


水槽に使われるフィルターは数多くありますが、王道として使用されるフィルター5種について今回は紹介していきます。フィルターは水槽の種類によって相性があります。初心者の方は、まずは最も流通している外掛けフィルターと外部式フィルターの違いを認識するのが一番でしょう。
水槽のフレームに引っ掛けるだけで簡単に設置出来るフィルターです。水槽セットに含まれていることが多く、価格も低いため、一番普及しているタイプです。30cmクラスの水槽では、十分なろ過能力を持っているため、初心者の方にオススメのフィルターと言えます。
大体、活性マットを交換するタイプやろ材を入れるタイプの2種類に分かれます。活性マットはケチると濾過能力が落ちますので、必ず交換目安の時期を守りましょう。
45cm以上の水槽になると外掛けフィルターでは濾過能力に不安が残ります。中にはろ材をたくさん仕込めるタイプがありますが、流通量が多いスリムフィットなどでは賄いきれません。60cmスリム水槽とセット売りされていることもありますが、濾過能力が追いつくかと言われると正直厳しいです。
外部式フィルターは、排水が水槽の外からになります。水槽内の水が外気に触れる機会が増えるため、酸素供給量が上がってしまいます。そのため、水中の二酸化炭素減少につながってしまいますので、あまりオススメしません。
ただ、おすすめしない意味合いとしてはCO2添加のコストパフォーマンス的な意味合いです。コストパフォーマンスをシビアに考えない場合は水草水槽で活用しても問題はありません。
外部式フィルターはフィルターを水槽の外に設置するタイプです。外掛けでないため、水面が揺らすこともありません。二酸化炭素を逃さないので、水草水槽におすすめです。しかし、生体のみの水槽の場合は、エアーレショーンなどがないと酸欠が発生することもあるので注意が必要です。
フィルター本体を「水槽の外」に設置するので、水槽内を広く使うことが出来ます。水槽とはパイプやホースを使って接続するだけなので、見栄えを気にする方には非常におすすめ。
ただし、初期設定時は「呼び水」といったフィルターに水を流し込む作業をしなければ循環ができないので、初心者には少し難しいフィルターと言えます。
給水モーターを水槽内に設置するタイプです。モーターが場所を取ってしまいますが、外部モーター式と違い、「呼び水」が不要で初心者でも簡単に設置することができます。ただし、見栄えを気にするならモーターを隠すレイアウトが必要になってきます。
小型水槽セットに導入されていることが多いフィルターです。金魚や川魚を初めて飼った時などによく使われるアレです。空気を水面へ送り込む循環を利用してゴミを取っていきます。濾過能力は低いので、生体が少ない場合以外ではあまりおすすめできません。
こちらは外付けフィルターや外部フィルターと併用して使うと非常に効果的です。エアーリフト式はバクテリアを繁殖させる手段としての活用がおすすめ。
水中に本体を丸ごと入れて電源を入れれば完了です。濾過能力が高い上に、水上も水中も両方で使えるので、どんな水槽にも向いています。コーナーに設置する方法もありますが、そのまま水槽に投げ込んで使用する人もいます。
床底フィルターを併用することもできるので、現状不要になったとしても今後また活路が見出せるかもしれません。用途が多いフィルターなので、初心者アクアリストの導入にもおすすめできます。物によっては60cm水槽もカバーできるものもあります。
ソイルや砂利、砂など「底床」をフィルターとして使うタイプです。水槽の床全体がフィルターの役目を持つため、高い濾過能力を発揮できます。生体水槽用として広く使われており、アクアショップのほとんど水槽では底面式が採用されています。
水槽を立ち上げる時に設置しなければならないため、後から導入ができないフィルターです。しかし、フィルター自体の価格は安いもので500円程度なので、生体のみの水槽には特におすすめです。
水草水槽ではソイルがフィルター代わりになる為、栄養素が撹乱してしまう懸念も…。苔が生えやすくなる事はもちろん、苔発生後の対処は非常に困難です。安定するまでは適度な水換えがマストです。
水草水槽などのレイアウトに重点を置いた水槽には濾過能力としてでなく、水槽内に滝を演出するなどの遊び要素として取り入れる場合もあります。
構造が単純なので初心者でも簡単に導入できます。ろ材量も多く確保できるので濾過能力も高いのが特徴です。しかし、水槽上部を覆ってしまうので、照明器具の数が制限されてしまいます。照明器具に縛られないお魚中心の水槽に向いているフィルターです。
外付けフィルターと同じように水が外気に触れる時間が長いので、二酸化炭素を逃したくない水草水槽には不向きです。また、上部式はLED照明の設置場所を奪ってしまうだけでなく、その下の水草に光が届きづらくなるデメリットがあります。
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