水槽のリセットのやり方と失敗しないために用意すべきもの
水草水槽を管理する上で一番大変とも言えるのがリセット作業ではないでしょうか?この記事では60cm水槽の解体の流れまでの流れをまとめています。闇雲に解体すると生体を殺めてしまったり、掃除の手間が増えたりするものです。まだ解体に慣れていない人は参考にご覧ください。
リセットする水槽について
基本情報 | |
水槽スペック | エーハイム60cm水槽 |
ソイルなど砂底 | プラチナソイル |
フィルター | エーハイム2213 |
照明器具 | パラディオ蛍光灯×3 |
二酸化炭素 | あり |
点灯時間 | 7時間 |
水槽はエーハイムの60cm水槽になります。スリム60cm水槽と比べ奥行きを演出しやすい水槽です。水量も多く確保できる分、立ち上げや解体に苦労します。
使用した水草について
主に植えているのはポゴステモンデカネンシスと南米ウィローモス、ブセファランドラになります。(ハイグロフィラピンナティフィダなども見えますが)ポゴステモンデカネンシスは当初3株だけ植えていたのがトリミングを繰り返して気づけば森と化していました。
下草にはニューラージパールグラスを植えていましたが、維持期間が3ヶ月弱だったので絨毯化までしていません。
水槽リセット作業の下準備
必要な物のリストアップ
いきなりリセットしよ〜!と闇雲に作業するより必要な物をリストアップしましょう。この作業をすっ飛ばすと作業が中断したり、思わぬ断捨離を強いられる場合があります。
- 生体を保管するケース
- 水草を保管するケース
- 飼育水を確保するバケツ
- 流木や石、機材を洗うためのバケツ
入れ物が一番重要です。ブラシなどはあってもなくてもなんとかなります。こんな水槽を立ち上げている段階で、メラニンスポンジや歯ブラシなどメンテナンス用品はあると考えています。
生体の保管準備はしっかりしよう
簡易水槽を準備し生体が健康に過ごせる環境の確保は必要です。水草については別のケースでぶち込んでおけばなんとかなります。
水槽リセット作業「隠れ家を撤去していく」
生体よりも隠れ家を撤去
ネオンテトラ/カージナルテトラ、オトシンクルス、ヤマトヌマエビなど生体を取り除きたいところですが、流木や石が配置したままだと隠れられてしまいます。まずは、大きい流木(特に南米ウィローモスが生茂る)やポゴステモンから順に撤去していきます。この作業は割と慎重に行う必要があり、手を抜くと水抜きまで生体の存在に気づかけなかったというケースもよくあります。
生体を回収していく
飼育水をそのまま使用して容器に退避させていきます。観賞魚たちは1〜2週間もしくは1ヶ月以上この容器で過ごす場合も。ただのタッパーでの保管は熱帯魚などの体色が薄くなりがちなので、水草や流木などの隠れ家、ソイルなどを入れてあげると健康的な色合いを保ことができます。
この容器は100円ショップで購入したタッパ(実際は500円)を使っています。ヒーター、水中モーター、エアーレーションを設置しやすいのでオススメです。生体移動後は器具の保管箱として使えたり汎用性は非常に高いです。ダイソーやSeriaなどどこでも売ってます。
水槽内に入れていた生体
- ネオンテトラ
- カージナルテトラ
- ベタ
- サイアミーズフライングフォックス
- アルビノミニブッシープレコ
- オトシンクルス
- ヤマトヌマエビ
ちなみに、この水槽は「いなくなる」=「死(エビに食われる)」のサイクルが出来上がっているので、いなくなった子は死んだと思うようにしています。
アルビノブッシープレコは本来2匹いたはずなのに、1匹になっていました。
つまりそういうことです。
水槽リセット作業「石の排除と水草の洗浄」
石は洗いながら撤去する
取り残された生体(特にエビ)を探すのと同時に石も取り除いていきます。この時に、付着した苔も水槽内で洗いとっていきます。ここで洗いながら収容することで後々洗う手間が省くことができます。
必要な水草の選定と洗浄
次のレイアウトでも使用する水草は別容器へ。不必要な水草はメルカリなどのフリマアプリで売るか、売れないものは破棄してしまいます。ブセファランドラやアヌビアスナナプチ、ハイグロフィラピンナティフィダは再利用するので、葉についた苔を洗浄して保存しておきます。
こちらのタッパも100円ショップで購入。今までの経験上、タッパでの保存できる期間は大体1週間です。2週間経過すると葉が溶けてしまったり、成長障害を起こす個体が出てきます。
60cm水槽リセットの解体編はここまで!
感想:準備に時間がかかる
60cm水槽リセット【解体編】はここでいったん終了です。機材は撤去しないの?水槽の掃除は?と思うかもしれませんが、ここまでの作業でかなり時間がかかります。
また、一番時間を有するのはおそらく生体移動のための準備と実際の捕獲でしょう。「取り逃がし」=「死」でもあるので、プレッシャーも大きいです。今回は全員無事退避できたので何よりです。リセットの初歩は準備が重要と毎回思います。
下記の記事でお掃除編を紹介していきますが、リセットは1日で全部やり通さなくても生体を確保してからひと段落として次の日に行うのも方法の一つです。もしかしたら取り逃がしたエビなどが出てくるかもしれません。