


ブラックファントムテトラの成魚は水質にうるさくなく初心者でも育てやすいカラシン科の魚です。小型観賞魚の中では黒い姿が珍しく好みが別れることも。この記事ではブラックファントムテトラの飼育方法(繁殖・混泳相性・餌・好む水流など)についてまとめいます。
ブラックファントム・テトラの情報 | |
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分類 | カラシン目 カラシン科 |
学名 | Hyphessobrycon Megalopterus |
別名 | – |
分布 | ブラジル コロンビア |
大きさ | 3cm〜5cm |
寿命 | 3年〜5年 |
育成難易度 | |
温度 | 22度〜27度 |
水質 | 4.5〜7.0 |
硬度 | 1〜8 |
繁殖 | ばら撒き |
参考価格 | 140円〜 |
レッドファントムテトラと同じ背鰭が大きく誇張された熱帯魚。銀色の胴体と黒いヒレが特徴的で水槽内のイメージをシックにしてくれます。レッドファントムテトラと同じ水槽内で売られていることもあり、かつ両者の色乗りが悪い場合はレッドファントムテトラと間違えて入れられてしまうケースもあるようです。
ブラックファントムテトラは割と温厚な部類なので、3cm前後の小さい頃からチェリーシュリンプなどの小さなエビと混泳し、育てていれば襲うことはかなり少ないです。(稚エビは捕食されることが多い)ヤマトヌマエビや成体のミナミヌマエビなどは元々大きいので手を出すことはありません。
ブラックファントムテトラを購入した場合、ショップからの持ち帰りでも通販でも、まずは水合わせが必要です。水合わせとは飼育環境とショップなどでの管理環境における水質をできるだけ合わせることを指します。
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
ブラックファントムテトラの色乗りが良い環境は流木の根や枝が多く配置されたレイアウトであることが多いです。低pHを好むのでマジックリーフやヤシャブシの実などを加えると良いでしょう。
ブラックファントムテトラは元々、小さい湖や池といった水流の少ない場所に生息しています。水槽内も滞留した所に集団で固まっていることも珍しくありません。
隠れ家が一切ない環境下だと色が薄くなったり飛んでしまったりします。先述したようにブラックウォーターを作ってあげ、なおかつ流木や水草を多めに入れてあげると本来の色を引き出すことが狙えます。
導入したばかりのブラックファントムテトラは餌に手をつけないことが多いですが、初めからフレークを食べる魚と混浴させることで食事の誘発を狙うことができます。(他の魚を見て学習する)
また、フレークをすり潰してあげると口に含みやすく食べてくれる確率が上がります。環境に馴染めばフレークの塊事食べるようになります。 餌は2週間食べなくても死にはしません。
ディープレッドホタルテトラは導入時などに白点病になっていることが多いです。したがって水槽に入れる前によく観察し、白い点がついていないか確認しましょう。後から発症することもあるので新入りのディープレッドホタルテトラはアグテンなどでトリートメントすることをおすすめします。
ブラックファントムテトラの繁殖は飼育下でも可能です。成熟前はオスメスの判断が難しいですが、成長するとメスはお腹がふっくらとし、オスが追いかけ回すので判断がつくようになります。
ブラックファントムテトラはばら撒き型の産卵方法をとるため、水草や障害物の多いレイアウトがおすすめ。生まれた稚魚の隠れ家になる場所が多いほど生存率があがります。
ブラックファントムテトラの稚魚は非常に小さく、ブラインシュリンプを食べるのも難しいです。したがってさらに小さい餌「インフゾリア」や「卵黄」を与えて飼育する必要があります。
稚魚向けの餌を与えると水質悪化が加速するので適度な水換えが必要になります。また、水換え時には水温などに気をつけないとショック死などを起こすので維持が非常に困難です。
ブラックファントムテトラは地味と思う人、カッコイイと思う人と好みが別れる熱帯魚。そのためか価格もリーズナブルです。場所によってはレッドファントムテトラしか売っておらず、入手できないかもしれません。(ネットでは普通に買える。)
割とマニア向けな熱帯魚かもしれませんが、水槽内に5匹ほどいるとアクセントとしてレイアウトをパキッと仕上げることもできるのでおすすめです。