草の調子が落ちます。水道水は大体pH6〜8の間に位置しているので、一回の水換えで水槽内を中性もしくは弱酸性に戻す事ができるでしょう。日々の水換えがpH維持に繋がってくるとも言えますね。
油膜や消えない泡が発生した時
油膜や消えない泡が発生した時は水質がかなり悪化していると思ってください。
この場合は即水換えです。
油膜を取り除き、水も3分の1程度入れ替えます。時間がない時はキッチンペーパーを付けると取り除く事もできます。油膜や消えない泡の正体はバクテリアや生体の死滅時に発生するタンパク質と言われています。
藍藻や糸状コケが発生した時
基本的にコケが発生したらと栄養過多と思って良いでしょう。光量問題も付随しますが、栄養を処理しきっていれば問題はありません。藍藻(ランソウ)や糸状苔のアオミドロは、ロタラ系などの細かい葉に付いてしまうと排除が非常に難しいものになってしまいます。
▲藍藻は細菌類なので簡単に除去できない
発生した時は毎日水換え、もしくは数日間の完全遮光をしましょう。オキシドール添加を水槽内に添加して除去する方法もありますが、不安な人はブラックモーリーやサイアミーズフライングフォックスなど、苔を食べる生物兵器として導入するのもアリ。
鼻を刺すような臭いがする時
コケの大発生(特に藍藻)の前兆とも言って良いでしょう。早急に水換えする事をオススメします。
水質を管理するのに必要な事
大きな濾過器を使用する
フィルターが大きければ大きいほど水質を安定させる事ができるのは誰しもわかっている事だと思います。
ここでいうフィルターの大きさというのは、ろ過能力の事です。
あまりに大きい濾過器は導入できないという場合は、
- 上部フィルターから外部フィルターに変更する。
- 外部フィルターと床底フィルターを併用する。
といった考え方でろ過能力を高める事ができます。
フィルターの白スポンジは2、3ヶ月に1回交換する
フィルターは基本洗っちゃダメ。バクテリアが死んでしまうから。という言葉をよく耳にしますが、半分正解で半分不正解になります。というのもフィルターはゴミ取り機ですので、やはり溜まったゴミを排出する必要はあります。
全て丸洗いする必要はありませんが、せめて白スポンジは2〜3ヶ月に1回交換することをお勧めします。白スポンジは(細めマット)は大容量で激安で売られている事が多いので、それらを買い、自身のフィルターの大きさに合わせてカットするとコストを抑えて高い効果を得る事ができますよ。
水質検査薬・ペーパーを使う
試験薬を使用して水質を数値化し水換え判断をする方法です。
難しそうに思えますが、売られている専用試験紙に水をつけるだけですぐに分かるので初心者にもオススメ。
特にTetraから出している6in1がオススメです。
色が変わっても「見方がそもそもわかんねーよ!」っていう方は専用アプリを使うと
より分かりやすく水質を把握することができますよ。
▲無料でダウンロード可能。
▲手順通り進めると結果が表示される。
▲それぞれ解説と評価が付いている。
テスト結果は保存しておけるので、自身のベストと思える状態の日付は特に覚えておくと参考になるでしょう。
餌をあげすぎない
生体が可愛いとついついあげがちになってしまいますが、餌は多くあげすぎないのがベストです。ちょっと足りるかな?くらいが水も汚れにくくておすすめ。7割の人が毎日餌をあげているようですが、2日0〜1回の人も少なからずいるみたいです。
ガラス面の掃除は水換えとセットで行う
ガラス面に付着するコケを取り除く行為はコケ対策として最も効果的。「プレコが食べてくれるから・・・」なんて思うかもしれませんが、ガラス面についたコケは一部にすぎません。水草や石、フィルター周りにもしっかりついています。したがって、人間が掃除できるところはやっておいて損はないです。変な言い訳せず拭きましょう。
▲100均にも売っているメラミンスポンジ。ゲキ落ちくんがやはり一番落ちる。