ルドヴィジアオバリスは和名をミズユキノシタとも言い、日本にも分布する赤系の水草です。水中化も水上化もしやすく色合いも綺麗な水草なのでレイアウトの使用やストックが容易なのが特徴。この記事ではルドヴィジアオバリスの育て方やレイアウトの仕方、トリミングなど管理方法などをまとめています。
ルドヴィジアオバリスの特徴
ルドヴィジア・オバリスの情報 | |
分類 | アカバナ科 チョウジタデ属 |
学名 | Ludwigia ovalis |
別名 | ミズユキノシタ |
大きさ | 葉長1~3cm 葉幅1~2cm |
育成難易度 | ★★・・・ |
成長速度 | 少し早い |
レイアウト配置 | 中景 |
水温 | 20〜26度 |
水質(pH) | 5.5〜7.0 |
硬度(GH) | 0〜3 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | 強い方が良い |
増やし方 | 差し戻し |
参考価格 | 350円〜 |
日本にも自生する植物
ルドヴィジアオバリスは和名をミズユキノシタと言います。日本と朝鮮半島に分布しており、日本では四国、九州地方に生えています。ほとんどが水辺に生え、水の中でも育ちます。
アメリカミズユキノシタも存在する
北アメリカ東部でレッドルドヴィジアの名称で売られているアメリカミズユキノシタも存在します。日本では外来種と指定されており、近年では神奈川県などでも発見されています。日本の市場でもルドウィジア・レペンスとして出回っています。
真っ赤に染まる水草ではない
ルドヴィジア・オバリスは真っ赤に染まるタイプの水草ではありません。色幅はグリーンからピンク色の間で染まっていくタイプでレイアウトに単純な赤色を入れたくない場合にマッチしやすいです。緑や赤を発色する水草の中間に植えると良いバランスが取れます。
水中化もしやすい
▲水上葉のルドヴィジアオバリス
ルドヴィジア・オバリスは水上葉で売られている事がほとんどですが、水中化は非常に簡単。葉が急激に溶けることなく徐々に水中に馴染んでいき、赤よりの色に変わっていきます。
▲オバリスの水上葉
ルドヴィジアオバリスの育て方
ルドヴィジアオバリスの必要光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
ルドヴィジアオバリスは赤系の水草であるため、光量が高い方が綺麗な色を発揮します。暗すぎると緑〜黄緑程度にしかならず、本来の美しさとは違ってきてしまいます。また、成長速度の違いも出てきます。
ルドヴィジアオバリスに二酸化炭素(co2)は必要?
co2がある方が成長は促進されるため、水上葉なら比較的早く水中化が期待できます。
二酸化炭素の方法を選ぼう | |
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ルドヴィジアオバリスの床底、肥料
ルドヴィジアオバリスは低pHを好むので、大磯砂よりもソイルで育てる方がおすすめです。肥料は固形肥料の方がコントロールはしやすいですが、色合いを見て液肥で鉄分やカリウムの追加を行うと良いでしょう。
ルドヴィジアオバリスの増やし方
ルドヴィジアオバリスは挿し戻しによって増やすことができます。トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、挿した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は挿し戻しで増やすことができます。
ルドヴィジアオバリスのトリミング
ルドヴィジア・オバリスのトリミングは古く痛んだ葉の切り落とし、または茎部分を切りましょう。色乗りが悪い時、苔がたくさん付いてしまった時なども気になる部位から切り落とすと綺麗な新芽を出すことがあります。
ルドヴィジアオバリスを使ったレイアウト

ルドヴィジアオバリス(ミズユキノシタ)まとめ
ルドヴィジアオバリスは初心者でも育てやすく赤い水草の入門として非常におすすめです。ピンクっぽい色合いにしかならないことがほとんどなので、真紅のように赤い水草が欲しい場合は、ルドヴィジアsp.スーパーレッドを選ぶと良いでしょう。スーパーレッドに関しては以下の記事を参考にご覧ください。
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