


観賞魚としてだけでなく藍藻などの厄介なコケ取り生体として招かれる事が多いモーリーシリーズ。ネットや参考書ではブラックモーリーの名で通っていますが、アクアショップではライヤーテールモーリーで売られていることもしばしば。実は生体の性質としては同じ。この記事ではライヤーテールモーリーでも藍藻を食べるのか?食べる苔の種類やそもそもの育て方や注意点を解説していきます。
基本情報 | |
大きさ | 3〜7cm |
水質 | 弱酸性〜中性 |
水温 | 20度〜28度 |
寿命 | 約3〜5年 |
コケ取りとして水槽に入れる目安 | |
30cm水槽 | 1匹 |
45cm水槽 | 2匹程度 |
60cm水槽 | 3匹程度 |
苔取り早見表 | ||||
茶ゴケ | 黒髭苔 | 糸状苔 | 珊瑚苔 | 藍藻 |
◯ | × | △ | △ | ◯ |
基本的に柔らかい苔を食べる傾向にあり、茶ゴケや藍藻を食べてくれます。主食が苔というわけでないため、豊富に餌がある環境下ではほとんど苔は食べません。コケ対策として導入するのであれば、飢餓状態にする必要があります。
ライヤーテールモーリー、ブラックモーリー、プラティは油膜を食べてくれることで有名。常に餌を欲する彼らは上から餌が降ってくることを認識すると餌探しのついでに油膜を食べてくれます。
そもそもモーリーがいてもなお油膜が消えない場合は、水槽内にトラブルが起きている可能性が非常に高いですので見直してみましょう。また、油膜除去のためにモーリー系を導入するのはお勧めできません。
1匹あたり100〜250円で売られています。ライヤーテールモーリーは様々な色が存在しますが、基本的にどの色も価格に大きな差はありません。簡単に繁殖するので、オスとメスをペアで買えば数週間後に十数匹になっている。なんてこともザラですので、買い過ぎには注意が必要です。
ライヤーテールモーリーは様々な色合いが存在します。色がライヤーテールモーリーの前に付きます。白いライヤーテールモーリーはシルバーライヤーテールモーリー、黒ならブラックライヤーといった感じです。色によって食性が変わるということもありません。
基本的に何とでも混浴可能ですが、個体が大きいとシュリンプや稚魚を食べてしまうことがあります。また、ベタなどのヒレが大きい魚と混浴するとヒレを食べてしまう場合があるので注意が必要です。
ブラックモーリーと食性は同じく多くのコケを食べます。特にエビ類でもあまり食べない藍藻(シナノバクテリア)も食べるます。ただし、水槽内に他に食べやすいコケがあったり、餌の頻度が多いと食べません。
藍藻除去のために導入するのであれば、予め他の熱帯魚に餌を与えた上で投入するようにしましょう。餌が少ないほど雑食性が増し、藍藻も積極的に食べるようになります。
ライヤーテールモーリーはフレーク、赤虫問わずなんでも食べる性質があります。フォーターフェザーなど葉先が柔らかい水草さえ食べることもあります。成長するほど食べる量が多くなる傾向にあります。
また、オスに関しては産んだ稚魚でさえ食べてしまうので、繁殖を目的としている方は隔離するなどの注意が必要です。
モーリーは卵を産み付けるのではなく、メスの身体から直接稚魚を産み落とす「卵胎生(らんたいせい)」です。条件は特になく、オスとメスを水槽内に入れておけば自然と繁殖していきます。
2〜3ヶ月ペースに子供産み続けるモーリー。一度の出産数は個体によりバラバラですが、一度に5匹以上産むことも珍しくありません。ただ、産む数が多いほど、メスの負担は重くなり弱って死んでしまうこともあります。
繁殖を目的とするならオスは別水槽に移しましょう。生まれた瞬間からオスが稚魚を食べてしまう場合があります。ちなみに筆者は生まれたばかりの稚魚をそのまま放置していたら、2日で全て食べられてしまいました。
稚魚の段階から人工餌を食べることができます。ただ、身体が小さいのでフレークをさらに粉状にしてあげるなどの工夫をしましょう。成長スピードはかなり速いのが特徴です。
ブラックモーリーは大食漢で常に何かを食べようとする傾向があります。そのため、コケや油膜を積極的に食べてくれます。特に他の魚が食べない藍藻も食べるため少しの藍藻除去にはしばしブラックモーリーが使われることもあります。
ブラックモーリーは最大で5cm〜6cmほどになります。ライヤーテールモーリーになるとヒレの大きさでもう少し大きく見えることがあります。また、体格的には丸々と太りやすいため、成魚はかなり大きい印象になります。