


赤い熱帯魚は単純に鮮やかさから単独飼育する魅力もありますが、水草水槽への差し色として起用する引き立て役要素も持ち合わせています。赤い熱帯魚は意外と数が多く、どんなものが多いか気になるところですよね。
本記事では小型水槽にも飼育しやすい赤い熱帯魚を独断と偏見でランキングをつけて紹介しています。それぞれの流通相場も記載しているのでこれから新しい仲間をお迎えしたい方は是非参考にご覧ください。
赤ではないかもしれませんが、改良メダカも色揚げしていくと赤に近い綺麗な色になっていきます。特に楊貴妃の系統は赤い個体が別名で販売されていることもありおすすめ。
中には体色にラメが入ったものなど”赤い”以外にも楽しみの要素が隠れているのも魅力の一つ。改良メダカは横から見る楽しみだけでなく、上から見て楽しむこともできるのでアクアリウムの楽しい幅を広げることもできますよ。
様々な色があるグッピー。プラティと同様にガンガン増えていくため、のちの管理が大変になる熱帯魚です。アクセントとして入れる場合は繁殖することも考慮してペアのみにしたり、オスのみにするなど工夫が必要です。
フルレッドなど全身が真っ赤な品種改良されたグッピーになると値段が2匹で5000円になったりしますが、ミックスなどは安価に購入が可能。アクアショップでは200円前後で個体を選んで購入することもできますよ。
様々な色があるプラティシリーズ。もちろん赤系もアクアショップでよく見かけます。最初は可愛いで済みますが、圧倒的繁殖力によって水槽内がプラティだらけになることもザラ。
景観のアクセントとして赤系の熱帯魚を入れる目的ならあまりオススメしません。なぜなら、飼い混んでいくとレイアウト全体を楽しむことが目的か、プラティを増やすことが目的かが分からなくなるからです。
写真はレインボーシャーク。その中でもアルビノレインボーシャークは飼い込むと全てのヒレが赤くなるのでおすすめ。同種では追いかけ回すなどの縄張り争いがあるため、隠れ家の確保が必要です。また、最大で12cm前後になるため、あんまり入れすぎると他の魚の居場所がなくなるので要注意。
アルビノレインボーシャークはアクアショップで見かけることもありますが、ネットショップでも稀に販売されていることもあります。気になる人は是非チェックしてみてください。
様々な体色があるベタ。ショートベタなんかはアクアショップで70円〜売られていることも。ベタは闘魚と呼ばれ、他の魚を敵視し、息絶えるまで攻撃し続ける場合があります。そのため、他の魚や同種と混泳させることができないので、飼育する際は単独飼いが基本となります。
単独飼育は寂しいように思えますが、飼育者に懐きやすく、愛情を持って接すれば餌以外でもコミュニケーションを取ることもできます。
身体の色「白」じゃんと思うかもしれませんが、頭の赤色は非常に美しいものがあります。ただ、体色が赤色の熱帯魚を入れるよりもアクセントが効いてかえってラミノーズテトラで良かったなんてことも。行動力が高く、体の大きさは4~5cmと大柄になるので一気に入れると窮屈になることも。導入は少ない数から入れましょう。
アスタキサンチンを含む餌を与えることで赤みが強くなるレッドグラミー。最大で10cm程になるため、存在感が強いのが特徴。エビに対して食性があるため、大きいエビでないと捕食される可能性があります。
カージナルテトラのアルビノ版。青が抜けて赤だけが強調されているため、赤だけアクセントが欲しい方にぴったり。ただ、カージナルと比べて値段はかなり高めです。(ショップによっては4倍〜5倍)
体が細く飼い込むほど赤の色味が強いコイ科の熱帯魚。コイ科でありながら全長は2cm程度とかなり小さいのが特徴。より綺麗に発色させるには水質を弱酸性寄りにするのが理想。したがって、底砂はソイルを用いるのが良いでしょう。
停滞するように泳ぐのが特徴でテトラ系のように俊敏にスイスイ泳ぐタイプではありません。静かな水溜まりに群れを成して泳ぐイメージに近いのでレイアウトも水流のない静けさのある水景にするとバランスが取れるかもしれません。
サイアミーズに近いフォルム。ただ、コイ科といっても全長は4〜5cm程度なので、水槽内に数匹入れても問題ありません。水質はうるさくなく初心者でも飼いやすい品種です。体色はメスよりもオスの方が赤くなり、メスは色が薄い傾向にあります。
今まで紹介してきた赤い熱帯魚の中でも一際、赤の発色が顕著な魚です。大きくなると縄張り意識を持つので混泳のバランスも時に考えさせられる時もあります。
飼い込むほど赤みが増していく熱帯魚。泳ぐ宝石と呼ばれているそうですが、実際に呼んでいる人は見たことありません。スネールを積極的に食べてくれるため、水槽内の景観維持にも役立ってくれます。主食はフレークではなく、アカムシといった肉食系のため、餌やりが少々面倒。
喧嘩や縄張り争いを頻繁に行うような魚でないため、数匹水槽内に入れても問題ありません。ただし、隠れ家がないとストレスを感じ早死にしたり、体色が綺麗にならないことがあります。
ファイヤーテトラとも呼ばれるし、レッドテトラとも呼ばれます。呼び名は違えど品種は同じ。色は真っ赤になることはなく、ファイヤー(火)の色に近いオレンジ色が特徴的なカラシン科の熱帯魚。2〜3cmとかなり小さいので、30cm水槽でも10匹単位で入れても問題ありません。数が多いほど水槽が映えます。
流通相場 | Yahoo! 1匹あたり297円〜 |
---|---|
取扱なし | |
楽天市場 1匹あたり330円〜 |
レッドテトラと名前が似ていますが、ディープレッドという名前の如く、赤黒い体色が特徴の熱帯魚。レッドテトラと同じカラシン科なので、小ぶりでシュッとしたフォルムが特徴。小さい水槽でも5〜10匹単位で導入できます。
飼い込むほど赤みが増し、個体によっては本当に”赤色”まで発色します。(RGBライト下でなくても赤くなることを確認)
レッドファントムテトラは体高はあるものの5cm以内に収まる小型カラシンです。ショップから連れ帰った時は透明のようなピンク色のような色をしていることがほとんどですが、飼育するほど赤みが増していきます。
特に「ルブラ」の名が付くレッドファントムテトラは、ワイルド種ともあって他を圧倒するほどの赤色になります。レッドファントムテトラも引けをとらず赤いので、もはや「好みで」といったところ。
餌をあまり与えないことで色味を揚げるという方法を謳う人もいますが、栄養価のある餌を与え、きちんと育てる方が体色が綺麗になる確率はうんと高いです。動植物に広く含まれている赤い色素であるカロチノイドが含まれた餌をあげるのが手っ取り早いです。
弱酸性に傾くほど色味を増す個体がいるように、それぞれ色鮮やかにするためには個体に合った水温や水質に持っていくことが重要になります。
RGBライトは調光により色がよりハッキリと見せることができます。水草の色合いだけでなく、熱帯魚の色味も濃く見せることができるため、いつも以上に濃い色に見せることも可能なのです。ウェルカム水槽やコンテストに出典する水槽などにおすすめ。
LEDライトなどを点灯する際、あまりに光量が高すぎると熱帯魚の体色が薄くなってしまうことがあります。水草水槽の場合は高い光量も必要ですが、魚の色味を上げたいのであれば隠れ家や少し暗くなる部分を残すなどの工夫は必要です。