


クラウンキリーは青い目と白黒の体色が特徴的な魚で、オスは尾鰭が赤と青に染まるため見た目もかなり鮮やかです。体長は3cm前後この記事ではクラウンキリーの適した水槽や育て方、寿命や餌、繁殖の仕方などを紹介しています。
クラウンキリーの情報 | |
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分類 | カダヤシ目 エピプラティス属 |
学名 | Poecilia wingei |
別名 | ロケット・キリー シュードエピプラティス・アニュレータス |
大きさ | 3〜4cm |
寿命 | 2年〜3年 |
育成難易度 | |
温度 | 20〜26度 |
水質 | 4.5〜7.0 |
硬度 | 1〜8 |
繁殖 | 産卵床への産みつけ |
参考価格 | 250円〜 |
クラウンキリーは西アフリカに分布する卵生メダカです。青い目に白黒の体色、尾鰭が赤と青に染まる特徴を持ちます。(オスのみ)クラウンキリーのクラウンは王冠ではなく道化師という意味になります。(身体の縞模様や鰭の長さ、色から付けられたとされています。)
クラウンキリーを購入した場合、ショップからの持ち帰りでも通販でも、まずは水合わせが必要です。水合わせとは飼育環境とショップなどでの管理環境における水質をできるだけ合わせることを指します。
上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。
30cm水槽 | 8~10匹 |
45cm水槽 | 15匹前後 |
60cm水槽 | 15~25匹程度 |
30cm水槽や45cm水槽はレイアウトによっては10匹でも多く感じてしまう場合がありますので結果的に入れ過ぎてしまったとならないように注意しましょう。また、60cm水槽も奥行き30cmなら25匹前後入れても問題ないですが、奥行きが20cmになるスリムタイプはレイアウトによっては圧迫感が強くなってしまいます。
クラウンキリーはウィローモスや浮草などに卵を生みつけやすいです。繁殖を目的としなくても隠れ家を好むのでレイアウトは水草が多めの方が良いでしょう。
クラウンキリーは基本的に雑食ですが、小さい餌の方が好んでよく食べます。フレークはあげる際に指ですり潰したり、アカムシは適度に切って与えるなど大きさに注意してあげると良いでしょう。
1日に数回、食べ切れる量の餌を与えるのが理想ですが、給餌の頻度が上がるほど水槽の水が汚れるスピードが上がるため、管理が非常に大変なものになります。1日に1回でも育成上問題はありません。(たとえ1日1回の給餌でも3分程度で食べ切れる量にして下さい。)
クラウンキリーは水槽の上層〜中層をメインに泳ぐ魚なため、同じ領域下で泳ぐ魚と混泳させるとお互いに尾鰭などを齧ってしまう場合があります。両者の個性による気性の違いなため、どちらが被害者となるかは断定はできませんが、トラブルになる可能性はあります。少なくともクラウンキリーよりも大型になる魚との混泳は禁物です。
クラウンキリーは雑食性でフレークやアカムシといった物をすすんで食べます。流石にチェリーシュリンプやミナミヌマエビの稚エビは見つかれば捕食される可能性はありますが、成体となった2cm〜3cmのエビを襲うことはありません。メンテナンス生体と混泳できるのは嬉しいですね。
クラウンキリーは購入時の輸送によるストレス、新環境で落ち着かないストレスによって体色が薄くなる場合があります。体色が薄くなる現象はクラウンキリーに限ったことでなく、他の魚でも起こる現象です。早ければ30分程度で色が戻る場合もあれば、数時間経たないと色が戻らない場合もあります。
導入時以外で体が白い場合は体調不良や何かの病気のシグナルの可能性があります。注視し、泳ぎ方がおかしかったり鰭に異常がある場合は塩浴や薬浴をするために隔離をしましょう。
クラウンキリーはストレスによる急死や病気による弱体化による死が発生することがあります。以下の病気は熱帯魚が罹りやすい病気なので参考にご覧ください。
クラウンキリーのオスはメスに比べて細長く成長します。尾ひれも色鮮やかな青と赤のラインが入っていき、目の色も濃くなります。
クラウンキリーのメスはオスよりもお腹がふっくらしており、目の色が薄いのが特徴です。また、オスよりも尾鰭に色がつかないのですぐに見分けることができます。
クラウンキリーは飼い込むほど色が鮮やかになり小さく綺麗な姿を見ることができます。アクアショップでは色揚げがされていない状態であることが多く、ちょっと地味に見えてしまいます。水草との景観とも合うのでネオンテトラなどの派手な小型カラシンとは違った魚をアクセントで導入したいなという場合にクラウンキリーを選んでみてはいかがでしょうか?