ロタラインディカはロタラsp.Hraと並んで赤系の水草として人気のある後景向きの水草です。ロタラインディカは初心者向けとしておすすめされアクアショップでも300円程度で束で購入できることもあります。赤い水草は水草水槽の魅力の一つなので、育ててみたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、単純に植えただけではインディカは赤くなりません。本記事ではロタラインディカを赤く育てる、赤い色をキープするための方法を紹介していきますので参考にご覧ください。
ロタラインディカってどんな水草?

ロタラインディカの情報 | |
---|---|
分類 | ミソハギ科 キカシグサ属 |
学名 | Rotala rotundifolia“Red form” |
類似水草 | ロタラ ロトンディフォリア ロタラsp.Hra |
別名 | ベトナムハラ |
葉の大きさ | 葉幅1~2mm 葉の大きさ2~3cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 4.5〜7.0 |
硬度 | 0〜3 |
二酸化炭素(CO2) | 必須 |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | 300円〜 |
赤系水草の入門として

ロタラインディカは後景水草として使われる人気のある水草です。初心者であっても育てやすいことで有名で初めての赤系水草がロタラインディカやロタラsp.Hraであることが多いのではないでしょうか。ロタラインディカは真っ赤というよりもオレンジ〜赤色に近い色合いがオーソドックス。初心者でも再現しやすいのでおすすめです。
始めのうちは緑色

ロタラインディカやロタラHraは最初のうちは緑色です。既に育ってコンディションの整えられたロタラインディカは冒頭で紹介したようなオレンジ〜赤色の色をしています。ですが、組織培養カップなどで販売されているロタラインディカは緑色で赤系要素はほとんどありません。光量やCO2、ライトの調光によって色が赤へと変化していきます。

購入時は赤みを帯びていたのに、自分の水槽に入れたら色が黄色や緑に変化してしまった。となるケースが多々ありますが、水草は水上の植物と違い、水質や光量によって姿を変えます。そのため、ショップで売られている環境(特に光量や点灯時間、CO2添加量)と自宅の環境に大きな差があれば良くも悪くも変化するということになります。
ロタラインディカを赤くするコツ・育て方
- 強い光(光量)を当てているか
- 日照時間(点灯時点)を確保できているか
- CO2を添加しているか
- PHが低めに設定されているか
- RGB系ライトを使ってみるのもあり
ロタラインディカに必要な光量

水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
ロタラインディカが群生するエリア直下に30cm水槽なら588ルーメン以上、45cm水槽なら1000lm以上の(色温度7000K以上)光が当たっていれば間違いなく赤くなります。水槽照明がロタラインディカよりも離れていて、薄暗い状況であれば暗い方にかけて色味が悪くなるのが実感出来るでしょう。
おすすめのLEDライト
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
---|---|---|---|---|---|
![]() | 水作ライトアップ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 588〜936lm | ||||
![]() | GEXクリアLEDパワーⅢ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 500~1000lm | ||||
![]() | アクロ TRIANGLE LED GROW | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
![]() | Chihiros wrgb2 | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 2300~4500lm |
ロタラインディカに必要な点灯時間は?
ロタラインディカを綺麗に赤く染めるなら10時間以上の点灯時間は必要です。インディカの発色が悪い場合は、光量(ルーメン数)と点灯時間に焦点を当てて見ましょう。栄養不足による発色不良は立ち上げから半年以上でない限りは発生しづらいです。
ロタラインディカに限らず、全ての赤系水草は光の強さで色味が変わってきます。というのも赤系水草は光合成が活発になると、アントシアニンという赤色素の元が生成されるからです。逆に弱い光だと、アントシアニンよりクロロフィルを生成するようになり、緑色になってしまうという訳です。
- アントシアニン
-
これ以上光化学反応を起こしたくない!という場合に発生する。
- クロロフィル
-
光合成させて!光が足りない!という場合に発生する。
ロタラインディカにCO2は必須
ロタラインディカは光合成をしっかり行えてこそ、色味が増していく水草です。二酸化炭素が添加されていない水槽だと光合成が促進されず色が黄色っぽくなったり、そもそも葉が開かずに小さくなってしまう場合も。
CO2は砂糖とイースト菌と水だけをペットボトルで混ぜ合わせてCO2添加する発酵式というものから取り入れることができます。機材の知識がない、購入予算がないといった場合はお試しで「発酵式」のCO2添加道具を作ってみることをおすすめします。
鉄分(アイアン)もあると良い
赤系の水草には鉄分という説が回っていますが、実際は全ての水草に鉄分は必要です。葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となるからです。もしロタラインディカと共に入れている他の緑水草が白みを帯びていたら、カリウムなどの王道とされる栄養素だけでなく、鉄分不足を疑うのが良いでしょう。
ソイルには高い栄養が既に含まれているため、水槽内の栄養過多を回避するためにも鉄分(アイアン)のみ入れるという方法をとったほうが良いという事です。

ロタラインディカの水上葉について

ロタラインディカの水上葉は緑色です。また、葉も丸みがあり別物と認識してしまう人がいてもおかしくありません。水上葉を水中に入れても問題なく育ちますが、馴染むまでに時間がやや掛かります。
水上葉がそのまま馴染むむように成長してくれる場合もありますが、基本的に葉が枯れて(溶けて)から水中葉を出して馴染むケースがほとんど。
ロタラインディカの値段と販売相場
ネット価格は1本100円+送料
ロタラインディカの単価は1本100円相当10本売りが基本です。1つのレイアウトに少なくとも30本は欲しいので、1800円(税別)+送料といったところ。
フリマアプリの価格は1本30円(送料込)
メルカリなどのフリマアプリでは1本あたり30円の相場となっています。基本的に送料込で売られています。また、本数も1000円前後の価格に設定されており、30〜50本まとめ売りが基本。
お得に揃える場合はオススメと言えます。しかし、プロが育てたものでない場合が殆どですので、コケや病気の原因が混入してる可能性があるのも事実です。
培養カップシリーズがおすすめ
1カップ800〜1000円程度でアクアショップで売られていることが多いです。(地域によって価格が変動する)本数を正確には数えていませんがレイアウトの半分を覆うのに適した量があります。コケや病片、スネールの混入がないので、1から安全に立ち上げたい方などにはコスト的にもオススメです。
また、ADAやGROWといったメーカーが売り出しているカップに入ったロタラインディカは水上葉ではありますが、馴染むのが早いです。
ロタラインディカの育て方まとめ
- ロタラインディカは光量・点灯時間・CO2が大切
- RGB系のLEDに変えてみるのもあり
- 鉄分を添加してみるのもあり
- 安く買い揃えるならフリマアプリ
- 綺麗に立ち上げるなら組織培養シリーズ
その他の赤い水草はこちら
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