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アグテンは白点病治療に使われるマカライトグリーン水溶液です。水草水槽でも立ち上げ直後でなければ使用しても問題ないので水草水槽で白点病が起きてしまった際にそのまま治療できるとして重宝されています。本記事ではアグテンの希釈の仕方、1Lあたりの量といった計算法や早見表を掲載しているので参考にご覧ください。
アグテン(マカライトグリーン水溶液)はどんな魚でも発症しやすい白点病・尾ぐされ病・水カビ病に効果的な薬です。主に白点病の治療薬として有力。値段もショップによってはよっては1800〜2300円とそこまで高くないので、人間の風邪薬のような感覚で一本常備しておく事をおすすめします。
グリーンFゴールド顆粒も水草水槽に問題なく使用できることで有名ですが、アグテンも水草水槽に使用できます。一部パッケージでは「水草も安心」と書かれているものもあります。アグテンはグリーンFやメチレンブルーと比べて色が薄いのが特徴なのでそれらも水草に影響を与えない要因なのかもしれません。
アグテンは赤系の水草や植えたばかりの水草は枯れる溶けるといった症状が起きるので使用はおすすめしません。水槽レイアウトによっては使用できないので病気の魚を隔離してアグテンを投薬するようにしましょう。
アグテンは薬浴効果がすぐに切れるため、お魚への負荷もそこまで高くありません。
日本動物薬品株式会社から出ているアグテン用法を元に使用法を記載しています。
アグテン容量(100ml) | 1000L分 |
アグテン1mlあたり | 希釈に水10Lが必要 |
アグテンの効能 | 2日から低下 |
隔離水槽を10Lとしても良い。10Lバケツがあればアグテンの1Lあたりの量の計算が非常に楽。(10Lあたり1ml)
薬液を水槽もしくはペットボトルに入れる際に必要になります。注射筒(シリンジ)が一番やりやすいです。小型容器で薬浴する場合は0.1ml単位で量れる注射筒が必要になります。100均にならほぼほぼ売っています。
水草水槽にできるだけ薬品を入れたくない場合は隔離水槽が必須。また、症状が一部の魚だけに出ているなら隔離しての治療も良いでしょう。
水草水槽で水草に影響を与えることに懸念がある場合は、隔離水槽を用意しましょう。水量が10L未満の容器の場合は2Lペットボトルで測りながら行いましょう。(例:6Lの場合はアグテンを0.6ml入れる)容易に入れた水はちゃんとカルキ抜きをするようにしてください。
1mlずつ測るシリンジの場合は10L容器との相性が良いですが、10L未満の容器での使用は正確に測れないので0.1mlずつ測れるものを用意しましょう。シリンジがなくても水質検査薬やpH降下剤などについてくる計量カップでも問題ありません。
さて、薬の蓋を開けてシリンジで吸い上げるのが零れないのでやりやすいのですが、アグテンは密閉されているため、シリンジで吸い上げることができません。
シリンジ使いはここで挫折・・ともいかないので、アグテンをシリンジに直接垂らし、必要量を計測。もしくはアグテンの蓋に注いでからシリンジで吸い上げるという方法で対応しましょう。計量カップの方が圧倒的楽ですが。
必要量を計ったら飼育水に投薬し、よく混ぜましょう。薬品の澱みがなくなり、透明な青色になればOKです。いきなり魚を入れるのではなく、水温を水槽と併せてから病気の魚を入れましょう。
熱帯魚に寄生している白点虫じたいはアグテンで死滅させることができません。そのため、熱帯魚から白点病を剥がすには水温を上げることが求められます。水槽の温度を28度〜30度にし、(下がる場合も考慮して29度くらいが良い)白点虫を取り除けるようにしましょう。
アグテンの効果は公式見解だと2日目から下がっていくそうです。また、「色が薄くなると効果が切れている状態」と日本動物薬品株式会社の公式動画でも公言されています。アグテンは環境下によっては1日〜2日で色がなくなる(薬効が切れる)場合がありますので、色を見て再度アグテンを同じ量だけ入れましょう。
魚病の薬浴期間は1週間ほど見るのがスタンダードです。数日経って白点病の症状が見られない状態でも水中に白点虫が漂っている可能性があるので1週間ほどやりきった方が再発防止にはなるでしょう。
薬浴期間中に水換えを行なっても問題ありません。むしろ積極的に換水を行い白点虫(シスト)を追い出しましょう。水換え時は水量に合わせたアグテンを添加しましょう。
水換えを行なっても良いので餌をあげても問題ありません。
水草水槽(管理水槽)にアグテンを入れる方法が一番手っ取り早く楽です。アグテンは効能がすぐ切れてしまうのでその分水草へのダメージもほとんどない印象です。水量はソイルやレイアウト素材の量によって規定の水量よりも水が入っていないことが考えれます。以下の記事で水槽水量を確認してみて下さい。
ゼオライトを使用している場合は吸着性が高いので取り除きましょう。
アグテンの蓋は開かないため、シリンジや計量カップに入れて正確な量を添加しましょう。
シリンジでアグテンを使用する場合は、キャップにアグテンを垂らし、シリンジで規定量を吸い上げると測りやすいのでおすすめ。添加した後はしっかり水槽全体が青く染まるように攪拌(かくはん)させましょう。
青い背景をつけているので、あまり青く感じないかもしれません。アグテンはかなり着色が薄いですが、それでもゴムやチューブは青く染まります。
アグテンの効果は公式見解だと2日目から下がっていくそうです。また、「色が薄くなると効果が切れている状態」と日本動物薬品株式会社の公式動画でも公言されています。
▲写真を見比べても翌日には効果が切れているのが分かる
以上を踏まえて使用してきた感じでは、アグテンは環境下によっては1日で色がなくなる場合(薬効が切れる)場合があるので毎日規定量を添加しても問題ないでしょう。
フィルターやソイルの吸着性を考えると毎日添加が望ましいでしょう。(体感的には半日で青みはほとんど消えてしまいます。)
毎日添加する方法なら、水換えもタイミングを気にせず行うことができ、白点虫の原因となるシスト(寄生前の仔虫)も水替えで除去することができます。また、本来魚の薬浴期間中は魚の餌を断食させることが多いですが、水質状態を良好に保ちながら薬浴が行えるので餌も問題なく与えることができます。
熱帯魚に寄生している白点虫じたいはアグテンで死滅させることができません。そのため、熱帯魚から白点病を剥がすには水温を上げることが求められます。水槽の温度を28度〜30度にし、(下がる場合も考慮して29度くらいが良い)白点虫を取り除けるようにしましょう。
魚病の薬浴期間は1週間ほど見るのがスタンダードです。数日経って白点病の症状が見られない状態でも水中に白点虫が漂っている可能性があるので1週間ほどやりきった方が再発防止にはなるでしょう。
ライトをつけていると薬効がすぐに切れてしまうという意味で消すべきという情報が流れているようです。本来の薬効が短いことから、毎日もしくは2日起きに添加する方法がスタンダードなのでライトをつけていても問題はないようです。
フィルター稼働しても問題なく治療を続けることができました。一部パーツや濾過材が青く染まってしまう事を除いてフィルター稼働していても問題ありません。むしろ水質状態を良好に保つ意味ではフィルターは稼働させた方が良いでしょう。
アグテンは10Lにつき1mlの添加と計算が非常に楽ちんです。10Lバケツはアクアショップでもディスカウントストアでも売られているので下手に「ペットボトルの量は〜」と計算するよりも10Lバケツを用意した方が管理する上でも楽です。
飼育水量 | 投入適量 |
---|---|
10L | 1ml |
9L | 0.9ml |
8L | 0.8ml |
7L | 0.7ml |
6L | 0.6ml |
5L | 0.5ml |
4L | 0.4ml |
3L | 0.3ml |
2L | 0.2ml |
1L | 0.1ml |
10Lに対して1mlという優しい設定なので他の薬と比べても扱いやすい。
入力はml単位で入れてください。
例えば、1Lなら1000と入力します。
水の量 (ml):
必要なアグテンの量: ml
尾ぐされ症状 | カラムナリス菌が原因で発病する。 水質悪化や水温の急変で起きやすく初期症状は適度な換水をし、唐辛子を入れて放置していても治る。ヒレの損傷がひどければ薬浴を行うことで早期治療が望める。 |
白点病 | 白点虫が魚に寄生することで発病が確認される。寄生した白点虫には直接の効果がなく、寄生前のシストに効果がある。 |
水カビ病 | サプロレグニアといったミズカビ科の菌が原因で発症する。擦り傷や弱っている時に発症しやすい病気。 |