簡単解決!アオミドロ(糸状コケ)の対策と除去方法

アオミドロは水草に絡み付いてなかなか取ることができない水草水槽の天敵ともえいるコケの代表格です。何もない水槽でも水質が崩れると発生しやすい傾向にあります。また、生体や水草をショップで購入した際に混入してしまう場合もあります。アオミドロの発生はアクアリウムをする上でほぼ付いて回る事象なので、対処方法や除去方法は予め知っておくことが良いでしょう。この記事ではアオミドロの発生原因や除去方法を紹介していきます。

目次

アオミドロ(糸状コケ)の発生原因と種類

アオミドロにも種類がある
  1. 緑色の強いアオミドロ
  2. 茶色に近いアオミドロ
  3. 薄く透明な糸状のアオミドロ

水槽内の栄養素が多い(緑色)

アオミドロ糸状コケ

栄養分が多い(窒素やリン)水槽でアオミドロが発生しやすいと言われています。立ち上げたばかりの水草水槽では吸着性ソイルであれば過剰な栄養素を吸収してくれるため、あまり発生しません。また、週1〜2の継続的な水換えを行うことである程度避けることができます。

特に水草水槽のレイアウトが落ち着いてきて、水草たちも良好に育ってきた環境下において、熱帯魚を加えた状態を維持している時に現れやすい傾向にあります。

硝酸塩が多いとアオミドロが発生する場合も

しかし、観賞魚を多く入れることでアンモニアと濾過バクテリアが反応し、硝酸塩(しょうさんえん)を生み出し、それが原因となってアオミドロを発生させてしまうことがあります。この硝酸塩は日本の水道水にも大体は含まれており、完全に無害化した状態での水換えは実質困難です。そのため、濾過能力を高めたり、物理的除去やアオミドロ除去剤を使うといった対策が主となります。

ラミノーズテトラ

僕達がいると発生しやすいみたいだ!

茶色に近いアオミドロ

もはや茶ゴケと同時期に出現するため、アオミドロというより、茶ゴケと分類されることの方が多いです。硝酸塩(しょうさんえん)やリン酸塩が検出されるような水槽では発生しやすい傾向にあります。平たく言うと濾過能力が水槽内の環境に追い付いていない状態の時に現れます。

アカムシなど水が汚れやすい餌をメインにあげている水槽低床がソイルでなく砂利系、またはフィルターがコンパクトで濾材の量が少ない設備の時などが挙げられます。

薄く透明なアオミドロ

栄養素や有害物質である亜硝塩酸や硝酸塩などがない状態で発生するアオミドロは白〜薄い緑色をした糸状コケとして浮遊したり、水草に絡みつきます。プツプツと切れるくらい脆いものはアオミドロではなく、水カビに属するものですが、この白〜薄緑の糸状コケは色の濃いアオミドロと同じく頑丈でエビやサイアミーズフライグフォックスなどが好んで食べてくれない傾向にあります。

アオミドロの初期段階

アオミドロの初期段階と言える状態なので、この時点で物理的に取り除くか遮光をするといった処置をせず、従来通り光を浴びせたり液肥などを加えると頑固なアオミドロへと成長してしまいます。

アオミドロの発生原因① 持ち込み

アオミドロは生体や水草をアクアショップで購入した際に持ち込んでしまう場合があります。特に水草は根元や葉状に絡み付いている場合があり、それが発端となって塊が出現するようになる場合があります。

購入した生体を加える際は水合わせ時に内容物のコケを

アオミドロ(糸状コケ)対策と除去の仕方

歯ブラシなどによる物理除去

糸状コケを歯ブラシで
▲手で撮れない糸状苔は歯ブラシが有効

最初は手で取れるアオミドロ/糸状コケは歯ブラシやピンセット、または手を使って取れるだけとりましょう。量によっては水草ごと抜けてしまうことがあるかもしれませんが、もはやそれは諦めるのが得策です。高価なものだったり、数の少ない水草はよく洗ってから差し戻しするのがベスト。わずかなアオミドロ/糸状コケを残すとすぐに再生し増殖してしまいます。

トリミングによる物理除去

大規模トリミング
▲糸状コケがある部分を切り取ってしまう。

もはや量が多すぎてアオミドロを取り残してしまう状態なら、アオミドロのない場所からトリミングをして水草後と除去してしまうのがおすすめ。景観がリセットされてしまうのは惜しいですが、トリミングだけであればダメージはそこまで高くなく、綺麗な景観を復活させやすいです。

遮光をしてアオミドロを除去する

遮光板完成

出現してから早期の対応が理想。素手で取っても減らない状態だと長期間の車高が必要となり、水草も枯れてしまいます。水槽の遮光を実行する場合は思い切って一週間ほど行うのが効果的です。遮光を行う場合は以下のチェックリストを参照してください。

遮光をする際の事前注意
観賞魚 暗闇で断食状態で1週間もいると体色が落ち弱ってしまうことがあります。別の容器に移すことをおすすめします。
エアーレーション 遮光状態にあると水槽内のバクテリアが酸欠を起こし、死滅してしまいます。また、水草も呼吸に必要なため、エアーレーションは必須です。
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コケ取り生体を入れる

アオミドロを食べるヤマトヌマエビ

アオミドロ(糸状コケ)を食べる生体で代表的なのがヤマトヌマエビやミナミヌマエビです。ただ、柔らかいコケに限るので、大量に入れれば良いという問題ではありません。また、塊となったアオミドロの場合、ほとんど食べる事ができないのも事実。サイアミーズフライングフォックスやシルバーフライングフォックスなど雑食性の高いコケ取り生体も食べてはくれますが、量が多いと入れるだけ無駄になってしまいます。

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水換えを頻度多めに行う

アオミドロ発生時には水換えを繰り返し栄養素を取り除くことに専念すると解消されやすくなります。(硝酸塩は水道水にも含まれていることがほとんどなので数値を0にすることは困難。)

特に立ち上げから時間が経った水槽は栄養素が飽和しがちなので、1日あたり水槽の1/4を目安に行うのがベスト。この時、観賞魚の餌やりもできる限りストップした方が望ましいです。1週間ほど経過観察をし、アオミドロが見られなくなる、もしくは生体によって駆除できるレベルならば、水換え頻度や餌やりを元のサイクルに戻しましょう。

アオミドロ(糸状コケ)の薬品を使った除去の仕方

アンチグリーンを使ってアオミドロ除去

アオミドロ/糸状コケを除去するのに有名な薬品といえば、アンチグリーンです。観賞魚やエビ類に影響を与えることなくアオミドロ/糸状コケ、藍藻といった厄介なコケを除去することができます。ただし、一部水草はダメージを受けてしまう場合があります。

アンチグリーンの使い方

使用方法はアンチグリーンにも記載されています。初日は1Lあたり、0.06ml添加します。4日間連続で添加しますが、毎日同じ量ではなく日数×(1Lあたり0.06ml)の量を添加していく必要があります。

アンチグリーンの添加量:参考
1日目 1Lあたり0.06ml
2日目 2日×0.06ml = 0.12ml
3日目 3日×0.06ml = 0.18ml
4日目 4日×0.06ml = 0.24ml

5日以降はコケの様子を見ながら初日の量×4を2日に1回添加していきます。水換えの頻度は1週間に1度、あまりに状態が良くなければ1週間に2度、1/3の水を入れえましょう。

バジスバジス

手で除去できるアオミドロは投薬中もガンガンとってしまいましょう!

オキシドールを使ってアオミドロ除去

こちらはアンチグリーンと比べると除去期間が長くなります。1ヶ月〜2ヶ月を目安に見ると良いでしょう。添加量は1Lに対して0.25mlですが、アンチグリーンと同様に4日連続で投与します。日数×(1Lあたり0.25ml)の量を添加していく必要があります。

オキシドールの添加量:参考
1日目 1Lあたり0.25ml
2日目 2日×0.25ml = 0.5ml
3日目 3日×0.25ml = 0.75ml
4日目 4日×0.25ml = 1ml

5日以降はコケの様子を見ながら初日の量×4を2日に1回添加していきます。水換えの頻度は1週間に1度、あまりに状態が良くなければ1週間に2度、1/3の水を入れえましょう。

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アオミドロ対策と除去方法まとめ

アオミドロの発生原因

アオミドロの発生原因
栄養素(主に窒素・リン)の飽和(亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸なども含まれる)
光量を長時間浴びせている
水温が高い

アオミドロの除去方法

アオミドロの除去方法
手やブラシで除去
遮光をする(一週間目安)
水換えを行う
水草ごとトリミングして除去
コケを食べる生体を入れて除去
アンチグリーンを入れて除去(4日〜5日目安)
オキシドールを入れて除去(4日〜5日目安)

アオミドロ除去で注意したいこと

アオミドロは水草の新芽や葉が柔らかい品種よりも硬いので、苔取り生体を入れれば解決ということにはなりません。むしろアオミドロ除去のためにコケ取り生体を入れたことで「他の水草が丸坊主にされてしまう」「新芽が生えてこない」といった食害に転じてしまう事があります。そのため、おすすめのアオミドロ除去は遮光もしくは、薬品を使用した除去方法になります。

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この記事を書いた人

アクアリウムが大好きなコンテンツディレクター。アクアリウム歴10年以上。WEB制作会社でSEOライターやディレクションなどをしている人。アクアリストを繋ぐメディアを作りたいと躍起になっている。

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