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ゴールデンテトラの寿命や種類と飼育・色落ちの原因・水槽に入る数

ゴールデンテトラの寿命や種類と飼育・色落ちの原因・水槽に入る数

ゴールデンテトラにはアームストロンギ種とロードウェイ種が流通しています。

ゴールデンテトラの金色の姿は体に付着した寄生虫(吸虫)との反応による輝きです。そのため、ブリード個体であるロードウェイ種は寄生虫(吸虫)がつかないので金色にならず、銀色であることがほとんどです。

一方のアームストロンギ種は寄生虫(吸虫)が付いていることが多いので、金色に輝いて見えるのが特徴です。これらの種類について理解していれば、ゴールデンテトラが色落ちしてしまう理由が寄生虫(吸虫)が減ったことであるとわかります。

この記事ではゴールデンテトラの特徴だけでなく、飼育に必要な水槽サイズや用品のラインナップ、育成や繁殖に関する環境づくりについて解説しています。

目次

ゴールデンテトラの寿命と飼育データ

ゴールデンテトラ
ゴールデンテトラの情報
分類コイ目
カラシン科
学名Hemigrammus armstongi
別名ゴールデンテトラ・エオス
ゴールデンテトラ・ブルーライン
分布アラグアイア川(ブラジル)
大きさ3cm〜5.5cm
寿命3年〜4年
育成難易度
温度24〜28度
水質5.5〜7.0
硬度GH1〜GH12
繁殖ばら撒き
参考価格150円〜

ゴールデンテトラの金色は寄生虫が原因

ゴールデンテトラは、本来、銀色の見た目をしていますが、特定の地域では、特別な寄生虫(吸虫)に反応して美しい金色になることがあります。ゴールデンテトラの歴史では、最初に見つかったとき、金色の魚は新しい種と間違われましたが、今は同じ種とされています。

したがって、飼育下の魚は、寄生虫に触れていないので、金色にはなりません。なので売られている「ゴールデンテトラ」と名付けられた魚は、実際にはあまり金色ではありません。

発色の良いゴールデンテトラを入手したい場合は、ブリード個体で(ロードウェイ種)はなく、ワイルド個体(アームストロンギ種)を求めるようにしましょう。

ゴールデンテトラには2種類いる

アームストロンギ種(Hemigrammus armstrongi)

アームストロンギ種(Hemigrammus armstrongi)は金色のゴールデンテトラとして知られており、鮮やかな金色の体色が特徴です。これは、特定の寄生虫(吸虫)に感染した場合にのみ現れる色です。しかし、この種は飼育下では金色にはなりにくく、野生個体でのみこの色が見られることが多いです。

ロードウェイ種(Hemigrammus rodwayi)

ロードウェイ種(Hemigrammus rodwayi) は、銀色のグレーの体色を持つゴールデンテトラです。飼育下で繁殖されたゴールデンテトラは通常、この種に属します。アクアショップで入手しやすく、アクアリウムで一般的に見られるゴールデンテトラといえばロードウェイ種になります。

ゴールデンテトラの飼育できる水槽サイズ

ゴールデンテトラは3cm程度のサイズ感という印象を受けますが、5cm程度まで成長する個体もいます。飼育するときは6匹程度のグループ飼育が理想ですが、小さい水槽で始めると窮屈になり、水の悪化が早いので手入れが大変になったり、魚が病気になりやすくなります。

以下の水槽サイズと水槽に入れる数の目安を参考に何匹飼育するかを決めると良いです。

水槽サイズ数目安水量
幅30cm×奥行20cm3匹程度16L
幅45cm×奥行き30cm6匹程度27L
幅60cm×奥行き30cm6匹〜12匹57L
水槽サイズと水量一覧

ゴールデンテトラの飼育に必要なもの

小型水槽で飼育する場合

ここでは小型水槽は横幅30cm未満の水槽よりも小さい水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。小型水槽では外掛けフィルターが手入れも簡単でおすすめです。
▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎15cm水槽ライトおすすめ一覧
▶︎20cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用ファン水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。
▶︎水槽用ファンおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。
▶︎水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。
中型水槽で飼育する場合

ここでの中型水槽は横幅30cm以上、60cm未満の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。30cm〜45cmの中型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 30cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧 
▶︎ 45cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧
▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 30cm水槽ライトおすすめ一覧
▶︎ 45cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用ファン水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。
▶︎ 水槽用ファンおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。
大型水槽で飼育する場合

ここでの大型水槽は横幅60cm以上の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。60cm以上の大型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 外部フィルターおすすめ一覧 
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 60cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。

ゴールデンテトラの飼育方法

購入時は水合わせをしよう

ゴールデンテトラをアクアショップで購入したら、自宅の水槽の水と「水合わせ」をする必要があります。いきなり、自宅の水槽に移し替えるとPHショックを受けて死ぬ可能性があります。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

点滴法による水合わせがおすすめ

点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。

STEP
水温を合わせる
水合わせの温度合わせ

まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。

季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。

購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。

STEP
バケツに袋の水と魚を入れる
水合わせ

水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)

STEP
エアチューブを使って水槽の水を垂らす
水合わせ(点滴法)

エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)

STEP
点滴の量は1秒に6滴
水合わせ点滴のスピード

点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。

終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。

ゴールデンテトラの好む水質と水流

ゴールデンテトラは弱酸性よりかつ、軟水の水質を好みます。可能であればブラックウォーターでの飼育が望ましいです。水流は弱めに設定し、水流のない止水域を作るようにしましょう。

水温は高めをキープしよう

ゴールデンテトラは低くても24度は維持したいところ。適温は24〜28度と高水温を好みます。水温が20度を下回ると動きが鈍くなり、低床や水草などの隠れ家に身を寄せて動かなくなります。

長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。

夏場は高水温に気をつけよう

夏場は暑さ対策をしなければ水温が28度以上になるので酸欠状態になったり、水が汚れやすくなります。したがって、ファンやクーラーの設置は5月頃からすべきです。

冬場の水換えは水温に気をつけよう

冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。

ゴールデンテトラの餌

フレーク顆粒タイプイトメ
冷凍アカムシブラインシュリンプ

ゴールデンテトラは何でも食べます。そのため給餌に困ることはないでしょう。ただし、購入直後は警戒して餌を全く食べないということもあります。

他に同サイズの魚が食べる姿から餌を食べることを素早く学習しますが、水槽自体に初めていれた生体がゴールデンテトラの場合、慣れるのに時間がかかる場合があります。

導入したばかりの際はすりつぶしたフレークなど一口で食べられる大きさのものを与えると効果的です。

ゴールデンテトラの繁殖

繁殖に必要な環境

ゴールデンテトラの繁殖には、幅45cm奥行き30cm高さ30cm程度の水槽を用意すると良いです。

繁殖用の水槽は薄暗くし、葉の細かいウィローモスや人工産卵床(ネットでも可)などを置いて、卵を受けとめられるようにします。水槽の底面はメッシュで覆い、卵が落ちても親魚のゴールデンテトラが届かないようにします。

繁殖水槽の水質はPH5.5〜6.5の弱酸性、GH1-5の比較的軟水が好ましいです。また、水槽んは高めの26度〜29度を維持すると良いです。ブラックウォーターにしておくことが理想的でフィルターはスポンジフィルターで水流が生まれないようにします。

ゴールデンテトラのペアリング

ゴールデンテトラはペア(2匹)でも繁殖を目指すことはできますが、オスとメスを合わせて6匹程度のグループで挑戦すると成功率が上がります。

できることならオスとメスは別々の水槽で調整して、太ったメスと発色の良いオスを先述した水槽へ移します。

繁殖行動が見られた時や卵が低床に落ちていることを確認したら、親魚に卵を食べられる前に親魚をもとの水槽へ戻します。

稚魚の生まれるタイミングと餌

卵や稚魚は光に弱いので、水槽内は暗くする必要があります。

正常な卵であれば24~36時間で孵化し、3~4日後には稚魚が泳ぎまわります。最初はインフゾリアといった極小の餌を与え、その後ブラインシュリンプを与えます。

ゴールデンテトラの死因や病気対策

ゴールデンテトラは白点病や尾ぐされ病を発症しやすいです。集団飼育することがほとんどなため、1匹の発症を確認した時点でまとめて薬浴できると理想的です。白点病の疑いがあれば水槽全体をアグテンに漬けるのも一つの手です。

白点病

見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも全く影響がないためおすすめ。

気になる場合はヒコサンZアグテンメチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全です。

尾ぐされ病

ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気です。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあり、水質変化(PHの上下動や水温変化など)によって引き起こされることが多いです。

かなり症状が進行した状態で塩浴をおこなうと悪化するおそれがあります。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、症状が改善しないときは毒性の低いヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。

薬浴と塩浴と合わせるのは魚の回復力を高めながら治療できるので有効です。

ゴールデンテトラによくある質問

Q1:ゴールデンテトラの寿命は?

A1:ゴールデンテトラの寿命は3年〜4年程度です。ただし、この寿命は弱酸性の軟水で過ごした時の寿命で、日本の水質に多い、中性かつ硬水よりの水質では長生きしない可能性があります。詳しくは「ゴールデンテトラの育て方」をご確認ください。

Q2:ゴールデンテトラがゴールデンじゃないんだけど?

A1:ゴールデンテトラには2種類います。アームストロンギ種とロードウェイ種です。金色の発色を示すのはアームストロンギ種です。ゴールデンテトラは寄生虫と体の反応によって金色になるため、ブリード個体が主となるロードウェイ種は金色にならない傾向にあります。詳しくは「ゴールデンテトラの飼育データ」をご確認ください。

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この記事を書いた人

ruby48.comではアクアリウムに関する様々なログや情報をお届けしていきます。定期的にコンテストも開催し、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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