ブラックファントムテトラの成魚は水質にうるさくなく初心者でも育てやすいカラシン科の魚です。小型観賞魚の中では黒い姿が珍しく好みが別れることも。この記事ではブラックファントムテトラの飼育方法(繁殖・混浴相性・餌・好む水流など)についてまとめいます。
ブラックファントムテトラの特徴
ブラックファントム・テトラの基本情報 | |
大きさ | 3cm〜5cm |
水質 | pH5.0〜7.5 |
硬度 | 1〜12 |
水温 | 22度〜27度 |
寿命 | 3年〜 |
学名 | Hyphessobrycon Megalopterus |
別名 | とくになし |
参考価格 | 140円〜 |
背丈のある黒い熱帯魚
レッドファントムテトラと同じ背鰭が大きく誇張された熱帯魚。銀色の胴体と黒いヒレが特徴的で水槽内のイメージをシックにしてくれます。レッドファントムテトラと同じ水槽内で売られていることもあり、かつ両者の色乗りが悪い場合はレッドファントムテトラと間違えて入れられてしまうケースもあるようです。

温厚でエビとの混浴も可能
ブラックファントムテトラは割と温厚な部類なので、3cm前後の小さい頃からチェリーシュリンプなどの小さなエビと混浴し、育てていれば襲うことはかなり少ないです。(稚エビは捕食されることが多い)ヤマトヌマエビや成体のミナミヌマエビなどは元々大きいので手を出すことはありません。
ブラックファントムテトラの飼育方法
ブラックウォーターを好む
ブラックファントムテトラの色乗りが良い環境は流木の根や枝が多く配置されたレイアウトであることが多いです。低pHを好むのでマジックリーフやヤシャブシの実などを加えると良いでしょう。
水流の設定について
ブラックファントムテトラは元々、小さい湖や池といった水流の少ない場所に生息しています。水槽内も滞留した所に集団で固まっていることも珍しくありません。
隠れ家を多く用意した方が良い
隠れ家が一切ない環境下だと色が薄くなったり飛んでしまったりします。先述したようにブラックウォーターを作ってあげ、なおかつ流木や水草を多めに入れてあげると本来の色を引き出すことが狙えます。
ブラックファントムテトラの餌
餌はフレークで良い
- フレーク
- アカムシ
- 沈下性タブレット
導入したばかりのブラックファントムテトラは餌に手をつけないことが多いですが、初めからフレークを食べる魚と混浴させることで食事の誘発を狙うことができます。(他の魚を見て学習する)
また、フレークをすり潰してあげると口に含みやすく食べてくれる確率が上がります。環境に馴染めばフレークの塊事食べるようになります。
ブラックファントムテトラの繁殖について
稚魚の隠れ家を確保出来るレイアウトにしよう
ブラックファントムテトラの繁殖は飼育下でも可能です。成熟前はオスメスの判断が難しいですが、成長するとメスはお腹がふっくらとし、オスが追いかけ回すので判断がつくようになります。
ブラックファントムテトラはばら撒き型の産卵方法をとるため、水草や障害物の多いレイアウトがおすすめ。生まれた稚魚の隠れ家になる場所が多いほど生存率があがります。
稚魚の飼育が難しい
ブラックファントムテトラの稚魚は非常に小さく、ブラインシュリンプを食べるのも難しいです。したがってさらに小さい餌「インフゾリア」や「卵黄」を与えて飼育する必要があります。
稚魚向けの餌を与えると水質悪化が加速するので適度な水換えが必要になります。また、水換え時には水温などに気をつけないとショック死などを起こすので維持が非常に困難です。
ブラックファントムテトラまとめ
ブラックファントムテトラは地味と思う人、カッコイイと思う人と好みが別れる熱帯魚。そのためか価格もリーズナブルです。場所によってはレッドファントムテトラしか売っておらず、入手できないかもしれません。(ネットでは普通に買える。)
割とマニア向けな熱帯魚かもしれませんが、水槽内に5匹ほどいるとアクセントとしてレイアウトをパキッと仕上げることも。