レッドテトラ/ファイヤーテトラはカラシンの一種で赤色が印象的な小型熱帯魚です。この記事では飼育に必要な水質条件や色揚げに適した餌などを紹介。またレッドテトラがかかりやすい病気やその対策についてもまとめているので参考にご覧ください。
レッドテトラ/ファイヤーテトラの基本情報
基本情報 | |
大きさ | 2~3cm |
水質 | pH6〜pH7.5 弱酸性〜中性 |
水温 | 20度〜27度 |
寿命 | 約3〜5年 |
レッドテトラとファイヤーテトラの違い
違いは特にありません。別名は3つほどあり、レッドテトラ、ファイヤーテトラの他にアマンダエ・テトラという呼び名があります。
色は真っ赤になるのか?
単刀直入に言えばレッドテトラは真っ赤になりません。飼い混んでも色の濃いオレンジ色くらいが限界です。本当の赤を求めるならレッドファントムテトラルブラやチェリーバルブなどをオススメします。

レッドテトラ/ファイヤーテトラの色揚げ方法
栄養価の高い餌を与える
餌をあまり与えないことで色味を揚げるという方法を謳う人もいますが、栄養価のある餌を与え、きちんと育てる方が体色が綺麗になる確率はうんと高いです。動植物に広く含まれている赤い色素であるカロチノイドが含まれた餌をあげるのが手っ取り早いです。
赤い光を含んだライトを使う
白色のみより3色LEDなど赤を含んだLED照明を当てた方が発色がよく見えます。あまり白色が強すぎると体色が飛んで見えてしまうため、身体が透明のように見えてしまいます。
白色ライトしかない場合は、光量を少し落とす工夫をしましょう。といっても光量を落とすことは難しいので、流木や水草の茂みを作って隠れられるようにすると赤みが増します。
レイアウトをしっかり作り込む
砂利や少しの水草だけといったシンプルなレイアウトだと本来の体色を発揮できないことが多いです。環境に合わせて色が強くなるので、水草レイアウトをしっかり作り込んでみましょう。

レッドテトラ/ファイヤーテトラの育て方
色を強くするには時間がかかる
レッドテトラは水槽に入れてからすぐに赤い姿になるわけではありません。1ヶ月以上飼い込み環境に馴染んでようやく綺麗な色をしてきます。
餌はフレークでも可。できるだけ小さくしよう
餌はネオンテトラなどのカラシン科と同じくフレークタイプで問題ありません。また、どこのアクアショップもフレークタイプをあげていることがほとんどなので、導入段階から問題なく食べてくれます。
ただ、慣れていない個体や成長段階にある小さな個体は餌を食べるのが苦手なので、フレークをさらにすりつぶしてあげるなどの工夫が必要です。消極的な個体は餌を食べられずじまいなんてこともあります。
水質は弱酸性よりを好む
弱酸性よりを好むため、床砂は吸着系ソイルを選ぶのが吉。ミジンコなどが発生した場合は、小さな個体が食べてくれることも。ただ、水質が悪化すると病気になりやすいので、当たり前ですが適度な水換えは必須です。
レッドテトラ/ファイヤーテトラがかかりやすい病気
白点病は唐辛子を入れれば解決
水質が悪化すると発症しやすい白点病。レッドテトラは色味が強いため、初期段階から気づくことができます。尾びれや背びれに付いていることが多いので見つけ次第すぐに唐辛子や鷹の爪を水槽に入れましょう。
初期症状であれば水換えとカプサイシンの殺菌能力で1〜2週間程度で隔離せず治すことができます。また、水草にも影響ありません。

尾ぐされ病は高水温に注意
5月以降気温が上がるタイミングで発症しやすい病気です。また、魚にストレスがかかった時などに発症しやすいです。水換え頻度が遅いのであれば、少し早めたり回数を増やしましょう。水温を25度以下にし、様子を見守っていれば自然と治癒します。

腹水病は餌の見直しを
主に消化不良から発症しやすい病気です。泳ぎ方が明らかにおかしい状況であれば、隔離し薬浴・絶食させる手段を取った方が良いです。しかし、普通に泳げているのであれば、餌の鮮度(古いのであれば捨てる)や餌のあげる時間を見直しましょう。
消灯時間が残り30分しかないといった時はあげるのをやめましょう。暗転すると睡眠に入ってしまうため、消化不良を起こしやすいのです。人間も寝る前にお腹いっぱい食べたら胃もたれしますよね。それと同じです。