人気の改良メダカの種類と特徴一覧
めだかブームによりメダカの種類が莫大に増えて居ますが、人気の品種はベースとしてあまり変わらないのが現状です。本記事では改良メダカでメジャーな幹之メダカなどを筆頭に品種を紹介していきます。参考にご覧ください。
改良メダカの種類と新種の概念
改良メダカの種類
改良メダカの種類は600種以上と言われておりメダカブームに合わせてまだまだ数が増えています。といってもメダカの基本フォルムは余り変わらずベースとなっている改良メダカの種類は40〜50とも言われています。
メダカ新種の概念
改良メダカは交配を繰り返すことで生まれる突然変異種を指します。表現法を変えれば奇形とも言えますが、美しくみえる姿は新種として扱われブリーダー自身が名前をつけることができます。
ほぼ同じ系統であっても色の深みが強ければ新種扱いなんてこともあるようです。ただその新種の規定については明確な定義は定まっていないものの、次の世代へ継承されるか固定率が高い品種を新種と判断基準としているのが一般的のようです。(つまり一発生まれたマグレの個体は新種とは言いきれない。)
人気改良メダカの種類と特徴
幹之メダカ(みゆき)
幹之メダカは白や青色で光り輝く姿が特徴的な改良メダカ。有名人も飼育していることで知られ最近では木村拓哉さんがインスタなどで「うちのみゆき」と紹介されメディアに取り上げられていますね。
アクアショップでも比較的安く購入でき、繁殖目的でなく単に観賞魚として楽しむユーザーも多いです。ビオトープで真上から来て楽しむ以外にも横から見ても美しく暗めの水草水槽でも映えます。
楊貴妃メダカ(ようきひ)
楊貴妃も幹之メダカと並ぶほどの有名な改良メダカ。メダカブームの火付け役とも言われています。(シーズン事に火付け役もまちまちだが)朱色が特徴で金魚やプラティ好きな人には嗜好に刺さりやすい姿です。
優しい朱赤色が魅力的で配合するとその赤色はほぼ受け継がれるようです。楊貴妃の朱赤色を極めるブリーダーは多く特に赤い楊貴妃はスーパーレッドなどの名前がつきます。
三色メダカ
三色メダカは文字通り赤、白、黒の色がついている改良メダカを指します。三色の概念は幅広く、オレンジがかった個体もおり、中には赤、黒、ラメの灯(あかり)と言われる種類も存在します。灯系は幹之メダカのかけあわせになります。
ダルマメダカ
普通のメダカと比べ著しくお腹が膨らんでいる姿が特徴的。餌の食べすぎや腹水病にかかっている訳では無い。ダルマメダカは身体が丸いだけでなく、全長も短い傾向にある。
完成度の高いダルマメダカほどプラティになんとなく姿が似ている。全長があまり短くない丸いメダカを半ダルマメダカと呼ばれる。
オロチメダカ
体色が真っ黒なメダカです。オロチメダカはスモールアイといって目が小さく視力があまりない特徴を持ちます。そのため、周りの景観に影響され色が抜ける、薄くなるという事がほとんどない事で知られています。
オロチは真っ黒な姿を維持させるために近親交配されることが多く奇形が多いとされ体力も他メダカと比べると弱いと言われています。オロチのヒレが長い品種は「サタン」という名がつきます。
ラメメダカ
虹色素胞と呼ばれる細胞質がウロコ1枚事に集まることで輝いて見えるのが特徴。ラメの数を増やすにはラメの入ったメダカ同士を交配させる必要があります。ベースとして幹之メダカを用いて増やすブリーダーが多いです。
ラメの元となる虹色素胞には銀色虹色素胞、玉虫色虹色素胞、青色虹色素胞の3種類があります。この3種の割合によってラメの色が変化していき、三色ラメメダカや金色に輝く琥珀ラメメダカなどが生まれる仕組みとなっています。
スワローメダカ
スワローメダカは部分的なヒレが著しく長い姿が特徴的。全てのヒレが長いメダカは「ヒレ長」と区別されています。また、ヒレの先がさらに伸びているものは「ロングフィン」とされており、結構細かく分類されています。
元の由来がスワローグッピーの名称から来ているのもあるので、色が鮮やかな個体ほどグッピーか?と思うユーザーも少なくはないです。上記で紹介したメダカたちとの掛け合わせで様々なスワローやヒレ長が存在します。
東天光メダカ
楊貴妃メダカがベースで背ビレと尻ビレが同じ形、尾ひれはひし形のような形になっており、威嚇時のヒレの展開が魅力的です。色合いは楊貴妃由来のオレンジ色で頭と尾ヒレが染ります。背中部分に光沢を持っており色を染めづらいが白く光るのが特徴。横からの姿はなんとなくレインボーフィッシュを彷彿させますね。
透明鱗メダカ(紅ほっぺ)
透明鱗メダカは文字のごとく体色が抜けて透けて見えるメダカです。透明鱗メダカの周知としてはエラ部分が赤く染るので赤エラや紅ほっぺなどと呼ばれます。
黒メダカ
黒メダカは上記で説明したオロチのような黒さを売りにしているメダカではなく、日本の自然下(川や田)に生息する原種を指します。日本の原産の黒メダカは環境破壊の影響で現在は絶滅危惧種に相当します。黒メダカは黒いというよりか、茶色なので、茶メダカとも言われています。
白メダカ
白メダカは日本メダカの突然変異種を元に改良されており黒色、黄色の色素(素胞)は発達していません。アルビノメダカとは異なり目は黒いです。(アルビノメダカは赤目)
青メダカ
アクアショップやホームセンターで販売される青メダカは青というより白に近い色合いの個体が多く青?と思ってしまう人も多いかもしれません。黄色素胞が欠如すると体色が青みがかるのが青メダカの特徴です。最近の改良された青メダカはより青色が強く表現され文字通りの青を見ることができます。
サファイアやブルーダイヤとついた名のメダカは本当に美しい姿です。ただ、ヤフオクなどで販売でされる綺麗な個体は写真の彩度をあげて偽っているケースもあるので注意が必要です。
サファイアメダカ
サファイアメダカは、「黒ラメ幹之サファイア系」とも呼ばれ、青いラメの色合いが魅力的なメダカの一種として珍重されています。メダカの仲間では、優雅で気品のある姿から人気の高い美幹メダカの派生品種です。
サファイアメダカは他のメダカと同様、小型の淡水魚で、水槽内での世話がしやすく、維持しやすい魚です。また、丈夫で順応性が高いため、初心者の飼育にも向いています。
ドラゴンブルーメダカ
ドラゴンブルーメダカは、尾がひし形で、背びれが尾と同じ形をしているヒカリ型です。身体の色は光の反射によって青や緑に見えます。
成魚になると銀色になり、ぱっと見は幹之メダカの鉄仮面のようなパキッとした銀色の姿になります。繁殖と固定が難しいメダカなので、ヤフオクでは季節と出品タイミングでは価格が大きく変動することがあります。
レッドクリフメダカ
レッドクリフメダカは、紅白系の赤色が特徴的な体色を持ち、さらにマリアージュキッシングワイドフィンという特性を持っています。これは、背びれが広がる特性を持つ品種で、そのヒレの長さと紅白の体色が魅力的です。
また、体外光とのバランスが良く、その配色は見る者を引きつけ日本国内では「泳ぐ宝石」とも言われています。有名ブリーダーさんの初出品で超綺麗なレッドクリフメダカであればヤフオクにて入札が数万円からのスタートとなることもあります。
しかし、価格はブリーダーや個体の特性により大きく変動します。現在は1500円からでもペア購入できることもある(素人出品含む)ので入手することのハードルはそこまで高くありません。
マリアージュロングフィン
マリアージュロングフィンは青白い光沢を放つヒレとフサフサとした長いヒレが大きな特徴ですが、モルフォと鱗光ロングフィンという2つの異なる品種のメダカを掛け合わせていることが由来しています。
ネットショップではペアで3000円〜9000円の価格で販売されていることが多いです。マリアージュロングフィンの卵販売であれば1個当たり50円で販売されている傾向にあります。
人気の改良メダカの種類まとめ
改良メダカの代表的(人気)を簡単に紹介しただけでも10種類以上になりました。それぞれの種類を調べると派生して色々な品種が出てきます。自分のお気に入りのメダカを探すのもなかなか骨が折れる作業ですが、その分コレクション性が高いものというのも分かります。
メダカコレクションの注意点
突き詰めていくほど安価なメダカも高級になってきます。最近ではメダカブームに乗っかって悪質な取引も増えているの現実です。詐欺被害に合わないようヤフオクなどの一般取引ではよく相手の情報を調べた上で購入を決めた方が良いでしょう。