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ヒドジョウの寿命と最大サイズ|動かない時の対処や病気の対策まとめ

ヒドジョウの寿命や大きさ

ヒドジョウはマドジョウの突然変異で緋色で生まれてくる個体です。アクアショップではブリード個体が販売されており、誰でもヒドジョウを飼育することができます。

ヒドジョウは野生でも誕生することがありますが、その確率は極めて低く、見つけるのは難しいです。飼育方法はドジョウと変わらないため、アクアリウム初心者でも気軽に飼育ができます。

この記事ではヒドジョウの飼育に失敗しないためのポイントや繁殖方法や期間、ヒドジョウの好む餌といった情報を紹介しているので参考にご覧ください。

目次

ヒドジョウの寿命や大きさ

ヒドジョウ
ヒドジョウの情報
分類コイ目
ドジョウ科
学名Misgurnus anguillicaudatus Ver.
別名
類似ドジョウ
大きさ12cm〜15cm
寿命2年〜5年
10年以上生きるケースも
育成難易度
温度16度〜25度
10度以下は冬眠による生存
水質7.0〜8.0
硬度GH10 – GH15
繁殖水草などへの産み付け
参考価格1匹1,300円〜

ヒドジョウの寿命

ヒドジョウの寿命は2年前後と言われますが、飼育下において1年間を通して水温管理していれば5年、10年と長生きする傾向にあります。

小柄な淡水魚の中では長寿なので、長期間生体を飼育する環境の保持をする覚悟と責任が必要です。

ヒドジョウは野生下にいるのか

ヒドジョウはマドジョウの突然変異なので野生下にも存在します。

アクアショップで販売されているヒドジョウはブリードによって色が固定されたものを販売されたものなので、レアではありませんが、野生下で見つけたヒドジョウは天然物なので、遭遇すればかなりレアと言えます。

ヒドジョウの大きさは13cm〜15cm

ヒドジョウは、成魚になると大きい個体で15cm程度まで成長します。

成長速度が遅い魚に分類されるので、ヒドジョウの飼育を始めてから大きくなるまでにはやや時間がかかります。しかし、大きめな水槽と栄養豊富な餌を与えることで、成長速度を早くさせることは可能です。

小さな水槽では成長が止まることがあります。大きい個体にしたいなら水槽もより大きくした方が良いです。

ヒドジョウの性格と混泳

ヒドジョウは動き回ることをあまりしないおとなしい魚です。

また、サイズも大きくて13cm〜15cmの長さで、口のサイズは小さいままです。そのため、メダカやヤマトヌマエビといった淡水の生き物との混泳ができます。

ただし、体型が似ているポリプテルスなどの肉食魚との混泳をするとヒドジョウが餌になるので混泳はできません。

ヒドジョウの飼育に適した水槽サイズ

ヒドジョウは最大でも12cm〜15cm程度に落ち着くため、幅30cmの水槽でも飼育ができます。20cm〜25cm水槽でも飼育できなくはないですが、遊泳することや餌を食べる量や水を汚すスピードを考えると濾過が追いつかなくなるので、幅30cm以上、奥行き20cm以上の水槽で飼育するのが理想的です。

ヒドジョウの飼育に必要なもの

中型水槽で飼育する場合

ここでの中型水槽は横幅30cm以上、60cm未満の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。30cm〜45cmの中型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 30cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧 
▶︎ 45cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧
▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 30cm水槽ライトおすすめ一覧
▶︎ 45cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用ファン水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。
▶︎ 水槽用ファンおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。
大型水槽で飼育する場合

ここでの大型水槽は横幅60cm以上の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。60cm以上の大型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 外部フィルターおすすめ一覧 
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 60cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。

ヒドジョウの飼育環境や好むエサ

ヒドジョウの低床

ヒドジョウは低床が必要

ヒドジョウは砂に潜る習性があります。
無加温飼育で寒い時期は、砂に潜っても越冬しようとするのでなるべく潜りやすい低床砂を選んであげることが大切です。ストレスを軽減する意味でも、冬場の低水温を過ごす意味でも低床は絶対に必要です。

低床砂の選び方

砂利は口や体表を傷つけてしまう恐れがあります。また、ソイルは水道水によってはPHが低くなりすぎることがあるので、水質変化の少なく、潜りやすい田砂やボトムサンドなどを選ぶと良いです。

購入時は水合わせをしよう

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

点滴法による水合わせがおすすめ

点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。

STEP
水温を合わせる
水合わせの温度合わせ

まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。

季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。

購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。

STEP
バケツに袋の水と魚を入れる
水合わせ

水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)

STEP
エアチューブを使って水槽の水を垂らす
水合わせ(点滴法)

エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)

STEP
点滴の量は1秒に6滴
水合わせ点滴のスピード

点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。

終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。

ヒドジョウの好む水質と水流

ヒドジョウの好むPHは7.0〜PH7.8と中性の水質を好みます。日本全土に生息する品種とあって、日本の水道水との相性はバッチリです。また、硬度も軟水よりも中硬水を好むので、水道水をカルキ抜きしてそのまま使用するだけで十分です。

流れの強いところよりも止水域を好むので水流は弱くする方が良いです。大きめの水槽で飼育すれば、自ずと止水域ができるのでそこまで気にかける必要はないですが、小さい水槽では排水量の多いフィルターは避けた方が良いです。

水温は無加温でもOKだが20度以上は必要

ヒドジョウは室内飼育なら一年を通して20度以上確保してあげるのが良いです。一般的なアクアリウム用ヒーターの水温は25度前後にキープできるので、温度管理はしやすいでしょう。

冬場は逆に高水温になりやすいので水槽用クーラーやファンの取り付けは必須です。

冬場の水換えは水温に気をつけよう

冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。

ヒドジョウの食べる餌と餌やり回数

タブレット顆粒タイプイトメ
冷凍アカムシブラインシュリンプ

ヒドジョウは底棲魚(ていせいぎょ)なので浮遊タイプの餌は好んで食べません。(餌になれると食べる個体もいる)

沈下性のタブレットや顆粒餌、イトメやアカムシなどを好んで食べる傾向にあります。また、水槽内の他の魚の食べ残しや藻類、苔なども食べるので掃除屋として飼育する人もいます。(ただし、苔取り生体としては不向き。)

餌は頻繁にあげる必要はなく、1日1回もしくは2日に1回でも問題ありません。

ヒドジョウの繁殖

ヒドジョウのオスメスの見分け方

ヒドジョウのメスは12cm~15cmにまで成長しやすいので体格差でも見分けをつけることもできます。また、オスは胸びれがメスよりも長いので、個体として小さく、ヒレが長く見えるのはオスの可能性が高いです。

メスは大きく胴体も丸みがあると認知しておこう

繁殖期は4月下旬〜7月

繁殖期は気温が一気に上昇する4月下旬〜7月です。メスにオスが巻きつく形で交尾がおこなわれて産卵が始まります。ヒドジョウは水草や物に卵を産み付けます。産卵期のピークは5月〜6月の梅雨の時期になります。

卵の孵化は2日〜3日

ヒドジョウの卵は水温を18度に設定すると2日〜3日で孵化します。稚魚はアルテミア(ブラインシュリンプ)やミジンコを与えるのがベストです。

ヒドジョウの死因や病気・動かない時の対処

ヒドジョウは高水温にさらされると白点病や尾ぐされ病を発症することがあります。薬浴をする場合は魚病薬の影響を受けて弱ってしまったり死んでしまうリスクがあるので規定量よりも少ない半分の量から使用するように注意が必要です。

白点病

見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも全く影響がないためおすすめ。

気になる場合はヒコサンZアグテンメチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全です。

尾ぐされ病

ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気です。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあり、水質変化(PHの上下動や水温変化など)によって引き起こされることが多いです。

かなり症状が進行した状態で塩浴をおこなうと悪化するおそれがあります。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、症状が改善しないときは毒性の低いヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。

薬浴と塩浴と合わせるのは魚の回復力を高めながら治療できるので有効です。

動かないときの対処

ヒドジョウは水温が低すぎると全く動かなくなります。これはヒドジョウに限った話ではなく、低水温が苦手な魚は動かなくなる傾向にあります。

水温が20度〜25度に設定しているのにも関わらず、動かないときは単にリラックスしている可能性があります。動かずに呼吸が荒いときはエラに異常がある可能性があるので塩浴やエアレーションを強くするといった対策を講じましょう。

ヒドジョウによくある質問

Q1:ヒドジョウの寿命は?

A1:ヒドジョウの寿命は、野生下では1年〜2年が寿命と言われています。観賞用として飼育した場合でも3年程度とされていますが、最大で5年〜10年生きるとも言われています。

Q2:ヒドジョウの飼育に必要なものは何ですか?

A2:ヒドジョウの飼育には、最低でも幅30cm、奥行き20cm程度の水槽とろ過フィルター、底砂、そして飼料が必要です。また、水道水を使用する場合はカルキ抜きも必要となります。

Q3:ヒドジョウのエサは何が良いですか?

A3:ヒドジョウには、ミジンコや赤虫、イトミミズ、または川魚用の飼料などを与えることが推奨されています。ただし、ヒドジョウは底生魚なので、沈下性のあるエサを選ぶことが重要です。

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この記事を書いた人

ruby48.comではアクアリウムに関する様々なログや情報をお届けしていきます。定期的にコンテストも開催し、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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