ボルビティスヒュディロティは中景に用いられることが多いシダ系の水草です。ハイグロフィラピンナティフィダと同じく非常に人気があり、両者を用いているレイアウトは非常に多いです。この記事ではボルビティスヒュディロティの増やし方や活着の仕方などの育て方やレイアウト活用例を紹介しています。
ボルビティスヒュディロティの基本情報
ボルビティスヒュディロティの基本情報 | |
分類 | ツルキシノオ科 ヘツカシダ属 |
学名 | Bolbitis heudelotii |
別名 | アフリカミズシダ ボルビチス ヒュディロティ |
育成難易度 | ★★・・・ |
成長速度 | 遅い |
レイアウト配置 | 中景 |
水温 | 20〜26度 |
水質(pH) | 5〜7 |
硬度(GH) | 0〜6 |
二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
光量/照明 | 弱くても良い |
増やし方 | 株分け |
参考価格 | 1,000円〜 |
透明感のある葉が特徴
ボルビティスヒュディロティは透明感のあるギザギザの葉が特徴的なシダ系の水草です。中景草として用いられることが多く、光が透き通った深緑の茂みは非常に魅力的です。
活着できる水草
ボルビティスヒュディロティはウィローモスなどのコケのように活着できる水草です。葉自体は活着しませんが根元から流木や石にくっつけることが可能です。テグスやモスコットンなどで巻き付けて入れましょう。活着させるには黒褐色の根の部分が必要です。
大型水槽向けの水草
ボルビティスヒュディロティの子株は小さいですが、成長すると大きくなっていきます。葉の全体の大きさは50cm近くまで成長することもあるので小型水槽での管理は難しいです。中型水槽から用いるのがベストです。
ボルビティスヒュディロティの育成
ボルビティスヒュディロティの必要光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
そこまで強い光量は必要ありません。ただ、極端に暗すぎると葉が溶け始めたり、黄色くなってしまったりします。
ボルビティスヒュディロティに二酸化炭素(CO2)は必要?
現状維持を目的とするなら二酸化炭素(CO2)はなくても問題ありません。ただ、成長速度が遅いため、茂らすのが目的なのであれば二酸化炭素(CO2)は必須です。

ボルビティスヒュディロティのトリミング
ボルビティスヒュディロティは密集しすぎると枯れてしまったり、シダ病のように溶け始めてしまうので定期的に間引く必要があります。葉の部分を落とすとそこから枯れたり溶けたりするので、根元部分の茎部分を落とすようにしましょう。
ボルビティスヒュディロティが枯れる溶ける場合
ボルビティスヒュディロティの葉が茶色くなったり、溶け始めたりしたらまずはその部分を切り落とし拡大しないようにすべきです。その後は成長障害が起きている可能性があるので二酸化炭素(CO2)を少し強めにして成長を促進させる方法を取りましょう。
ボルビティスヒュディロティの増やし方
ボルビティスヒュディロティを水中で増やす場合は根茎を切断することで可能となります。水上葉で増やす場合は根茎を切るのではなく、葉の裏についた胞子嚢を育てる方法となります。
ボルビティスヒュディロティを使ったレイアウト
ボルビティスヒュディロティを使ったレイアウトは水族館などの商業施設でもよく見られます。
スカイツリーインフォメーション前
すみだ水族館
一般:15cm水槽レイアウト

一般:45cm水槽レイアウト

一般:60cm水槽レイアウト

ボルビティスの種類
ボルビティスヒュディロティミニ
ボルビティスsp.ベビーリーフ
ボルビティスヒュディロティまとめ
ボルビティスヒュディロティはビニール袋に少量入って株売りされていることが多々あります。初心者の方は群生する姿を見ない限り、あまり魅力的に感じない水草かもしれません。
色んな水草を育てていく上で気づけばボルビティスヒュディロティに手を出していた…というような中級者向けかと思います。