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観パラDの薬効と使い方|薬浴期間から戻し方まで紹介

観パラDの薬効と使い方

金魚や熱帯魚など魚の病気の時に使うことがある観パラD。主に穴あき病やネオン病、マツカサ病、ポップアイといった病気に効果が期待できます。希釈方法もシンプルで初心者でも割と使いやすい傾向にあります。

ただし、正しく薬を入れないと逆に早く死んでしまう事が多いので正しい容量を守る必要があります。この記事では観パラDの使い方や計算方法を紹介していきます。

目次

観パラDの薬効

観パラDの使い方
薬の強さ
弱い
強い

観パラDは主にエロモナス菌に効果のある薬です。薬効は10日〜14日と長く長期的に魚病を治すことを念頭に使用するイメージを持たれた方が良いでしょう。

日光(紫外線)によって効果が減退してしまうので日の当たらないところでの薬浴が必要です。また、観パラDを使用する際は合わせて塩浴することで効果を高めることができます。

主に効果のある病気

ネオン病ネオンテトラなどに発症しやい病気で、体表の一部が白くなり悪化すると出血班になり徐々に衰弱して死に至ります。
ポップアイポップアイは目が出目金のように腫れてしまう病気です。ポップアイを発症していると他の病気も発症しやすいです。
穴あき病鱗が剥がれた状態になり、体表の一部が充血した状態になります。
腹水病餌を食べていないのにも関わらず、お腹が膨れ上がれってしまう病気です。消化器系に病気が発症することで腹部に水が溜まってしまうもの。薬餌が効果的です。
松かさ病鱗がカサのような剥がれるような状態になってしまう病気です。悪化すると治癒するのも困難で死に至ります。
赤斑病魚の体表やエラ部分などが充血する状態になります。他の病気を併発するだけでなく、衰弱するとそのまま死に至ります。

観パラDを使う前に用意するもの

  1. 2Lペットボトル
  2. スポイトor注射筒or計量カップ
  3. 隔離水槽

2Lペットボトル

隔離水槽の分量を正確に測ったり、水替えの時に適正な量を加えるのに役立ちます。

スポイト/注射筒/カップ

希釈水(薬液)を隔離水槽に入れる際に必要になります。注射筒が一番やりやすいです。100均に行けば何かしら計量できる物が売っていると思います。1ml単位で量れるものでないと、観パラDを隔離水槽に薬液を入れる際にちょっと面倒です。

隔離水槽

観パラDを使用する際は隔離水槽を用意することをおすすめします。観パラDは水草も枯れないとされていますが、ウィローモスやリシアといった根を持たない水草にはダメージがあります。また、その他繊細な葉を持つ水草も枯れたりダメージを受けることになるので率先しての利用は避けた方が良いでしょう。

隔離水槽は外部フィルターといった濾過器は必要ありません。むしろフィルターを使用すると薬効に期待できなくなってしまいます。酸欠や油膜対策としてエアーレーションは行うようにしましょう。

観パラDの計算方法

観パラDは10Lに対して1mlを加えるというシンプルな希釈方法になっています。そのため、10L確保できる隔離水槽なら1ml分だけスポイトやシリンジで測って入れるだけでOKです。

観パラD

2Lペットボトルに希釈する場合は0.2mlをシリンジで測って入れましょう。

観パラDの薬浴期間

効果は10〜14日

観パラDの効果は10〜14日になります。(2022年時点、日本動物薬品株式会社より)約2週間薬浴を行って魚の様子を見ていきましょう。隔離水槽や状況に応じて水質が悪化するので途中での水替えは必須です。

塩浴も合わせて行うことで回復向上が狙えます。

薬浴から水への戻しは4日間かける

薬浴を止めようと決めた日に半分の水を入れ替え翌日にさらに半分翌々日に半分4日目に水を全換えもしくは飼育水槽へ戻しましょう。(飼育水槽へ戻す際は水合わせを忘れずに)

塩浴も同時に行っていると仮定して水への戻しを4日間としています

STEP
塩浴の準備

1Lあたり5gの食塩を混ぜます。2Lペットボトルなら小さじ2杯分でOKです。

STEP
薬浴開始

濃度0.5%ほどの水槽が準備できたら観パラDを入れます。

ここでは14日間薬浴すると仮定します。

STEP
1週間様子を観察

途中水の汚れが気になるようでしたら、2Lペットボトルで適量を取り出し、再び2Lペットボトルに塩分濃度0.5%と観パラD0.2mlを入れて混ぜたものを加えます。

STEP
7日目で継続か止めるか判断

7日目で症状が改善しているのであれば薬浴を終了します。塩分濃度も0.5%になっているので4日間かけて水を半分ずつ入れ替えます。

※1日目毎に50%の水を入れ替え、4日目で全換えもしくは飼育水に戻す。

STEP
継続の場合はSTEP1〜4を繰り返す

基本的に水替えの時に同じ分だけの塩と薬液を足して入れば薬効の10〜14日のリミットは関係ありません。治るまで様子見を続けることになります。

ただ、症状が改善されない場合は観パラDよりも薬効の強いエルバージュエースを利用するのも検討した方が良いでしょう。

観パラD使用上の注意

濾過系は使用しない

観パラDは使用する際に濾過フィルターを稼働させている状態、ゼオライトを投入しているといった条件下では薬効に期待することができません。そのため、隔離水槽を用意して個別管理する方がおすすめです。

日光・紫外線を避ける

薬の保管及び薬浴中は日光・紫外線を避けるようにしましょう。当たると薬の効果が早く切れてしまい効果を実感することができなくなります。保管する際は冷蔵庫などに入れておくと良いです。(冷蔵庫に入れると薬が一部凝固する場合があります。その場合は常温に戻し振って混ぜましょう)

水草水槽は状況に応じて避ける

また、ウィローモスやリシアといった根のない水草にはダメージがあり、溶けたり枯れる原因ともなります。その他、繊細な葉を持つ水草(ウォーターローンやショートヘアーグラス等々…)が植栽されている水槽では使用を避けた方が良いです。

一部生体への利用は確認を

古代魚(アロワナ等)、大型ナマズには使用しない記載がされています。魚種的に使用が可能か不安がある場合は事前に日本動物薬品(03-3694-1725)への確認を行うのが無難です。

観パラDの使い方まとめ

  1. エロモナス菌に引き起こされる病気に有効
  2. 0.1mlずつ測れるシリンジがあると良い
  3. 薬浴中はフィルターや吸着剤を使用しない
  4. 日光など紫外線を避ける(薬浴と保管)
  5. 塩浴も合わせて行うと効果的
  6. 薬効は10日〜14日
  7. 水草は一部ダメージあり

観パラDは塩浴と合わせて隔離水槽で行う。というところを抑えれば扱いがそこまで難しくない薬と言えます。ただ、30mlでも4000円ほどするので他の薬と比べて高い印象を受けますよね。

ちなみに、使用してて気づいたところとしては、観パラDは手や物に付着すると白く凝固するので黒い服などに垂らさないように注意が必要です。(意外と盲点なのでお気をつけて)

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