


久々のコラムは水槽に設置するLEDライトは1つで十分なのか、2つあった方が良いのか問題について語っていきます。
この話題は結論から言うと「好きにすれば良い」であり、100%の答えがありません。
スリム水槽は奥行20cmの場合LEDライトは1つで良い場合がほとんどです。ただ、GEXクリアLEDパワーⅢとかそこそこの物だとそこそこの育ち方しかしないのも事実。
スリムタイプ水槽はLEDの照射角度的に全てを網羅しやすいので、ライトを1つか2つかなんて悩みは起きづらいと思います。
まず初心者が最初に手を出す水草はミクロソリウムやアヌビアスナナなどの陰性植物が多いので、LEDライトは光ってればOKというレベル。ここでもLEDライトを2つにする悩みは起きづらいです。
ただ、細かな葉状のミリオフィラムやロタラsp.Hraなどの赤系水草を育てるとなると話が変わってきます。LEDライト1つの運用なら、より光量の高いものが求められ、当たる角度によっては2つないと厳しいってこともあります。
水草の状態が良くなる要因は水質だったり、土壌だったり、温度だったり様々なので一概にLEDライトが全てとは言えません。
しかし、植物にとって光はやはり最重要なので、単純に1つを2つに変えるだけで一気に改善される事が多いのも事実。ですが、中にはLEDを2つに変えても全然育たないなんてことも良くあります。
こういったモグラ叩きのように問題が出てくるので、1つにすべきか、2つにすべきかといった悩みも生じてくるのだと筆者は思います。
▲LEDライトが1つの場合
▲LEDライトが2つの場合
上記はアクロTriangleを1つで運用した時と2つで運用したストック水槽の比較画像です。LEDライトが1つの方が手前にあるルドヴィジアスーパーレッドやパールグラスが若干暗くなっているのが分かります。
赤系水草が水面近くにあれば、育成に大きな問題はないですが、アルテルナンテラレインキーなどの水面から遠い位置にある赤系水草は色乗りが悪くなりやすいです。中景に背丈が伸びやすい水草、前傾に強い光量を必要とする水草を配置する際は差を感じやすいと思います。
とまぁ上記の例はアクロTriangleなので元々の基準値が3000ルーメンと非常に光量がありあまり参考になりませんね。次は平凡なLEDで比較したいと思います。
上記は約1000lmのレベルのLEDライトを2つ並べた時と1つの場合の比較です。
▲LEDライトが1つの場合
▲LEDライトが2つの場合
1つの時は明らかに暗いのが分かります。
1つの明るさだと一部の水草は上手く成長できない場合があります。ちなみに、最初に比較したアクロTRAIANGLEを使用している写真にも植えている赤系水草がありますが、育ちの違いが異なるのが分かると思います。赤系水草は光量の違いでだいぶ雰囲気が変わってくるものです。
ここでアンケートをとってみたので見て欲しい。
LEDライトは
— ゆう🌱Aqua (@YhAqua) March 14, 2021
LED1つ派が7割弱以上、2つ派が2割強という結果だった。ちなみに1つ派の人に何を使っているか聞いてみたところ、アクロTriangleや千尋WRBG2、TWINSTAR(神畑)といったハイパフォーマンスLEDでした。
LED2つであればほとんどの水草が育ちますし、なくても十分育つライトもあるので、正解はないですね。最後に筆者の見解としては、なるべく設備投資を抑えて水草をしっかり育てたいという人はハイパフォーマンスLEDを買うよりも安くてそこそこなLEDを2つ買った方が結果的に安い場合があるので、2つを推したいと思います。