


ロタラspHra(ハラ)後景草として非常に人気のある赤系の水草です。この記事ではロタラハラを赤く染め上げる上で重要な要素についてまとめています。また、ロタラHraを使ったレイアウトも一部紹介しているので参考にご覧ください。
ロタラsp.Hra(ハラ)の情報 | |
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分類 | ミソハギ科 キカシグサ属 |
学名 | Rotala.spHra |
類似水草 | ロタラ ロトンディフォリア |
別名 | ベトナムハラ |
葉の大きさ | 葉幅1~2mm 葉の大きさ2~3cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 4.5〜7.8 |
硬度 | 0〜3 |
二酸化炭素(CO2) | 必須 |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | Yahoo! 1本あたり200円〜 |
Amazon 1本あたり163円〜 | |
楽天市場 1本あたり59円〜 |
ロタラsp.Hra(ハラ)は後景水草として使われる人気の赤系水草です。ロタラインディカに並び、初心者が初めに導入することが多い水草です。1つのレイアウトにかなりの量を必要とするため、基本的に小さい苗で大量売りされているカップシリーズを買うのがコスパ的にベストです。
ロタラspHra(ハラ)は光量不足が続くと葉の色が緑色になっていきます。赤くなっている苗を直接購入したとしても自身の水槽の光量が低ければ赤身が抜けていき、次第に黄緑のような緑になっていきます。赤く染める場合はLEDライトのルーメンを気にする必要があります。
ロタラsp.Hra(ハラ)に限らず、全ての赤系水草は光の強さで色味が変わってきます。というのも赤系水草は光合成が活発になると、アントシアニンという赤色素の元が生成されるからです。逆に弱い光だと、アントシアニンよりクロロフィルを生成するようになり、緑色になってしまうという訳です。
これ以上光化学反応を起こしたくない!という場合に発生する。
光合成させて!光が足りない!という場合に発生する。
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
ロタラsp.Hra(ハラ)が群生するエリア直下に1000lm以上、7000K以上の光が当たっていれば間違いなく赤くなります。水槽照明がロタラsp.Hra(ハラ)よりも離れていて、薄暗い状況であれば暗い方にかけて色味が悪くなるのが実感出来ると思います。光量は十分育つレベル(LEDライト2個分)用意するのが無難です。
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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![]() | 水作ライトアップ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 588〜936lm | ||||
![]() | GEXクリアLEDパワーⅢ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 500~1000lm | ||||
![]() | アクロ TRIANGLE LED GROW | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
![]() | Chihiros wrgb2 | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 2300~4500lm |
ロタラsp.Hra(ハラ)を綺麗に赤く染めるなら10時間以上の点灯時間は必要です。sp.Hra(ハラ)の発色が悪い場合は、光量(ルーメン数)と点灯時間に焦点を当てて見ましょう。栄養不足による発色不良は立ち上げから半年以上でない限りは発生しづらいです。
色味が良くない=光量不足または二酸化炭素不足
ここまで光量が必須としつこく買いていますが、光量も十分なのに赤みが増さない!という場合もあるかと思います。そこで液肥や固形肥料の追加を検討する人もいますが、二酸化炭素の添加量足りてますか?意外とCO2濃度が低く発育が十分にされていない場合もあるのでその点も見直してみましょう。
赤系の水草には鉄分という説が回っていますが、実際は全ての水草に鉄分は必要です。葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となるからです。もしロタラsp.Hra(ハラ)と共に入れている他の緑水草が白みを帯びていたら、カリウムなどの王道とされる栄養素だけでなく、鉄分不足を疑うのが良いでしょう。
ソイルには高い栄養が既に含まれているため、水槽内の栄養過多を回避するためにも鉄分(アイアン)のみ入れるという方法をとったほうが良いという事です。
ロタラsp.Hraはピンチカットと差し戻しによって増やすことができます。今の水草配置を崩さずボリュームを出したい場合はピンチカット(根元を抜かずにトリミングするだけ)をしてボリュームを出しましょう。本数を増やす、ロタラsp.Hraの植える領域を増やす目的がある場合は差し戻しを行うようにしましょう。
単純なトリミングを指します。ロタラsp.Hraを含むロタラなどの有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。
トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
ロタラsp.Hra(ハラ)の水上葉は緑色です。また、葉も丸みがあり別物と認識してしまう人がいてもおかしくありません。水上葉を水中に入れても問題なく育ちますが、馴染むまでに時間がやや掛かります。水上葉がそのまま馴染むむように成長してくれる場合もありますが、基本的に葉が枯れて(溶けて)から水中葉を出して馴染むケースがほとんど。
水上葉が水中で溶けても問題ではないよ!
ロタラsp.Hraの単価は1本100円相当10本売りが基本です。1つのレイアウトに少なくとも30本は欲しいので、1800円(税別)+送料といったところ。正直高すぎです。
アクアショップではビギナー向けとして束で販売されていることは珍しくありません。30cm水槽ならレイアウトにお釣りが来るくらいの量で300円で販売している場合もあります。東京などの都心部になるほど価格は上がる傾向にあります。(土地代とかも含まれるため)スネールの混入などは避けられないので簡易農薬も併せて購入することをおすすめします。
メルカリなどのフリマアプリでは1本あたり30円の相場となっています。基本的に送料込で売られています。また、本数も1000円前後の価格に設定されており、30〜50本まとめ売りが基本。
お得に揃える場合はオススメと言えます。しかし、プロが育てたものでない場合が殆どですので、コケや病気の原因が混入してる可能性があるのも事実です。
1カップ800〜1000円程度でアクアショップで売られていることが多いです。(地域によって価格が変動する)
本数を正確には数えていませんが60cm×30cm水槽のレイアウトの半分を覆うのに適した量があります。コケや病片、スネールの混入がないので、1から安全に立ち上げたい方などにはコスト的にもおすすめです。また、ADAやGROWといったメーカーが売り出しているカップに入ったロタラsp.Hraは水上葉ではありますが、馴染むのが早いです。
ロタラsp.Hraを綺麗な赤でキープする方法を下記にまとめました。ポイントとなるのはやはり光量と考えます。それ以外の要素は他の水草も育たない場合に足して考えるという方が良いでしょう。