水槽LEDライトは2つ必要か?1つだけで良いのか?問題
久々のコラムは水槽に設置するLEDライトは1つで十分なのか、2つあった方が良いのか問題について語っていきます。
この話題は結論から言うと「好きにすれば良い」であり、100%の答えがありません。
ただ、それでも水槽ライトが1つだけで良いのか、2つあった方が良いのか知りたい人もいるはず。この記事では水槽ライトを1つ設置した場合と2つ設置した場合のそれぞれの明るさやメリット、デメリットについて言及していますので参考にご覧ください。
持っているライトや育てたい生体で変わる
奥行20cmのスリムタイプの場合
スリム水槽は奥行20cmの場合LEDライトは1つで良い場合がほとんどです。ただ、GEXクリアLEDパワーⅢとかそこそこの物だとそこそこの育ち方しかしないのも事実です。
スリムタイプの水槽は水槽LEDライトの照射角度的に全てを網羅しやすいので、ライトを1つか2つかなんて悩みは起きづらいでしょう。
育てる水草の種類でも変わる
まず初心者が最初に手を出す水草はミクロソリウムやアヌビアスナナなどの陰性植物が多い傾向にあります。これらの陰性水草はLEDライトは光ってればOKというレベルでも十分育ちます。
この時点ではLEDライトが1つか2つかで悩むことは少ないでしょう
ただし、細かな葉状のミリオフィラムやロタラsp.Hraなどの赤系水草を育てるとなると話が変わってきます。
水槽LEDライトを1つで運用するなら、より光量の高い商品が求められ、当たる角度によっては2つ設置しないと綺麗に育てるのが厳しいということもあります。
水草の状態が良くなる要因は様々
水草育成をする上ではライトは必要不可欠ですが、水草の状態が良くなる要因は水質や土壌、温度だったり様々なので一概に水槽LEDライトが全てとは言い切れません。
しかし、植物にとって光はやはり最重要なので、単純に1つを2つに変えるだけで一気に改善される事が多いのも事実です。しかし、中には水槽LEDライトを2つに変えても全然育たないなんてこともよくあります。
このように水草育成は、モグラ叩きのように問題が出てくるので、1つにすべきか、2つにすべきかも悩みながら、水質にも目を向けることも重要となります。
実際2つと1つでどれくらい変わる?
アクロTriangleで比較
上記はアクロTriangleを1つで運用した時と2つで運用したストック水槽の比較画像です。LEDライトが1つの方が手前にあるルドヴィジアスーパーレッドやパールグラスが若干暗くなっているのが分かります。
赤系水草が水面近くにあれば、育成に大きな問題はないですが、アルテルナンテラレインキーなどの水面から遠い位置にある赤系水草は色乗りが悪くなりやすいです。中景に背丈が伸びやすい水草、前傾に強い光量を必要とする水草を配置する際は差を感じやすいと思います。
元々の光量が3000ルーメンと非常に光量があるライトなので、あまり参考になりませんね。次は平凡なLEDで比較したいと思います。
1000lmレベルを並べた場合の比較
続いては約1000lm程度の水槽LEDライトを1つ設置した時と2つ設置した時の比較になります。
ライトが1つの時と2つの時とでは、明らかに違うのがわかる!
1つの明るさだと一部の水草は上手く成長できない場合があります。
ちなみに、最初に比較したアクロTRAIANGLEを使用している写真にも植えている赤系水草がありますが、育ちの違いが異なるのが分かります。赤系水草は光量の違いでだいぶ雰囲気が変わってくるものです。
水槽LEDライトは1つ?2つ?結論まとめ
ここでアンケートをとってみたので見て欲しい。
LEDライトは
— ゆうパック (@YhAqua) March 14, 2021
LED1つ派が7割弱以上、2つ派が2割強という結果になりました。ちなみに1つ派の人に何を使っているか聞いてみたところ、アクロTriangleや千尋WRBG2、TWINSTAR(神畑)といったハイパフォーマンスLEDでした。
つまり、品質の高い強い光を出せるLEDライトなら1つか2つかなんて迷う必要がないのね
とはいえ、低価格で入手できる水槽LEDライトでも2つであればほとんどの水草が育ちますし、なくても十分育つライトもあるので、水草をしっかり育てたい人が高い水槽LEDライトを絶対買うべきとは言い切れないところがあります。
なるべく設備投資を抑えて水草をしっかり育てたいという人はハイパフォーマンスLEDを買うよりも安くてそこそこなLEDを2つ買った方が結果的に安い場合があるのも事実です。
まとめると
- 高品質LEDライトを買えば1台で済む
- 低価格帯のLEDライトは2台あると安心
以上の2点を抑えておけば、自分にとって2つ必要かどうかが分かるよ!