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ロタラインディカが赤くならない原因はco2や光量ではなく品種違いかも

ロタラインディカを赤く育てる方法

ロタラインディカはロタラsp.Hraと並んで赤系の水草として人気のある後景向きの水草です。ロタラインディカは初心者向けとしておすすめされアクアショップでも300円程度で束で購入できることもあります。

初心者でも育てられる水草とはいえ、ロタラインディカが好む水質や光量を理解していないと葉が赤くならなかったり、葉が小さくなって綺麗に育てることができません。

ロタラインディカを綺麗に育てたいなら必要な水質(PHや硬度)や光量、co2量を知っておくべきです。

目次

ロタラインディカの育成条件

ロタラインディカ
ロタラインディカの情報
分類ミソハギ科
キカシグサ属
販売学名Rotala rotundifolia var
類似水草ロタラ ロトンディフォリア
ロタラsp.Hra
別名ベトナムハラ
葉の大きさ葉幅1~2mm
葉の大きさ2~3cm
育成難易度
成長速度早い
レイアウト配置中景〜後景
温度22〜26度
水質6.0〜7.0
よく育つ硬度GH1〜GH3
17.8mg〜53.4mg
二酸化炭素(CO2)必須
光量/照明高い光量が必要
増やし方枝分かれ
ピンチカット
差し戻し
参考価格300円〜

赤系水草の入門として

ロタラインディカ

ロタラインディカは後景水草として使われる人気のある赤く染まる水草です。ロタラインディカの学名はロトンディフォリアであり、正確にはロタラロトンディフォリアの中でもさらに赤く染まる品種をインディカと呼称します。

主に赤く染まる原因は光量と十分なco2量ですが、同じ条件下でもインディカが赤く染まらない染まらないということが起きます。

ADA培養カップで購入したインディカならPHや硬度が高すぎるために上手く育っていない可能性がありますが、ショップやフリマで束売りを購入した場合はインディカが赤くならないのであれば、それはロトンディフォリアである可能性があります。

水上葉は緑色

ロタラインディカ初期

ロタラインディカの培養カップや水上葉は緑色です。既に育ってコンディションの整えられたロタラインディカは冒頭で紹介したような橙色〜赤色をしています。

水草の色が変化していく
光量が低ければ緑色へ
光量が高ければ赤色へ

「購入時は赤みを帯びていたのに、自分の水槽に入れたら色が黄色や緑に変化してしまった」というケースが多々ありますが、水草は水上の植物と違い、水質や光量によって姿を変えます。そのため、ショップで売られている環境(特に光量や点灯時間、CO2添加量)と自宅の環境に大きな差があれば良くも悪くも変化するということになります。

ロタラは日本種でキカシグサと呼ばれる

ロタラインディカは日本の在来種でキカシグサという名前で存在します。アクアショップで販売されている水草は海外産で日本原産が並んでいることはないと思います。

また、日本のキカシグサは水中でも育ちますが、ロトンディフォリア(インディカ)のような育ち方はしません。ただ、水上葉は赤い花を咲かすのでビオトープに用いてみても面白いかもしれません。

ロタラインディカを赤くするコツ・育て方

赤く育てるコツまとめ
  • 弱酸性の水(PHを低く)を保つ
  • 軟水(低いGH)を保つ
  • 強い光(光量)を当てる
  • 日照時間(点灯時間)を10時間以上にする
  • CO2を添加する
  • RGB系ライトを使う

ロタラインディカに使う低床

低床とは水槽に敷くものを意味します。

低床には土で固めたソイルを使用するようにしましょう。ソイルを使用した方が弱酸性よりの水を作りやすいからです。砂利を使用すると硬度が上がりすぎてしまい育たなくなったり赤色にならないケースがあります。

ソイルは栄養を多く含んだタイプと栄養がなく水槽内の不純物を吸い取るタイプがあります。水草水槽を始めて間もない人は水槽内の不純物を吸い取るタイプを使用した方が失敗が少ないです。JUNプラチナソイルはコスパが良く機能性も高いのでおすすめです。

ロタラインディカは軟水でよく育つ

水には軟水と硬水があり、水草水槽に使われる多くの水草は軟水を好みます。ロタラインディカも軟水を好む傾向にあるため、硬度はGH1~GH3内を目指すようにしましょう。

地域によっては硬度が非常に高くGH4以上になってしまうことはよくあります。硬度が高い地域では浄水器を使用するか、イオン交換樹脂を使った濾過材をフィルターに使うことでGHを下げることができます。

ロタラインディカは強い光量が必要

水草に必要な光量
水槽規格まぁまぁ育つ十分育つ
30cm300~500lm588~1,176lm
45cm750~1,000lm1,500~2,000lm
60cm1,000~2,000lm2,550~3,000lm
※上記の表はGEX、suisaku、KOTOBUKI、アクロから出る商品を参考に作成しています。
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle

ロタラインディカが群生するエリア直下に30cm水槽なら588ルーメン以上、45cm水槽なら1000lm以上の(色温度7000K以上)光が当たっていれば間違いなく赤くなります。

水槽のライトがロタラインディカよりも離れていて、薄暗い状況であれば暗い方にかけて色味が悪くなります。安いLEDライトで綺麗に育てるにはLEDライト2つは必要になります。

おすすめのLEDライト

品質ライト名規格別 詳細
ライトランク水作ライトアップライトのサイズライトのサイズ
ルーメン588〜936lm
ライトランクGEXクリアLEDパワーⅢライトのサイズライトのサイズ
ルーメン500~1000lm
ライトランクアクロ TRIANGLE LED GROWライトのサイズライトのサイズ
ルーメン1000~3000lm
ライトランクChihiros wrgb2ライトのサイズライトのサイズ
ルーメン2300~4500lm

ロタラインディカには10時間光を当てる

ロタラインディカを綺麗に赤く染めるなら10時間以上の点灯時間は必要です。ロタラインディカの発色が悪い場合は、光量(ルーメン数)と点灯時間を問題視するべきです。

栄養不足による発色不良は立ち上げから3ヶ月以上でない限りはすぐに判断がしづらいです。ロタラインディカに限らず、全ての赤系水草は光の強さで色味が変わってきます。

赤系水草は光合成が活発になると、アントシアニンという赤色素の元が生成されるからです。逆に弱い光を当て続けると、アントシアニンよりクロロフィルを生成するようになり、緑色になってしまいます。

アントシアニンとは

これ以上光化学反応を起こしたくない!という場合に発生する。

クロロフィルとは

光合成させて!光が足りない!という場合に発生する。

ロタラインディカに必要なco2量

ロタラインディカは光合成をしっかりおこなって初めて、赤色が増していく水草です。co2が添加されていない水槽だと光合成が促進されず色が黄緑色っぽくなったり、そもそも葉が開かずに小さくなってしまうこともあります。

co2添加量目安

30cm水槽0.5滴〜1滴/秒
45cm水槽1滴〜1.5滴/秒
60cm水槽1滴〜2滴/秒
奥行30cmの水槽規格を想定しています。
サイズが小さいものは過剰添加に注意してください。

co2の添加はむずかしくなく、初心者でも気軽に取り入れることができます。初心者の方は炭酸水を使った添加方法や砂糖とイースト菌と水を使った添加方法がおすすめです。

co2添加方法は以下の4つが基本なので、気になったものから始めてみると良いです。

鉄分(アイアン)もあると良い

赤系の水草には鉄分という説が回っていますが、実際は全ての水草に鉄分は必要です。葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となるからです。もしロタラインディカと共に入れている他の緑水草が白みを帯びていたら、カリウムなどの王道とされる栄養素だけでなく、鉄分不足を疑うのが良いでしょう。

ソイルには高い栄養が既に含まれているため、水槽内の栄養過多を回避するためにも鉄分(アイアン)のみ入れるという方法をとったほうが良いという事です。

ロタラインディカの増やし方とトリミング

ピンチカットで増やす

単純なトリミングを指します。ロタラインディカを含む有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。

差し戻しで増やす

トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。

トリミング回数を増やしたら差し替えが必要

トリミングを繰り返すと根本のインディカが痩せ細り、葉や茎が細くなったり、色が悪くなったりします。トリミングを繰り返しおこなったら根本を引き抜き、切ったインディカを差し戻すと綺麗なレイアウトを維持することができます。

ロタラインディカの水上葉について

ロタラインディカの水上葉は緑色です。また、葉も丸みがあり別物と認識してしまう人がいてもおかしくありません。水上葉を水中に入れても問題なく育ちますが、馴染むまでに時間がやや掛かります。

水上葉がそのまま馴染むむように成長してくれる場合もありますが、基本的に葉が枯れて(溶けて)から水中葉を出して馴染むケースがほとんど。

水上葉が水中で溶けても問題ではないよ!

ロタラインディカの値段と販売相場

ネット価格は1本100円+送料

ロタラインディカの単価は1本100円相当10本売りが基本です。1つのレイアウトに少なくとも30本は欲しいので、1800円(税別)+送料といったところ。

フリマアプリの価格は1本30円(送料込)

メルカリなどのフリマアプリでは1本あたり30円の相場となっています。基本的に送料込で売られています。また、本数も1000円前後の価格に設定されており、30〜50本まとめ売りが基本。

お得に揃える場合はオススメと言えます。しかし、プロが育てたものでない場合が殆どですので、コケや病気の原因が混入してる可能性があるのも事実です。

培養カップシリーズがおすすめ

1カップ800〜1000円程度でアクアショップで売られていることが多いです。(地域によって価格が変動する)本数を正確には数えていませんがレイアウトの半分を覆うのに適した量があります。コケや病片、スネールの混入がないので、1から安全に立ち上げたい方などにはコスト的にもオススメです。

また、ADAやGROWといったメーカーが売り出しているカップに入ったロタラインディカは水上葉ではありますが、馴染むのが早いです。

ロタラインディカの育て方まとめ

  • ロタラインディカは光量・点灯時間・CO2が大切
  • RGB系のLEDに変えてみるのもあり
  • 鉄分を添加してみるのもあり
  • 安く買い揃えるならフリマアプリ
  • 綺麗に立ち上げるなら組織培養シリーズ

その他の赤い水草はこちら

ロタラインディカによくある質問

ロタラインディカはどれくらいの高さになる?

ロタラインディカは光量と栄養さえあればどんどん伸びるので高さ30cm以上になることもあります。高さのない水槽ではすぐに水面に到達するのでトリミングをこまめにする必要があります。詳しくは「ロタラインディカの増やし方とトリミング」をご確認ください。

ロタラインディカの特徴は?

ロタラインディカは後景水草として使われる人気のある赤く染まる水草です。ロタラインディカが好む水質や光量を理解していないと葉が赤くならなかったり、葉が小さくなって綺麗に育てることができません。詳しい育て方は「ロタラインディカの育成条件」をご確認ください。

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