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グリーンFリキッドの薬浴期間と使い方|1Lあたりの量やグリーンFゴールドとの違い

グリーンFリキッドの使い方

グリーンFリキッドはメチレンブルーを用いた青色の薬剤で、主に金魚や熱帯魚が引き起こす白点病や尾ぐされ病、水カビ病、コショウ病といった病気に効果が期待できます。希釈方法もシンプルで初心者でも割と使いやすい傾向にあります。

ただし、正しく薬を入れないと逆に早く死んでしまう事が多いので正しい容量を守る必要があります。この記事ではグリーンFリキッドの使い方や計算方法を紹介していきます。

目次

グリーンFリキッドの薬効

グリーンFリキッド
薬の強さ
弱い
強い

グリーンFリキッドは青色の薬液で白点病や尾ぐされ病、水カビ病など初歩的な魚病に効果的な薬になります。薬浴期間は5〜7日ほど見たいので様子を見ながら薬の添加をしていく必要があります。

水草に対してダメージを与える可能性があるため、水草水槽への直接の投薬はおすすめしません。もし、白点病治療で水草水槽に添加したい場合はアグテンがおすすめです。

用法及び分量

グリーンFリキッドは1Lに対して約0.8mlの薬剤を投薬します。0.1mlずつ測れるシリンジ(注射筒)などがあると正確に管理できるためおすすめです。公式動画では1Lあたり1.2mlと紹介がありますが、取扱説明書と本剤説明を見て希釈量を計算しても1Lあたり0.83mlになります。

おそらく水量÷投薬量で計算しているため1.2mlになっているのでしょう。実際は投薬量÷水量で計算しないと1Lあたりの添加量が導き出せません。(公開動画は2021年5月7日に対して付属説明書の改訂版は2021年8月で情報はこちらの方が新しいです)

1Lあたりの計算方法

説明書に記載されている12L水量を基に計算しています。

水量12Lを1Lにする場合12÷12=1L
投薬量12Lに対して10mlなので
1Lあたりに戻すには÷12が必要になる
10÷12=0.83333
よって1Lあたり0.83mlが正解となる

グリーンFリキッドの使用量を自動計算

入力はml単位で入れてください。
例えば、1Lなら1000と入力します。

水の量 (ml):

必要なグリーンFリキッドの量: ml

主に効果のある病気

白点病白点虫が魚に寄生することで発病が確認される。寄生した白点虫には直接の効果がなく、寄生前のシストに効果がある。
オグサレ病カラムナリス菌が原因で発病する。
水質悪化や水温の急変で起きやすく初期症状は適度な換水をし、唐辛子を入れて放置していても治る。ヒレの損傷がひどければ薬浴を行うことで早期治療が望める。
水カビ病サプロレグニアといったミズカビ科の菌が原因で発症。
擦り傷や輸送中に弱っていたりすると水カビ病を発症しやすくなる。尾ぐされ病を患っている魚には早いうちに薬浴や塩浴をしてあげると未然に防ぐことができます。
外傷治癒擦り傷や尾ぐされ状態は他の病気を併発する可能性があるため、早期治癒が先決 。

グリーンFゴールドリキッドとの違い

グリーンFゴールドリキットと名称がとても似ているため効能が変わらないのでは?と思う方も多いかもしれません。しかし、グリーンFゴールドリキッドグリーンFリキッド主成分が異なるため、病気へのアプローチが異なります。

グリーンFリキッドグリーンFゴールドリキッド
主成分メチレンブルー
アクリノール
オキソリン酸
水酸化ナトリウム
効果対象細菌感染症エロモナス菌

グリーンFリキッドを使う前に用意するもの

  1. 2Lペットボトル
  2. スポイトorシリンジ(注射筒)or計量カップ
  3. 隔離水槽

2Lペットボトル

隔離水槽の分量を正確に測ったり、水替えの時に適正な量を加えるのに役立ちます。

スポイト/注射筒/カップ

希釈水(薬液)を隔離水槽に入れる際に必要になります。注射筒が一番やりやすいです。100均に行けば何かしら計量できる物が売っていると思います。0.1ml単位で量れるものでないと、グリーンFリキッドを隔離水槽に薬液を入れる際にちょっと面倒です。

隔離水槽

グリーンFリキッドを使用する際は隔離水槽を用意することをおすすめします。グリーンFリキッドは水草にダメージを与えてしまうため、使用は避けるようにしましょう。

隔離水槽は外部フィルターといった濾過器は必要ありません。むしろフィルターを使用すると薬効に期待できなくなってしまいます。酸欠や油膜対策としてエアーレーションは行うようにしましょう。
冬場の場合はヒーターの取り付けも忘れずに行いましょう。

グリーンFリキッドの計算方法と1Lあたりの添加量早見表

グリーンFリキッドは1Lに対して約0.8mlを加えるという希釈方法になっています。そのため、10L確保できる隔離水槽なら8ml分だけスポイトやシリンジで測って入れるだけでOKです。

グリーンFリキッド希釈

2Lペットボトルに希釈する場合は1.6mlをシリンジで測って入れましょう。投入した際はよく降って混ぜ合わせましょう。

飼育水量投入適量
12L10ml
11L9.1ml
10L8.3ml
9L7.5ml
8L6.6ml
7L5.8ml
6L5ml
5L4.1ml
4L3.3ml
3L2.4ml
2L1.6L
1L0.8L
1Lあたり8.3mlの計算になります。

グリーンFリキッドの薬浴期間

効果は5〜7日

グリーンFリキッドの効果は5〜7日になります。(2022年時点、日本動物薬品株式会社より)水戻しの時間を含めて約2週間薬浴を行って魚の様子を見ていきましょう。継続薬浴する場合は途中水替えを行う必要も出てきます。

塩浴も合わせて行うことで回復向上が狙えます。

薬浴から水への戻しは4日間かける

薬浴を止めようと決めた日に半分の水を入れ替え翌日にさらに半分翌々日に半分4日目に水を全換えもしくは飼育水槽へ戻しましょう。(飼育水槽へ戻す際は水合わせを忘れずに)

塩浴も同時に行っていると仮定して水への戻しを4日間としています

STEP
塩浴の準備

1Lあたり5gの食塩を混ぜます。2Lペットボトルなら小さじ2杯分でOKです。

STEP
薬浴開始

濃度0.5%ほどの水槽が準備できたらグリーンFリキッドを入れます。

ここでは14日間薬浴すると仮定します。

STEP
1週間様子を観察

途中水の汚れが気になるようでしたら、2Lペットボトルで適量を取り出し、再び2Lペットボトルに塩分濃度0.5%とグリーンFリキッド1.6mlを入れて混ぜたものを加えます。

STEP
7日目で継続か止めるか判断

7日目で症状が改善しているのであれば薬浴を終了します。塩分濃度も0.5%になっているので4日間かけて水を半分ずつ入れ替えます。

※1日目毎に50%の水を入れ替え、4日目で全換えもしくは飼育水に戻す。

STEP
継続の場合はSTEP1〜4を繰り返す

基本的に水替えの時に同じ分だけの塩と薬液を足して入れば薬効の5〜7日のリミットは関係ありません。治るまで様子見を続けることになります。

ただ、症状が改善されない場合はグリーンFリキッドよりも薬効の強いエルバージュエースを利用するのも検討した方が良いでしょう。

グリーンFリキッド使用上の注意

濾過系は使用しない

グリーンFリキッドは使用する際に濾過フィルターを稼働させている状態、ゼオライトを投入しているといった条件下では薬効に期待することができません。フィルターを使用していると水中の色が薄くなっていきます。(効果が薄まっていく)そのため、隔離水槽を用意して個別管理する方がおすすめです。

日光・紫外線を避ける

薬の保管及び薬浴中は日光・紫外線を避けるようにしましょう。当たると薬の効果が早く切れてしまい効果を実感することができなくなります。保管する際は冷蔵庫などに入れておくと良いです。(冷蔵庫に入れると薬が一部凝固する場合があります。その場合は常温に戻し振って混ぜましょう)

水草水槽は状況に応じて避ける

また、ウィローモスやリシアといった根のない水草にはダメージがあり、溶けたり枯れる原因ともなります。その他、繊細な葉を持つ水草(ウォーターローンやショートヘアーグラス等々…)が植栽されている水槽では使用を避けた方が良いです。

エアチューブなどは青く染まる

グリーンFリキッドをはじめとするメチレンブルー水溶液はエアチューブや水槽の連結部分といったシリコンを青く染めてしまいます。落ちることはないので備品が染まることは念頭に置いておきましょう。手に付着した際も青色素がついてなかなか落ちないといったことがあります。

一部生体への利用は確認を

古代魚(アロワナ等)、大型ナマズには使用しない記載がされています。魚種的に使用が可能か不安がある場合は事前に日本動物薬品(03-3694-1725)への確認を行うのが無難です。

グリーンFリキッドの使い方まとめ

  1. 白点病、コショウ病、尾ぐされ病、水カビ病に有効
  2. 1Lあたりの添加量は約0.8ml
  3. 0.1mlずつ測れるシリンジがあると良い
  4. 薬浴中はフィルターや吸着剤を使用しない
  5. 日光など紫外線を避ける(薬浴と保管)
  6. 塩浴も合わせて行うと効果的
  7. 薬効は5日〜7日、薬浴期間は2週間ほど
  8. 水草にはダメージあり

グリーンFリキッドは塩浴と合わせて隔離水槽で行う。というところを抑えれば扱いが難しくない薬と言えます。1本あたりの値段も1500円ほどとリーズナブルで様々な病気に効果があるので予備で1本ストックしておくことをおすすめします。

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