レッドカボンバは難しい?おすすめのソイルと育て方
レッドカボンバは赤いカボンバでCO2がなくても赤くなる水草です。赤い水草の中では育てる難易度は難しくないように感じます。レッドカボンバはカボンバよりも色彩が豊かなので水草水槽レイアウトに用いられることも珍しくありません。
レッドカボンバはCO2なしでも十分に綺麗な状態に育てることができますが、育て方を把握すればもっと赤くすることも可能です。本記事ではレッドカボンバの育成に必要な光量や条件、使用レイアウトを紹介しています。参考にご覧ください。
レッドカボンバはどんな水草?
レッドカボンバの情報 | |
---|---|
分類 | スイレン科 ハゴロモモ科 |
学名 | Cabomba piauhyensis |
類似水草 | カボンバ レッドミリオフィラム |
別名 | – |
葉の大きさ | 葉幅1mm 真上から見た直径5cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.5〜7.5 |
硬度 | 1〜4 |
二酸化炭素(CO2) | あった方がより赤くなる なくても育てつ |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | Yahoo! 1束あたり640円〜 |
Amazon 1束あたり1,155円〜 | |
楽天市場 1束あたり640円〜 |
レッドカボンバは難しい水草ではない
レッドカボンバはCO2を添加しない環境でも問題なく育てることができます。水草をメインに育てている人にとっては難解に感じることはほとんどないかもしれません。しかし、カボンバと同等に金魚藻としてレッドカボンバを育てるとうまく育たず溶けたり枯れたり、葉がどんどん抜けていくといった現象が現れます。
レッドカボンバが難しいと言われるわけ
一昔前のアクアリウム業界は高性能なLEDライトや濾過材がありませんでした。その情報がまだ残っているため、レッドカボンバの育成は難しいと言われているのでしょう。しかし、現代においては低価格で高性能なLEDライトが増えたことに加え、ソイルやゼオライト、カチオンフィルターなどが普及したため、レッドカボンバの育成難易度はかなり落ちたと言えます。
CO2がなくても赤くなる水草
赤い水草といえばCO2を添加することがほぼ必須ともいえますが、レッドカボンバはCO2がなくても赤くなりやすい水草です。ただし、真っ赤に染めることは難しく、頭が赤くそれより下にかけて徐々に色が抜けていく姿になります。赤い水草を育ててみたい人はレッドカボンバから始めてみるのも良いでしょう。
抜け葉が多くフィルターに溜まりやすい
レッドカボンバの葉は繊細でプチプチと切れることが多いです。水面を掬ってもなかなか全ての葉を除去できないなんてこともよくあります。また、フィルターに溜まりやすいので定期的に取り除く必要があります。トリミングした後は特にひどいため、水面のゴミを効率よく取ることができるスキマーを使うことをおすすめします。
レッドカボンバの育て方
レッドカボンバはソイルがおすすめ
レッドカボンバはアルカリ性よりの水質を嫌うため、弱酸性よりの低PH値に傾けたいです(赤い水草は弱酸性よりになるほど赤みが増すと言われています)。ソイルを使用すれば弱酸性よりの水質を作りやすいので、砂利よりもソイルをおすすめします。また、ソイルは粒が細かいものの方が抜けにくいです。
レッドカボンバに必要な光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
レッドカボンバは高い光量がなくても育てることはできますが、色合いが良くなりません。より赤い状態にしたいときは高い光量を浴びせる必要があります。LEDライト直下にレッドカボンバを配置することで、その一帯にいるレッドカボンバは真っ赤になりやすいです。しかし、LED直下から離れる個体ほど橙色や黄色、緑色になりやすいです。
おすすめのLEDライト
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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水作ライトアップ | |||||
ルーメン | 588〜936lm | ||||
GEXクリアLEDパワーⅢ | |||||
ルーメン | 500~1000lm | ||||
アクロ TRIANGLE LED GROW | |||||
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
Chihiros wrgb2 | |||||
ルーメン | 2300~4500lm |
レッドカボンバはCO2がなくても育つ
レッドカボンバはCO2がなくても育てることができます。成長速度は早いのでトリミングされた根のない状態でもすぐに茎の脇芽から根っこを出します。ソイルに植えておけばCO2がなくても短期間で根付いてくれます。
レッドカボンバをより赤く育てたいときはCO2を添加して光合成を高めると真っ赤になりやすいです。CO2を添加した際は成長速度が上がるので栄養切れで白化しないように注意する必要があります。
レッドカボンバが赤くなる方法
栄養を切る
レッドカボンバは十分な栄養を与えていくと赤よりも茶色っぽい色になっていきます。ですが、栄養分を少なくすると強い赤みを帯びてきます。この現象はハイグロフィラピンナティフィダにも見れる現象です。ただ、栄養があまりに少なすぎると次は白化してしまうので液肥などでバランスを取ることが重要になります。
RGBライトで育てる
レッドカボンバはco2を添加して、RGBライトを使うことで真っ赤にすることができます。栄養を切るよりも安定化つ健康的に赤く染め上げることができるのでおすすめです。
レッドカボンバの増やし方
単純なトリミングを指します。ベトナムゴマノハグサを含む有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。
トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
レッドカボンバを使ったレイアウト
レッドカボンバによくある質問
- レッドカボンバの育成は難しい?
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個人的にはソイルを使用していれば特段難しいとは感じません。レッドカボンバは弱酸性(低いPH値のこと)を好む水草で、アルカリ性(高いPH値のこと)を嫌います。したがって、石や砂利が多く入っている金魚メインの水槽ではうまく育てられない可能性があります。
- レッドカボンバが溶けるのはなぜ?
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PHが高すぎたり、硬水よりの水質だと溶ける可能性があります。TDS値を測定して、高ければ水換えをしたりカチオンを使ったりして軟水に近づけてあげると良いです。