ヤマウツボの飼育|寿命・混泳・餌・水槽サイズ
ヤマウツボは淡水で飼育できるウツボ科の魚です。愛らしい姿を自宅でかつ淡水で飼育できるとあって人気が高まりつつある熱帯魚です。しかし、体調は小さくて20cm〜30cmであり、大きくなると100cmを超えるので大型水槽での飼育が求められます。また、小さい魚は食べてしまうので熱帯魚との混泳は難しいと考えるべきです。
ヤマウツボの飼育データ
ヤマウツボの情報 | |
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分類 | ウナギ目 ウツボ科 |
学名 | Gymnothorax polyuranodon |
別名 | 淡水ウツボ フレッシュウォーター・レオパードモーレイ |
大きさ | 最大20cm〜150cm |
寿命 | 8年〜12年 |
育成難易度 | |
温度 | 25〜29度 |
水質 | 7.5〜8.5 |
硬度 | 8〜12 |
繁殖 | 不明 |
参考価格 | 16,000円〜 |
淡水で飼育できるウツボ
ヤマウツボは、ウツボ科に属する美しい魚で、西太平洋の島々に広く分布しています。特にボルネオ島から輸入される個体が多く、黄色い体色とレオパード模様が特徴的です。
この魚は、純淡水で飼育が可能であるため、アクアリウムでの人気が高まっています。幼体は20cm〜30cmで野生下においては最大150cmにまでになるとも言われています。
そのため、小型水槽では飼育することはできません。
ヤマウツボの飼育数と水槽サイズ
ヤマウツボの成魚は1匹あたりに少なくとも114リットルが目安として必要になります。
体長30cm程度までは60cm水槽での飼育もできますが、それ以上のサイズになると肉食魚としての水の汚すスピードと水量の比率が合わなくなるので最低でも90cm水槽、標準サイズとして120cmを用意した方が良いです。
ヤマウツボの飼育に必要なもの
横長の水槽
ヤマウツボに合う水槽は、細長い体や泳ぐ習性に合わせて、高さよりも長めのものを選ぶとよいです。
上部蓋と重し
ヤマウツボを飼育する時は蓋と重りは必須です。ヤマウツボは物音や光、混泳といった何かしらのアクションで驚いて水槽から飛び出してしまうことがあります。重しには2Lペットボトルを複数置くといった対策が必要です。
上部フィルター
上部フィルターは水槽内の濾過能力を手助けするのに必要な濾過器です。上部フィルターは濾過能力が高く、メンテナンスもしやすいのが特徴です。
エアレーション
大型の魚類を飼育するときはエアレーションは常におこなうべきです。エアレーションを常におこなうことで健康的に育てることができます。
また、大型のフィルター付きエアレーションは水槽内を綺麗にすることもできるので、上部フィルターと合わせればより綺麗な水質環境を用意することができます。
ヤマウツボの好む水温
ヤマウツボを健康に育てるには24-28℃の水温を設定する必要があります。特に冬場は水槽用ヒーターと温度計を使用して、この範囲内で安定した水温を維持することが求められます。
夏場は水温が上がりすぎることで水質悪化やCO2過多で体調を崩してしまう恐れがあるのでクーラーを導入すべきです。
ヤマウツボの好む水質
ヤマウツボは、PH7.5~8.5の硬水を好みます。最適な水質を維持するためには、定期的な水質検査と調整が必要な場合があります。
ヤマウツボの飼育方法
購入時は水合わせをしよう
- 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
- 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
- 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
- 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
点滴法による水合わせがおすすめ
点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。
水温は高めをキープしよう
ヤマウツボは低くても25度は維持したいところ。適温は25〜29度の水温を好みます。
低い温度では長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。
冬場の水換えは水温に気をつけよう
冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。
ヤマウツボの餌
普段の餌はタンパク質が豊富な餌を与える必要があります。ヤマウツボは視力が弱いため、嗅覚による捕食が特徴的です。
野生では、小魚、甲殻類、昆虫を食べると言われています。飼育下では、体型に合わせて餌を選ぶと良いです。ただ、ヤマウツボは3ヶ月ほど餌を食べなくても生き延びているデータもあります。