混泳が難しいボララス・ウロフタルモイデスの飼育や繁殖・水温
ボララス・ウロフタルモイデスは大きくても2cm程度にしかならい超小型の熱帯魚です。超小型ですが、飼育難易度はそれほど難しくないため、1年を通して水温維持ができるなら初心者でも簡単に飼育ができます。
超小型魚なため、20cm水槽といった超小型水槽にもある程度の数を入れて飼育ができます。ですが、超小型ゆえに4cmを超える魚と混泳させると食べられるリスクがあります。
飼育に失敗ためにもボララス・ウロフタルモイデスの飼育に必要なものや水槽のサイズ、購入時に気をつけるべきことは知っておくべきです。
ボララス・ウロフタルモイデスの寿命と飼育データ
ボララス・ウロフタルモイデスの情報 | |
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分類 | コイ目 コイ科ボララス属 |
学名 | Boraras urophthalmoides |
別名 | ボララス・ウロフタルマ ラスボラ・ウロフタルモイデス |
分布 | タイ(南部)サイブリ川 カンボジア ベトナム |
大きさ | 1.5cm〜2cm |
寿命 | 4年~8年 |
育成難易度 | |
温度 | 20〜28度 |
水質 | 6.0〜7.0 |
硬度 | GH1〜GH9 |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | 100円〜 |
体長は2cm程度の小柄な魚
ボララス・ウロフタルモイデスは2cm程度にしかならない超小型の熱帯魚です。体高がないため、体も細いため、見慣れない人は稚魚に思えるかもしれません。しかし、成魚で2cmです。
超小型の熱帯魚なため、大きな魚と混泳させると食べられるリスクがあります。
発色はオレンジと黒いラインが特徴
ボララス・ウロフタルモイデスは赤系の熱帯魚ではなく、オレンジ系の熱帯魚です。小さいため、色のりが悪いと地味な姿にしか見えません。
しかし、ボララス・ウロフタルモイデスが環境に慣れること、LEDライトの種類がマッチすると色があがって綺麗なオレンジ色とバランスの取れた黒いラインが現れるので非常に見応えのあるす姿になります。
似たような色合いの魚でラスボラエスペイがいます。3cm〜4cm程度に成長するのでワンサイズ大きい品種が良い人はそちらを選ぶのも良いかもしれません。
さまざまなボララスがいる
ボララス・ウロフタルモイデスと関連の高いボララス属には他にも真っ赤になるボララスマキュラータやブリジッタエといった種類があります。
どのブララスも比較的温和な正確なため、色違い同士の混泳をしても問題はありません。超小型熱帯魚を中心としたレイアウトを作ってみても良いでしょう。
ボララス・ウロフタルモイデスの飼育できる水槽サイズ
ボララス・ウロフタルモイデスは2cm程度にしかならないので30cm水槽でも10匹程度の飼育は可能です。ただし、小さいゆえに強い水流に弱いので、強い水流を生み出さないフィルターが必要不可欠です。
水流がある場所がどうしても生まれてしまう場合は、止水域にどれだけ入れるかを考慮して、ボララス・ウロフタルモイデスの数を調整する必要があります。
水槽サイズ | 数目安 | 水量 |
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幅30cm×奥行20cm | ~10匹 | 16L |
幅45cm×奥行き30cm | 10匹〜20匹 | 27L |
幅60cm×奥行き30cm | 20匹〜 | 57L |
ボララス・ウロフタルモイデスの飼育に必要なもの
小型水槽で飼育する場合
濾過フィルター | ろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。小型水槽では外掛けフィルターが手入れも簡単でおすすめです。 |
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▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧 | |
水槽ライト | 水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。 |
▶︎15cm水槽ライトおすすめ一覧 ▶︎20cm水槽ライトおすすめ一覧 | |
エアレーション | エアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。 |
ヒーター | ヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。 |
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧 | |
水槽用ファン | 水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。 |
▶︎水槽用ファンおすすめ一覧 | |
水槽用クーラー | 水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。 |
▶︎水槽用クーラーおすすめ一覧 | |
カルキ抜き | カルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。 |
掃除ポンプ | 掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。 |
中型水槽で飼育する場合
濾過フィルター | ろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。30cm〜45cmの中型水槽では外部フィルターがおすすめです。 |
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▶︎ 30cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧 ▶︎ 45cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧 ▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧 | |
水槽ライト | 水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。 |
▶︎ 30cm水槽ライトおすすめ一覧 ▶︎ 45cm水槽ライトおすすめ一覧 | |
エアレーション | エアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。 |
ヒーター | ヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。 |
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧 | |
水槽用ファン | 水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。 |
▶︎ 水槽用ファンおすすめ一覧 | |
水槽用クーラー | 水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。 |
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧 | |
カルキ抜き | カルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。 |
掃除ポンプ | 掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。 |
大型水槽で飼育する場合
濾過フィルター | ろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。60cm以上の大型水槽では外部フィルターがおすすめです。 |
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▶︎ 外部フィルターおすすめ一覧 | |
水槽ライト | 水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。 |
▶︎ 60cm水槽ライトおすすめ一覧 | |
エアレーション | エアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。 |
ヒーター | ヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。 |
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧 | |
水槽用クーラー | 水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。 |
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧 | |
カルキ抜き | カルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。 |
掃除ポンプ | 掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。 |
ボララス・ウロフタルモイデスの飼育方法
購入時は水合わせをしよう
ボララス・ウロフタルモイデスは小さい魚なので急な水質変化のストレスを特にうけやすいです。購入したボララス・ウロフタルモイデスは必ず、飼育する水槽と持ち帰った飼育水のチューニングが必要です。
- 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
- 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
- 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
- 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
点滴法による水合わせがおすすめ
点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。
まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。
季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。
購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。
水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)
エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)
点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。
終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。
ボララス・ウロフタルモイデスの好む水質と水流
ボララス・ウロフタルモイデスは弱酸性よりで軟水の水質を好みます。水槽の上層を泳ぐ傾向が高いので、水面が揺れるレベルの水流は作らないようにすべきです。
外掛けフィルターを使用する水槽では、流水量を減らして勢いを殺す必要があります。小さい水槽は場合によってはスキマーだけで運用した方が良いケースもあります。
水温は高めをキープしよう
ボララス・ウロフタルモイデスは低くても24度は維持したいところ。適温は20〜28度と高めの水温を好みます。水温が20度を下回ると動きが鈍くなったり、白点病を引き起こす恐れがあります。
水温は水草も育ちやすく、苔の発生もある程度抑えられる24度前後をキープするのが理想的です。
温度が上下する水槽では長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。
夏場は高水温に気をつけよう
夏場は暑さ対策をしなければ水温が28度以上になるので酸欠状態になったり、水が汚れやすくなります。したがって、ファンやクーラーの設置は5月頃からすべきです。
冬場の水換えは水温に気をつけよう
冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。
ボララス・ウロフタルモイデスの餌
ボララス・ウロフタルモイデスは何でも食べます。そのため給餌に困ることはありません。ただし、購入直後は警戒して餌を全く食べないということもあります。
他に同サイズの魚が食べる姿から餌を食べることを素早く学習しますが、水槽自体に初めていれた生体がボララス・ウロフタルモイデスの場合、慣れるのに時間がかかる場合があります。
身体が小さいのでフレークはすり潰すようにあげると良いです。また、冷凍アカムシを与えるときは水槽用ハサミで切ってからあげると食べてくれます。
ボララス・ウロフタルモイデスと混泳できる魚の早見表
ボララス・ウロフタルモイデスの混泳早見表
テトラ系 | ラスボラ系(プレコ系) | オトシンクルス
メダカ | プラティ |
(アピストグラマなど) | シクリッドコリドラス |
ドジョウ | クーリーローチ淡水フグ |
ベタ | ディスカス | エンゼルフィッシュ
エビ | グッピー |
ボララス・ウロフタルモイデスは温和なため、他の魚に危害を加えることはありませんが、他の魚から危害を加えられることはあります。
4cm以上になる魚や口の大きいメダカやモーリーはボララス・ウロフタルモイデスを捕食してしまう恐れがあるため、混泳に向きません。特にボララス・ウロフタルモイデスを食べて味をしめてしまうと全滅するまで食べます。
ボララス・ウロフタルモイデスの死因や病気対策
ボララス・ウロフタルモイデスは白点病や尾ぐされ病を発症しやすいです。集団飼育することがほとんどなため、1匹の発症を確認した時点でまとめて薬浴できると理想的です。白点病の疑いがあれば水槽全体をアグテンに漬けるのも一つの手です。
白点病
見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも全く影響がないためおすすめ。
気になる場合はヒコサンZやアグテン、メチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全です。
尾ぐされ病
ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気です。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあり、水質変化(PHの上下動や水温変化など)によって引き起こされることが多いです。
かなり症状が進行した状態で塩浴をおこなうと悪化するおそれがあります。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、症状が改善しないときは毒性の低いヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。
ボララス・ウロフタルモイデスによくある質問
- Q1:ボララス・ウロフタルモイデスの寿命は?
-
A1:ボララス・ウロフタルモイデスの一般的な寿命は3年〜4年程度です。環境が整い、ストレスなく育つと8年程度まで生きた事例があります。ただし、この寿命は弱酸性の軟水で過ごした時の寿命で、日本の水質に多い、中性かつ硬水よりの水質では長生きしない可能性があります。詳しくは「ボララス・ウロフタルモイデスの育て方」をご確認ください。
- Q2:ボララス・ウロフタルモイデスの特徴は?
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A1:ボララス・ウロフタルモイデスは大きくても2cm程度にしかならい超小型の熱帯魚でオレンジと黒いラインが特徴的です。小さいすぎるので混泳する魚選びは慎重にしなくてはいけません。詳しくは「ボララス・ウロフタルモイデスの混泳できる魚の早見表」をご確認ください。