エバーグラディピグミーサンフィッシュの飼育｜混泳・寿命・食べる餌

エバーグラディピグミーサンフィッシュは1年〜3年程度しか生きない熱帯魚で、深みのあるネイビーの体色にサファイアに近い光沢のある鱗が散りばめられた姿が特徴的です。硬度は軟水より中硬水を好むので多くの地域で飼育しやすい傾向にあります。

エバーグラディピグミーサンフィッシュの飼育データ

エバーグラディピグミーサンフィッシュの情報
分類	エラッソマ亜目 エラッソマ科
学名	Everglades pygmy sunfish
別名	エヴァーグラディ・サンフィッシュ
大きさ	3cm前後
寿命	1年〜3年
育成難易度
温度	10〜30度
水質	7.0〜7.5
硬度	8〜12
繁殖	一度の産卵で40個以上の卵を産みオスが卵を守ります
参考価格	1700円〜

黒にサファイアのようなラメが入った魚

エバーグラディピグミーサンフィッシュは光の屈折によって青く光る鱗が見えるのが特徴的な熱帯魚です。体色の黒さに散りばめられたラメが入った姿はどことなくシーラカンスを彷彿とさせます。

オスは体色が黒くなり、サファイアのようなラメが散りばめられた美しい姿になります。しかし、メスはかなり地味な色合いになるため、観賞魚としては向いていないかもしれません。

エバーグラディピグミーサンフィッシュはバジスバジスのように、オスは美しくメスは地味という特徴から市場で出回るのはオスであることが多いようです。

エバーグラディピグミーサンフィッシュの飼育に必要なもの

エバーグラディピグミーサンフィッシュの飼育方法

購入時は水合わせをしよう

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

点滴法による水合わせがおすすめ

点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。

エバーグラディピグミーサンフィッシュの好む水質と水流

水温は高めをキープしよう

エバーグラディピグミーサンフィッシュは低くても20度は維持したいところ。適温は20〜24度の水温を好みます。水温が20度を下回ると動きが鈍くなり、低床や水草などの隠れ家に身を寄せて動かなくなります。

長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。

冬場の水換えは水温に気をつけよう

冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。

エバーグラディピグミーサンフィッシュの餌

フレーク	顆粒タイプ	イトメ
冷凍アカムシ	ブラインシュリンプ

エバーグラディピグミーサンフィッシュは比較的何でも食べます。しかし、水槽環境に慣れていない個体は浮遊性のある人口餌をほとんど食べません。

そのため、沈下性のある餌やアカムシといった、人が見ていない時でも食べられる機会を与える工夫が必要です。

他に同サイズの魚が食べる姿から餌を食べることを素早く学習しますが、水槽自体に初めていれた生体がエバーグラディピグミーサンフィッシュのみの場合、慣れるのに時間がかかる場合があります。

餓死を防ぐための工夫

エバーグラディピグミーサンフィッシュを餓死させないために、水槽内には小型のスネールを何匹か入れておくことをおすすめします。

エバーグラディピグミーサンフィッシュはスネールが特に好物なので、ラムズホーンの稚貝などを積極的に食べます。

エバーグラディピグミーサンフィッシュの死因や病気対策

エバーグラディピグミーサンフィッシュは白点病や尾ぐされ病を発症しやすいです。集団飼育することがほとんどなため、1匹の発症を確認した時点でまとめて薬浴できると理想的です。白点病の疑いがあれば水槽全体をアグテンに漬けるのも一つの手です。