



ゴイアスドワーフロタラレッドはソイルに這うように伸長していく水草です。したがって同じミソハギ科ロタラ属とは景観が全く変わってくるのが特徴です。赤い前景草(絨毯)として親しまれています。この記事ではそんなゴイアスドワーフロタラレッドの育て方(光量や水質、co2)についてまとめています。

| ゴイアスドワーフロタラレッドの情報 | |
|---|---|
| 分類 | ミソハギ科 ロタラ属 |
| 学名 | Rotala mexicana Goiás |
| 類似水草 | アラグアイアレッドシャープリーフハイグロ |
| 別名 | ゴイアスミズマツバ |
| 葉の大きさ | 高さ2〜3cm |
| 育成難易度 | |
| 成長速度 | 早い |
| レイアウト配置 | 前景〜中景 |
| 温度 | 20〜26度 |
| 水質 | 4.0〜7.0 |
| 硬度 | 0〜4 |
| 二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
| 光量/照明 | 高い光量が必要 |
| 増やし方 | ピンチカット 差し戻し |
| 流通相場 | 700~800円 |
ゴイアスドワーフロタラレッドはロタラ属でも珍しい低床を這って成長するロタラになります。中景〜後景ではなく、前景として用いるのが一般的。

グロッソスティグマやニューラージパールグラスといったメジャーな前景草で絨毯を作るのに飽きた場合はゴイアスドワーフロタラレッドのような赤系の水草で絨毯を作るのも面白いかもしれません。
ゴイアスドワーフロタラレッドはネット購入(プロショップ)でも1本あたり700円〜800円になります。ショップでは3〜5本にまとめて販売される事が普通なので、かなりの値段になっていきます。増えやすくフリマアプリで5本あたり700円程度で販売されているので安く購入したい方はそちらから入手するのもあり。

| 水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
|---|---|---|
| 30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
| 45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
| 60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
ゴイアスドワーフロタラレッドは光量が少ないと綺麗な赤色の発色を示さないので高めの光量が必要です。底床までしっかり照らせる高品質ライトを設置するか、ライトを2つ設置する工夫を施しましょう。
| 品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 水作ライトアップ | ![]() | ![]() | ![]() | ||
| ルーメン | 588〜936lm | ||||
| GEXクリアLEDパワーⅢ | ![]() | ![]() | ![]() | ||
| ルーメン | 500~1000lm | ||||
| アクロ TRIANGLE LED GROW | ![]() | ![]() | ![]() | ||
| ルーメン | 1000~3000lm | ||||
| Chihiros wrgb2 | ![]() | ![]() | ![]() | ||
| ルーメン | 2300~4500lm | ||||
ゴイアスドワーフロタラレッドを綺麗に育てるためにはco2は必須です。co2なしだと成長が進まず葉が黄ばんでしまったり、どんどん小さくなって茎だけになってしまうこともあります。
植えたばかりのゴイアスドワーフロタラレッドの調子が悪いときはpHを下げてみましょう。特に石組をガッツリしているレイアウトだとpHの高さが不調の原因である場合があります。その場合はpH下降剤やヤシャブシの実やフウの実を入れて下げてみるのが得策です。pHを0.1下げただけで成長し始めることもあります。
ゴイアスドワーフロタラレッドは低pHを好むので、大磯砂よりもソイルで育てる方がおすすめです。肥料は固形肥料の方がコントロールはしやすいですが、色合いを見て液肥で鉄分やカリウム、窒素の追加を行うと良いでしょう。
水質管理が難しい場合は窒素を含まないイニシャルスティックを植え込むと効果的です。窒素を添加したいときはOKOSHIがおすすめです。
ゴイアスドワーフロタラレッドはピンチカットと差し戻しによって増やすことができます。今の水草配置を崩さずボリュームを出したい場合はピンチカット(根元を抜かずにトリミングするだけ)をしてボリュームを出しましょう。本数を増やす、ゴイアスドワーフロタラレッドの植える領域を増やす目的がある場合は差し戻しを行うようにしましょう。
単純なトリミングを指します。ゴイアスドワーフロタラレッドを含むロタラなどの有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。
トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
ゴイアスドワーフロタラレッドのトリミングは古く痛んだ葉の切り落とし、または茎部分を切りましょう。色乗りが悪い時、苔がたくさん付いてしまった時なども気になる部位から切り落とすと綺麗な新芽を出すことがあります。這うように根付いていくので古い部分は水槽が汚れない程度に細かく振るいながら取り除きましょう。

光量不足や水質が合わないことが考えられます。水質はPH、硬度(GH)を中心に測定し、TDSの計測も合わせて行うと良いでしょう。PH、GH及びTDSは数値が低い方が育ちやすい傾向にあります。