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ラスボラ・アクセルロディブルーはテトラなどのカラシン科の熱帯魚よりも小さいのが特徴です。環境に馴染んだアクセルロディブルーはグリーンネオンテトラのようなコバルトブルーが印象的で、緑が映えている水槽や少し暗めの印象がある水槽で導入される事が多いです。この記事ではアクセルロディブルーの育て方について紹介しています。
ラスボラ・アクセルロディブルーの情報 | |
---|---|
分類 | コイ目 コイ科 |
学名 | Sundadanio axelrodi |
別名 | スンダダニオ・アクセルロディブルー |
分布 | インドネシア (ボルネオ島 、 スマトラ島) |
大きさ | 2.5cm〜3cm |
寿命 | 3年 |
育成難易度 | |
温度 | 25〜27度 |
水質 | 4.5〜7.0 |
硬度 | 1〜8 |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | Yahoo! 1匹あたり290円〜 |
Amazon 1匹あたり559円〜 |
アクセルロディブルーは最大でも2.5cm程度にしかならない超小型の熱帯魚です。青で代表格であるネオンテトラ、グリーンネオンテトラも小さいのにも関わらず、発色は強く繊細ながら輝く姿が他の熱帯魚と差別化する魅力と感じ取れます。
ラスボラ科と言われてきましたが、現在ではスンダダニオ科として扱われています。そのため、ショップやネットショップではスンダダニオ・アクセルロディとして販売されていることもあります。名前としてメジャーなのは「ラスボラ・アクセルロディブルー」や「アクセルロディブルー」なので、ショップやネットショップではまだまだこちらの名前で流通している事が多いです。
ネオンテトラなどは初心者でも育てやすい丈夫な熱帯魚として有名ですが、アクセルロディブルーは超小型ゆえに環境に馴染めないと1〜2年ほどで死んでしまうこともある他、早いと導入から2週間ほどで落ちてしまうこともあります。30cm水槽(水量約14L)ならレイアウトにもよりますが、9~10匹程度が無難でしょう。
アクセルロディブルーは群れでまとまりはしますが、みんな同一方向に綺麗に泳ぐことはあまりありません。テリトリー内を各々が好きなように泳ぎ回るため、規則性のある光景を写真に収めることは難しいです。ただ、散りばめられた姿が逆に魅力的に感じる部分でもあります。
同じサイズの魚同士でもアクセルロディブルーの数が少ないとコミュニティを形成できずに突かれたりする対象になる場合があります。そのためヒレが傷ついたりすることがあるため、混泳するときはアクセルロディブルーの数も10匹以上は入れておいてあげた方が良いです。
ラスボラアクセルロディブルーは小さい個体だと2cm前後になるため、4cm以上の魚に丸呑みされるリスクがあります。また草食性のサイアミーズフライングフォックスなど気象が荒くなりがちな魚には追い回されたりするので混泳は向いていません。アクセルロディブルーをコンセプトにした水槽を構えるのが無難です。
ラスボラアクセルロディブルーを購入した場合、ショップからの持ち帰りでも通販でも、まずは水合わせが必要です。水合わせとは飼育環境とショップなどでの管理環境における水質をできるだけ合わせることを指します。
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。
季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。
購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。
水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)
エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)
点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。
終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。
水草水槽ならソイルを敷いているだけでpHが6.5〜7.5内をキープしている事がほとんどかと思いますが、中には床材が砂利だったり、龍王石などpHの上がる要素の高い水槽だとpHがそれ以上になることも。
マジックリーフやヤシャブシの実、紅茶パックなどを入れるとpHを下げる事ができるので、調子が良く無い、色揚げが上手くいかない場合は試してみましょう。
アクセルロディブルーは水槽内の水流の少ない止水領域を好んで泳ぎ回る傾向にあります。水流が強いと流されてしまったり、一生懸命泳ぐことで疲弊してしまいます。
アクセルロディブルーは何でも食べます。そのため給餌に困ることはないでしょう。ただし、購入直後は警戒して餌を全く食べないということもあります。数が多ければ仲間が食べる姿から餌を食べることを素早く学習しますが、導入数が10匹未満だと慣れるのに時間がかかる場合があります。
導入したばかりの際はすりつぶしたフレークなど一口で食べられる大きさのものを与えると効果的です。
アクセルロディブルーは超小型ゆえに水温に特に敏感。水換え中に水温さがあることによってショック死してしまう個体もいます。特に水槽内の水温よりも低い水を加えると死の危険が高まります。できるだけ水換え時はヒーターをつけっぱにし、加える水の水温も確認して差が生じないようにしましょう。
色揚げに適している餌としては「キョーリンのネオプロス」や「ひかりクレスト カラシン」などを与えるのが良いでしょう。また、水質はできるだけ弱酸性に傾けたいので、先述したとおりマジックリーフなどを加えて育てるのがおすすめです。
ラスボラアクセルロディブルーは白点病や尾ぐされ病を発症しやすいです。集団飼育することがほとんどなため、1匹の発症を確認した時点でまとめて薬浴できると理想的です。白点病の疑いがあれば水槽全体をアグテンに漬けるのも一つの手です。
地域にもよりますが、1匹あたり400円前後が標準価格。東京新宿区などは1匹あたり750円と高すぎる場合があるので、購入する店選びには要注意です。
アクセルロディブルー自体の飼育は難しくありません。ただ、同サイズ以上との混泳かつ同種の数が少ない状態の混泳になると少し難易度は上がります。繁殖については事例がなく難易度が高いと言えます。
アクセルロディブルーを販売しているショップは以下の通り。楽天やチャームで販売していません。