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ゴールデンバルブは水質にうるさくなく初心者でも育てやすいコイ科の魚です。ゴールデンの名のごとく輝く体表は見応えあり、群生するとより魅力が増す熱帯魚です。育てやすい品種ですが、気性や混泳相性は確認しておく必要があるので要注意。この記事ではゴールデンバルブの育て方から繁殖の仕方まで紹介しています。
ゴールデンバルブの情報 | |
---|---|
分類 | コイ目 コイ科 |
学名 | Puntius Semifasciolatus |
別名 | チャイニーズバルブ |
大きさ | 6〜8cm |
寿命 | 7年 |
育成難易度 | |
温度 | 16〜24度 |
水質 | 6.0〜8.0 |
硬度 | 1〜8 |
繁殖 | 産卵床への産みつけ |
参考価格 | 140円〜 |
中国南西部や台湾などに生息するグリーンバルブの品種改良がゴールデンバルブにあたります。(グリーンバルブも自然発生か定かではない)コイ科に属していますが最大全長は8cm前後とそこまで大きくないのが特徴です。
ゴールデンバルブは好奇心が強く、グッピーなどの大きいなヒレをかじることがあります。雑食性のため、ロタラワリッキーやミリオフォラムなど繊細な葉も食べられることがあるので、餌付けでコントロールするなど注意が必要です。エビはもともと捕食対象となるので混泳させる場合はエビ隠れ家は多めに用意する必要があります。
ゴールデンバルブはチェリーバルブと同じく水槽内に発生したスネールやプラナリアを捕食することがあります。ただし、エビまで食べる可能性もあるため、スネール対策として入れるにはおすすめしません。ゴールデンバルブを飼うとでスネール対策がおまけされる程度に思っておくのが良いでしょう。
ショップで売られている時の大きさはだいたい3cm程度で体色は白っぽい状態であることが多いです。飼い込んで大きなるにつれて発色が増していき金色に加えて赤みがたされていきます。
ゴールデンバルブは急激な水質変化に弱く、水合わせを行わずに水槽に入れると病気になったり、そのまま死んでしまう場合があります。
一番安全に移し替える方法は点滴法による水合わせですが、初心者にはちょっと面倒。上記の内容なら特別な道具も必要ないので誰でも実践することが可能です。時間の許す限りゆっくりと合わせてあげましょう。
ゴールデンバルブの色乗りが良い環境は流木の根や枝が多く配置されたレイアウトであることが多いです。低pHを好むのでマジックリーフやヤシャブシの実などを加えると良いでしょう。強い光は苦手なので隠れ家も常設してあげると色合いが良くなっていくはずです。
隠れ家が一切ない環境下だと色が薄くなったり飛んでしまったりします。先述したようにブラックウォーターを作ってあげ、なおかつ流木や水草を多めに入れてあげると本来の色を引き出すことが狙えます。
導入したばかりのゴールデンバルブは餌に手をつけないことが多いですが、嗜好性の強いアカムシなら食べてくれる確率が高いです。フレークを食べる魚と混泳させることで食事の誘発を狙うこともできます。(他の魚を見て学習する)
警戒心がなくなった段階でフレークを中心に与えていけば切り替えることも可能。餌は2週間食べなくても死にはしません。
ゴールデンバルブの繁殖は飼育下でも可能です。成熟すると発色がメスよりも強くなります。色合いが違うゴールデンバルブがお腹の膨らんでいる方を追いかけ回していたらペアと判断するのが妥当です。繁殖を狙う場合は隔離をしましょう。
ゴールデンバルブは流木や茂った水草などに卵を産み付けます。隔離水槽でレイアウトを構築するのが面倒な場合は流木とウィローモスの塊を入れておくだけでも十分でしょう。
産み終わった後は卵が親魚に食べられないように、元の水槽に戻してあげます。
ゴールデンバルブの稚魚は3〜4日で孵化するので、産まれたあとはブラインシュリンプを中心に与えましょう。稚魚向けの餌を与えると水質悪化が加速するので適度な水換えが必要になります。また、水換え時には水温などに気をつけないとショック死などを起こすので維持が非常に困難です。
ゴールデンバルブは水質や水流にうるさくなく初心者でも飼育しやすい熱帯魚です。しかし、ネオンテトラなどの小型種比べると大きいので、30cm水槽や45cm水槽だと狭く感じてしまうでしょう。もし、群生させたいなら大きめの水槽が必要になるでしょう。また、小さい成体と混泳させるなら隠れ家を多めに用意する必要があります。
ゴールデンバルブは普通に育てれば5〜7年ほど生きる熱帯魚です。成長するにつれて売られていたサイズの2倍ほどになりますので、計画的な購入が必要です。間違っても飼えなくなったからと言って河川に流すのはやめましょう。丈夫な魚故に繁殖して生態系を壊す可能性があります。