


レモンテトラは背鰭、腹ビレが黄色く染まり、全体の体色も黄色くなるカラシン科の熱帯魚です。体高があるように見えるため、3cm~4cmのサイズ感でも若干大きめに見えるかもしれません。
レモンテトラは水質管理が不慣れな初心者でも飼育しやすいことでも有名です。しかし、購入したときに水合わせをおこなわなかったり、過ごしやすい水温を維持できないと病気になって最悪の場合すぐに死んでしまう可能性があります。この記事ではレモンテトラの適した水質や水流、購入したときに長生きするコツ、育てるうえで必要な餌、繁殖方法などを紹介しています。
大きさ | 3〜4cm |
水質 | pH5.0〜7.5 |
硬度 | 1〜12 |
水温 | 20度〜28度 |
寿命 | 4年〜5年 |
学名 | Hyphessobrycon pulchripinnis |
分類 | カラシン目 カラシン科 |
分布 | ブラジル |
別名 | とくになし |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | 150円〜 |
レモンテトラはレモンのように腹ビレや背ビレが黄色く染るカラシンの仲間です。体色も黄色寄りのシルバーになるのが魅力の1つ。ネオンテトラなどメジャーカラシンと大差ないサイズ感で混浴もできるので人気があります。
レモンテトラと類似したカラシンにプリステラという熱帯魚がいます。プリステラも背鰭、腹鰭に黄色いスポットが入りますが、よく見るとラインの向きが違うのが分かります。また、プリステラは尾ひれが赤く染まる特徴もあります。
レモンテトラはネオンテトラと同様に水質悪化や温度など環境の変化に耐えられる種です。さすがに汚い、温度差が激しいといった劣悪な環境であれば1年も経たずにしんでしまいますが…。ちゃんと育てれば5年以上生きることも容易です。
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。
まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。
季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。
購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。
水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)
エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)
点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。
終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。
ブラックネオンテトラは低くても22度は維持したいところ。適温は26〜28度と高水温を好みます。水温が20度を下回ると動きが鈍くなり、低床や水草などの隠れ家に身を寄せて動かなくなります。
長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。
冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。
レモンテトラはなんでも食べるため、餌には苦労しません。餌を与えないと水草をかじってしまい、食害が生まれることがあります。
全ての熱帯魚に言えることですが、新しい環境に引っ越した魚は一時的に餌を食べなくなる事があります。対処方法としてはアカムシなら切ってあげる、フレークなら沈下させてあげるなどして興味を持ってもらうようにしましょう。
ただし、魚は断食しても2週間は平気で生きていますので、餓死する前に環境に慣れて餌を食べる方が早いかと思います。
導入したばかりの際はすりつぶしたフレークなど一口で食べられる大きさのものを与えると効果的です。
レモンテトラは白点病や尾ぐされ病を発症しやすいです。集団飼育することがほとんどなため、1匹の発症を確認した時点でまとめて薬浴できると理想的です。白点病の疑いがあれば水槽全体をアグテンに漬けるのも一つの手です。